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【マダミス】キングを殺すには感想【ネタバレ】

※本記事にはオンラインマーダーミステリー「キングを殺すには」のネタバレがあります。作品の特性上、一部でも内容を知ってしまうと本作品で遊ぶことができなくなるため、現行・未通過の方は閲覧をご遠慮ください。

【作品紹介】
シナリオ:キングを殺すには
制作:Queen's Waltz(https://queenswaltz.booth.pm/)

キングを殺すには

マダミスの中でも好き嫌いが分かれるジャンルであろうデスゲーム。
こちらの作品「キングを殺すには」は、まさにそのデスゲームを扱ったシナリオで、正しくは「デスゲーム&マーダーミステリー」というジャンルになります。ちょっとイメージしずらいかもしれないので、これを非常に端的に表現してくれている本作品のBOOTHページから下記を引用。

マーダーミステリーとは、与えられた役を演じながら殺人事件の真相を追うゲームです。本作では、デスゲーム=登場人物同士が自分の生死を賭けるゲームに巻き込まれている、というシチュエーションの中で謎を追うことになります

https://queenswaltz.booth.pm/items/2995799

つまり、マダミスのキャラになってデスゲームができる!ということなんですね~。最高か。
最初に言っておきます。
私は死ぬほどデスゲームが大好きです!デスゲームが大好きです!
そう、やりたいマダミス10本挙げるタグに常に「マーダーミステリーゲーム」と「Wake up , or Die!」を入れているくらいには。
閉じ込められた廃屋。どうやら生き残るためには謎を解かなければならないらしい。ただ生き残るためだけに殺しあうのではい、何か謎があって、それを解き明かしながら必要ならば殺しあう(のかもしれない)。いわゆるソリッドシチュエーションというやつですね。はい最高。好きです。
映画「SAW」や「CUBE」、日本で言えば「人狼ゲーム」シリーズなんかがこれに当たるわけですが、今回の「キングを殺すには」はまさに「人狼ゲーム」シリーズ最終作を彷彿させ大変に癖でした(^p^)
逆に「キングを殺すには」と人狼が好きな人は是非「人狼ゲーム」シリーズ(7~8本あります)を見てほしい。面白いので!

GMさんが用意してくださった盤面

セッション概要

1/25(水) 20:00~
GM:さのさん
観戦:雨具さん、とわさん

桜姫舞香:ロルフさん
花村光輝:きりしまさん
帝秀一:セト
朝比奈ひな子:かんなさん
二宮杏奈:みょう狐さん
剣崎蘇芳:くろまめさん
土岐いちか:のんさん

最弱ダイス事件

もう同卓の方々は分かっておられるだろう……。
今回、第四希望までダイスと一緒に提出という形での配役希望制だったのですが……。

ご覧ください!ダイス100!
こんなことある?!初めて見たよ100なんて!w
さすがにこれは笑っちゃいました。どう足掻いても第四まで一人も被らないでもない限り希望の配役にはならない最強のフラグ!
GMのさのさんが気を使って優しい言葉をかけてくれたこと、私は忘れません。ありがとうございます。どう考えてもダイス最弱の私が悪い。ネタとして笑ってもらえたなら嬉しいです!
そして頂いた配役が「帝秀一」。さのさん曰く「誰も帝希望いなかった笑」らしい。な、なるほど~~~?!なら思い切り帝やらせてもらおうじゃないかと逆に滾ったとかなんとか。
実際、あの卓では帝やらせてもらってよかったなと心から思います。帝秀一というキャラが好きだったこともあるし、他のプレイヤーの方々がバチバチに役にハマっていたので。ほとんど話せなかったけど花村とかめっちゃ花村だったし(語彙力)。朝比奈の一人称も好きだったし。卓でのバランスってあるよね。
そう、帝秀一イイんですよ!クズだけど!
何がイイってまず顔がいい。これはもう、GMから「皆様のイメージするそれぞれのキャラクターを見せて」とのお言葉があったので、思い切り顔良い帝にしてやろうと癖を詰め込みました。

好評だった自陣の帝秀一(人間(男)メーカー(仮)https://picrew.me/image_maker/32223)

中身がクズなら、それをブン殴ってやれるくらいの面がイイやつにしてやろうと思ったわけですね。そうしないと自分が帝秀一を好きになれない=ロールプレイに苦しむ可能性もあったので。
「育ちのよさそうな」という面と、趣味でデスゲームの運営なんてやってしまうクズの側面を取り入れたつもりです。余談ですが、こいつが逆にデスゲームに参加させられる側になったら――キングから引き摺り下ろされたら(私が)滾るな、というプレイヤーの性癖も詰めましたˉ ( ・◡ु‹ ) ˄

女性だけのデスゲーム

話は戻りますが、今回も野良で応募に参加させて頂いた卓でした。
上記のとおりデスゲーム大好きマンだが身内にデスゲームに興味がある人がおらず、なかなか体験できる機会がない。
前にも書きましたが、興味がない人を無理やり誘うのも気が引けるし、それよりはそのシナリオをやりたい人と一緒にやる方が楽しいだろうし待っていても一生機会はないなと思い、募集に飛び込んだわけす。
結果、さいっっっっっっっっっっっこうのデスゲームを体験することができたため、この時の私の勇気グッジョブ!一緒に来てくれたみょう狐ちゃんロルフさんありがとう!
そうして集まったデスゲーム希望者7名……なんと全員女性!
信じられる?!(二回目)デスゲーム希望に集まったのが全員女性って!w殺意高い系女子~~~!最高か!みんな愛してる!!!最初に声合わせした瞬間、テンション爆上がりでした。
また、「キマイラの惨劇」でGMしてくださったくろまめさんとプレイヤーとして同卓できたのも、個人的にめちゃくちゃ嬉しかったです。「帝ォ~~~!」って詰め寄られるシーンとかめちゃくちゃ興奮した(((^p^)))

いざ開始

ロールプレイの醍醐味

帝で通過した人は分かると思うのですが、HOをもらって「あなたに役職はありません」の赤字を見た時の絶望感たるや……。なるほど、これがこのシナリオの赤字HOか。しかも脱出条件もなければ特殊能力もない。脱出条件がないということは、つまりこのゲームからゲームのプレイヤーとして帝は脱出することができない、というわけです。
まさに死の宣告。
え、これ死確定では???
とはいえ、一応、脱出する方法は用意されていました。それが次の二択。
①このゲームを仕組んだ人間を特定し、その人物に謝って許してもらう
②誰かを殺す、または殺させて、死んだ人間のパスワードを奪う

む、難しいいいいい!!!
①はその人物をまず特定しなきゃいけない。さらに、特定したうえで謝罪し、許してもらわなければならない――難易度高くね?
特定自体はそのうちできるだろうとは思いますが、「許してもらう」というのは、そのキャラを演じるプレイヤーさんの気持ち次第なわけです。要するに、本当に生きるか死ぬかがロールプレイにかかっている。しかも自分とその相手との二人のロールプレイに。
帝(=私)がちゃんと許してもらえるような謝罪と立ち回りができ、かつ土岐さん(=のんさん)がそれを見て殺す(=復讐する)か生かす(=許す)か決める……。
これ、ロールプレイの醍醐味ではないでしょうか。自分だけがいいように動けばいいのではない、その場(=卓)での動き、帝の行動を他人から判断され、それが自分に返ってくる。究極の、生か死かという形で。FOOOOOO!いいね!熱い!!!最高にデスゲームしてる!!!

帝秀一としての立ち回り

上記のとおり、帝が生き残るためには①か②をやらなければならない。
役職なし・脱出条件なし・特殊能力なしのボロボロな帝ですが、初めから他の役職の条件や能力を知っているという大きなアドバンテージもあります。ですので、もし①が無理そうなら、②への切り替えはそこまで難しくないだろうと思っていました。
ある程度、誰がどの役職か目星をつけておいて、とりあえず①達成のため謝る対象を探っていく。常にその人物から見られているわけだから、低姿勢に、全員生存させたい風に装っておいて、タイミングを見て元ゲームマスターCOからの謝罪で畳み掛け、無理そうならスペードを使う――こんな感じですね。
とはいえ、元ゲームマスター――運営側だったということは遅かれ早かれCOする必要があると思っていたので、まあ高確率で死ぬんだろうなと思っていました。フフ…
そこで、「死にたくない」というプレイヤーとPCの気持ちが一致した結果、立ち回りとしては上手く動けたかなぁと思います。
最初から思い切り議論に首を突っ込み、他のキャラから何か帝に関する情報が出てくることを期待しました。例えば、立場が立場なので女にモテて女性関係が乱れてる、あたりが出てくればいいなと思ってましたね。そうすれば、帝がここにいる理由も、地味な女性に掴みかかられていたことも話を痴情の縺れということに持っていきやすいので。
そう思っていたら、開幕早々、桜姫が「政治家の息子。裏でマルフォイって呼ばれてた。帝君が地味な女の人に掴みかかられてるの見てた」と発言。
マルフォイってなんやねん?!というツッコミはおいといて、きたこれ!ナイス桜姫!全力で、「帝は女性関係が乱れている」という印象付けに走ります。
「うーん、地味な女性……覚えてないな」「女性関係がけっこうあやふやと言うか……本人を前に失礼なんだけど」「あー……それは否定できないかな。そう意味では(恨みを)買ってたかもしれないね」
この桜姫とのやりとりの後に、剣崎が「ただこんな大掛かりなことにそんな理由で巻き込まれるかなぁ」という旨の発言をしてくれたのも、ナイスアシストすぎました。ナイス剣崎!いや剣崎さん!
これで、帝は女性関係で女性から恨みを買っていたという印象と、地味な女性から掴みかかられていたことはこのゲームと関係ないという印象の2つを、全員に共有できたわけです。
でもこれな~、この時はできてたと思っていたんですが、土岐さんから見たらサイテーですよね。その地味な女性=土岐さんなワケで、彼女は妹のことで帝に詰め寄った、ある意味覚悟のシーンだったわけだから。
後に土岐さん=地味な女性と分かった時、ものすごい申し訳なさに苛まれました。これは帝としての気持ちです。
また、元ゲームマスターだから分かる、ゲームのリピーター情報。
これが議論中に容赦なく送られてくるわけですが、咀嚼しながらあえて自分から切り出していくことにします。シロさアピール。「二回目の人がいると思うんだよね。いるとしたら立ち回りが慣れてるってことだろ? 不平等じゃないか?」
これに対する観戦の方々の「おまえが言うなw」のツッコミ、大変笑わせて頂きました。せやね!!!
また、なんとなくヤバそうな匂いがして、自己紹介のときに誕生日を言わなかったのは一種の生存本能だったのでしょう。ナイス帝。

帝秀一としての選択

そうして立ち回りながらも、選ばなくてはならない生き残るための方法。
そう、
①このゲームを仕組んだ人間を特定し、その人物に謝って許してもらう
②誰かを殺す、または殺させて、死んだ人間のパスワードを奪う
ですね。
ここなんですが、みなさんと物語を進めていく中で「誰も死なせたくねぇ~」「金と暇を持て余してるならもっと他のことができたはずだろ……」と思うようになり、後半はもう素直に土岐さんに謝るという道を選んでいました。
それで許されないなら仕方ない、と。
プレイ中は帝として動いていたので当然のようにこう考えていたのですが、こうして書くと確かにシロいな帝w白い帝と言われていたので笑ったんですが、確かに白いわ……キャラ的に白い。中の人が出ちゃったかな~~~仕方ないな~~~
まあ、これは偏に、同卓の方々のロールプレイによるところが大きいですね。誰も自分(帝)を信じない、否定するようだったら、きっと二宮を使って朝比奈を殺させるムーブをしたんじゃないかな。
と、覚悟は決めたとは言え。とは言えですよ?
できれば生き残りたいというのも本音なわけです。
後半、最初の密談から戻ってきた土岐さんからの正体CO。失踪した妹がいて、その妹がこの白骨死体の正体であり、それを追ってこのゲームに参加した――。
もうね、心臓バクバクですよ。
平静を装って「へ~じゃあスレッドはやっぱり関係あったんだ」とか話してますが、内心もうバクバクです。土岐さんは恐らく自分を殺すためにここに来ている。謝る相手は土岐さんで、彼女に許してもらわなければならない。あるいは、謝る間もなく殺されるかもしれない……。
そう思うも、土岐さんCOからすぐに、個室に誘いました。覚悟決めて。
個室へ誘ったときの様子、「いいよ」とすぐに快諾してくれたことから、土岐さんは帝が元ゲームマスターであることを知っていることを確信したので、これはもうある意味賭けです。本当にここで殺されるかもしれない、という覚悟の上での誘いでしたね。
まずは土岐さんと妹(岩井紅音)の苗字が違ったため、本当に姉妹なのかを確認。
そしてそれが確認できたところで、帝、決死のCO
「オレはこのゲームの、ゲームマスターでした」
正直に全部言いました。間接的に妹さんを殺したこと、謝って済むことではないが、謝らせてほしいこと。まるで自分が廃屋の個室で、本当に土岐さんを前にして立っている気持ちでした。PCの前で頭下げてたからね。誰もおらんわ。
この時、全部素直にしゃべって謝りたいと思えたのは、のんさん演じる土岐さんが優しい声色をしていてくれたのが大きかったです。復讐したい、殺したい相手のはずなのに、土岐さんの声、優しいんですよ……。全人類に聞いてほしい。この時、この声にどれだけ救われたことか……。
この時点で許してもらえたとは思っていませんでしたが、それでも、土岐さんの「あたなのことは恨んでいたけど、私は真実が知りたい」という発言で、このゲームを誰も殺させることなく終わらせよう、この人に協力しよう、それがせめてもの罪滅ぼしだ、という気持ちが確固たるものになったわけです。
最終的に土岐さんは帝を許してくれました。本当にありがとう!。°(´ฅωฅ`)°。

vs剣崎さん(番外編)

上記のように、土岐さんにCOした後はもう、基本的に自分が元ゲームマスターであることと、ゆえに役職も能力もないことを積極的に自分から打ち明けていきました。
COを終えて割と心が軽くなったと同時に、自分に発言権はないという想いから、帝、借りてきた猫みたいに大人しくなっていたかと思います笑
そこで登場、剣崎くん――否、剣崎さん。
剣崎さんには、実は前半でエース騙りをしていたのです笑
しかしそう、エースは桜姫なんですね~~~。
土岐さんへのCOと謝罪を終えて戻ってきた帝は、「帝、個室行くぞ」の剣崎さんの一言に「はい」、襟首を捕まれ大人しく個室へ連行されましたとさ。
「帝ォォォォ!!!!!!!!!」
個室に入るなり、胸倉掴まれ怒鳴られます。ええ、分かってました笑
オンラインなので実際に胸倉を掴まれたり襟首捕まれたりはないのですが、完全に胸倉掴まれてたし壁殴られてたし壁にヒビ入ってました。映像見えてた……ブルブル

エンディング

生還!

生き延びたアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!
土岐さん!本当にありがとう!
ここね、帝にはパスワードも何も送られてこないんです。みんなが必死に10分間何か書いている間、帝ってなにもすることないんですよ!ただ生きるか死ぬか、ただ死刑宣告を待つだけ。
そして10分が過ぎ、桜姫、花村がパスワードを入力して次々に脱出していきます。無情にも帝のターンがくるも、帝はパスワードが分からない。どうしていいかも分かりません。
そこに響く、GMの声。
「土岐さん、帝を許しますか?」
「――許します」
上手いですよね、これ。
帝の立場、そして黒幕――土岐さんと海山からしたら、許すにしても帝にこの生死を握られた状態で孤独を与えるのって、必要不可欠なお仕置きだったと思うのです。まさにそれをくらったわけですね。辛い!w
パスワードを口頭で教えられたときには、本当にほっとしました。
なんかこうして書くと帝のせいで私がだいぶストレスかけられてて帝コノヤロウ!ってなるな。
でも好きだよ帝。弱い立場の人間の気持ちが分かる良い政治家になれ。
あと、久しぶりのみょう狐ちゃんの悪女というか、美しくて強い狂気のある女性を拝めて眼福でした(^p^)

突然のたかし

さて。
自陣キン殺を語るにあたり、最後に欠かせないのはこれでしょう。
たかし
いや誰やねん!!!!!!!!!!!!!!!
マジで!!!!いやマジで!!!!たかしって誰や?!?!?笑
どうやら桜姫と朝比奈は分かっている……というかそもそも二人はたかしを巡って争っていた様子……え???
オイオイオイ……こっちが必死に土岐さんや剣崎さんとゲームをやってたのに、二人は痴情の縺れで争ってたん???
おそらく桜姫と朝比奈以外ぽっかーん状態の中、突然、さっそうと現れる斎藤たかし(雨具さん)www
ダメでしょこれwwwズルいwwwこの三人の、デスゲームから出てきたばかりとは思えない掛け合いには大爆笑でした。たかしクオリティ高すぎるし!www
デスゲーム後の痛快なエチュードを見せてもらって本当に楽しかったです!
とはいえ、この桜姫・朝比奈協力ルートへ至るまでに、秘密裏に緻密な計画とやり取りが行われていたのには本当に舌を巻きましたね。すごい!
それにしても斎藤たかしサイテーだな。オレが言うなって感じだけど。

総括

いつもと違って総括を小見出しにしましたが、総括としてめtttttttっちゃ面白かったです!!!本当にデスゲームしてきた!!!
終わった後、本当にあの廃屋から出てきたような解放感と疲れがあって、どんだけ没入してたんだと。没入感本当に凄かったです。完全に帝になってデスゲームしてました。
ここまで没入してデスゲームを楽しめたのは、GMのさのさんの演出と手腕、同卓のPLのみなさまのロールプレイのおかげです。圧倒的感謝!
MERCHANTと同じことを書きますが、やはり推シを回すGMさんの卓は最高ですね!!!これしか勝たん!!!
副産物として、ロルフさんがデスゲームの面白さに目覚めてくれたのは嬉しかったな笑 デスゲームはいいぞ!
また機会があればデスゲーム参加したいですね。その時は誰か殺そう。

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