濁流

好きで
好きで
ただひたすらに
愛しさだけがあふれて
思いを言葉にしようとするほどに
原型をとどめることなく
胸の奥からあふれて
結局のところ
何も言えないままに
のみこんでしまう
あなたへの思いはどこに行くこともなく
私の中を巡るだけ
どこにも行かぬ思いが
私の中に満ちていくだけなのならば
その濁流にのまれて
いずれ溺れてしまうだろう