ご報告
この年齢にもなると、「ご報告」って明記されたSNS上の報告は結婚か出産だって、昔だれかが言っていた気がする。
結婚の報告はもう8年ぐらい前に済ませたから、次は出産の報告。
そう思ってもう何年も経った。
それがやっと、できることになりました。
2022年6月17日、我が子が一歳を迎えました。
はい。
誕生しました、ではなく、一歳を迎えたのです。
つかまり立ちや伝い歩きはお手のもの、よく食べてよくしゃべるやんちゃ坊主です。
まず、今日にいたるまで、わたしの妊娠や出産を知らなかった人が多数いるかと思います。それはなぜか。”あえて”SNS等に一切書いてこなかったから、です。
とはいえ、妊娠中や出産後に会った人には伝えているし(見ればわかる場合もあり)、確実に自分の口から伝えておきたかった人やどうしても妊娠中でご迷惑をおかけしてしまうかもしれない方々にはお伝えしました。
じゃあ、それ以外の伝えなかった人たちに伝えたくなかったのかって言われたら、そんなことは決してなくて。でも、わざわざ伝える必要もないよな、と思ったのも事実です。冷たいと思われたらそれまでですが、妊娠や出産の報告が当たり前、っていうのはどうしても違和感で。
もちろん、報告することが悪いなんて少しも思っていません。
SNSを通して、最近会っていない友人や知人がパパママになるのを知るのは、うれしいしたのしみでもあります。
でも、単純に喜べない時期もあったから。
いざ自分が妊娠したときも出産したときも、どう伝えたらいいかわからなかったんだよなぁ。
だから、たぶんこれは夫婦の共通認識で、出産のことをSNS等に書くのは一歳の誕生日にしよう、ってなったのです。
そして出産してようやく一年が経ち、ちゃんと報告する覚悟ができて今に至ります。
(今まで比較的包み隠さず伝えてきたので知っている方も多いかもしれませんが、我々は過去二度の流産を経験し、その後不妊治療に臨んでいます。
それは決して楽なものではなくて、心身ともにしんどい時期をたくさん乗り越えての今です。
当時を思い出して悲観するつもりはないし、第二子~を希望している身なので、不妊治療はまだまだ続くため過去の話として振り返るつもりもありません。
不妊治療について、わたしたちの経験談であれば聞かれたら基本的には答えますので、一旦ここではこの程度でとどめておきます。)
妊娠中、SNSには書かないって決めたものの、つわりのしんどさとか、メンタルの崩壊っぷりとか、夫への不満とかありがたみとか、安産祈願したよ~とか、胎動が愛しいとか、本当に些細なことをリアルタイムで吐き出す場所がなかったのは少しだけしんどかったです。
(Instagramの親しい友達限定でストーリーあげてたのだけがはけ口でした。見てくれた人たちありがとう。愚痴多めでごめんなさいでした。)
コロナの影響で出産時の立会いも出産後の面会も一切できませんって言われたのもしんどかったし、まさかの32週で切迫早産で入院になって、そこから約4週間誰とも会えなかったのもしんどかったなぁ…。
出産後、初めての育児でわからないことだらけだし、心身ともにポンコツだし、もうてんやわんや。周りに頼れる人(夫、両親、義両親など)はたくさんいたけど、それでもうまくできないこといっぱいあってたくさん泣いたし、自分が情けなさすぎてしんどかった。あと先輩パパママさんたちに聞きたいことがあったのに聞けなかったのもしんどかった。
つわりでしんどいときも、切迫で入院してるときも、産後数日後でも、息子とスマホやパソコン抱えて仕事してたの、ほんとは一番しんどかった。何もやらないのも嫌で、わがまま言ってやらせてもらってたんだけど。それでもしんどかったんだ。だれかに、がんばってるねって言ってもらいたかったときもありました。
SNS等で不特定多数に伝えなかったことで、しんどかったことたくさんあったな。笑
それでも、このような形をとったことに後悔はありません。
このタイミングで、ようやくこうして伝えることができて良かったです。
![](https://assets.st-note.com/img/1655306236996-s29TD6bPvT.jpg?width=1200)
最後に。
無事に生まれてきて、元気に育ってくれて、毎日たくさんの笑顔をくれる息子に心からありがとうを。
いつも一番近くにいてくれて、いっしょにいろんなことを乗り越えてきてくれた夫に心からありがとうを。
孫のために、わたしのために、たくさん協力してくれて、たくさん愛情を注いでくれる父母・義父母に心からありがとうを。
妊娠から出産、そして現在に至るまで、今までみたいに動けなくて迷惑かけまくってるのに、わたしの身体を気遣ってくれて、いろいろフォローして動いてくれているラッズのみんなに心からありがとうを。
育児休暇がないからって言って、息子同伴で出勤させてくれて、挙句の果てにかわるがわる抱っこしてかわいがってくれるまちかど情報センターのみなさまに心からありがとうを。
会えばたくさんかわいがってくれて、わたしの愚痴も聞いてくれて、いっしょにおいしいものを食べてくれる友人たちに心からありがとうを。
そして、最後まで読んでくれたみなさまにも心からありがとうを。
最後の最後に。
書きたいことの半分も書けなかったから、また続きはいつかのタイミングで。
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