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君よ

君よ。
広大な大地に足を踏み入れた君よ。
今はまだどこに行くべきか迷っているのだろうか。それともこれからどこへ向かうのか、想像を膨らませて興奮に胸を高鳴らせているのだろうか。
君よ。
君の目の前には広大な草原があり海があり山がある。頭上には空が広がり足元には豊かな大地がある。そのどこにでも君は行けるのだ。
君がほんのすこし想像の翼を広げるだけで。
さぁどこに行こう。君が行きたいと思う場所に僕はついていく。滅びた古代都市がいいかい?それとも未来都市にしようか。あぁそうだね現代の大都市にも楽しいエピソードは転がっているし、田舎の風景にも風情はあるよね。
ペンを持って紙の上を走らせる。それだけで僕らはどこにでも行けるんだ。今時そんなやり方はしないって?キーボードを叩こうが。スマホの上を指でなぞろうが。やってることは変わりはしないよ。心はどこにでも行けるんだ。そう思ったら楽しくはないかい?小説でもいい。エッセイでもいい。詩でも俳句でも。どんな形でも創作は自由なのだから。
どこにでも行けるのが怖いのかい?どこに向かえばいいのかがわからない?
大丈夫、どこに辿り着いたとしてもいいんだ。辿り着いたところからまた別なところへ向かうのも自由なのだから。
さぁ君よ。怖がっている場合じゃないよ。
自由な旅はもう始まっているんだ。
君が始めようと思ったその時から。