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迷いの森
深く暗い場所に迷い込んでしまった
先は見えず
戻る道も知らず
そもそもどちらから来たかさえわからず
座り込んで見上げた視界には鬱蒼とした森
木々の間にわずかに見える空には雲が
どこへいきましょうか
誰かに訪ねようにも返る声はなく
どうして
わたしはここにいるのでしょうか
その問いかけにも返る声はない
せめてひかりを
見回してもそこには闇が広がるばかり
立ち上がるべきか
先に進むべきか
迷い
戸惑い
周囲を見渡して膝を抱えた
どちらへ進んでも深みにはまりそうで
よあけをまとう
朝が来れば光が射して
きっと行くべき道を照らしてくれる
よはあけるのか
ふとかすかに不安が頭をよぎる
いえ
あけないよるはないはず
今はそれを信じて