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いまさらMac

小学生の頃に父親のMacをいじってから、ずっとお下がりのMacを使っていたが、大学生になり、レポートを書く関係でWindowsデビューした。当時はまだ98で、回線はADSLどころかISDNのひどいスペックだった(今の世代では信じられないだろうが、3分の曲をダウンロードするのに30分ぐらいかかった。動画なんて夢のまた夢。)が、なけなしの30万で購入したメビウスというシャープ製のパソコンだった。VAIO全盛の時代になんでシャープにしたのか今でも思い出せない。多分ソニータイマーを信じてたからだ。

大学卒業後、最初の職場でVAIO Zを購入、あまりの使いやすさにガンガン使っていた。その後流石にヘタってきていたので、Lets noteに変えた。世の中にはMacブームが来ていたが、自分が社会人になりたてで仕事が多く、オシャレより実用のほうが遥かに自分では重要だったから、スタバでドヤ顔するMacユーザーを横目で羨みながらもLets noteの実用性を採ったのだ。

そのLets note購入から5年たち、次の機種に乗り換える時が来た。Lets noteは全く非の打ち所のない機種だった。どんな人にも自信を持って薦められる。しかし、次のメインマシンに採用するかどうか、と考えたところ、素直に乗り換えとは考えられなかった。自分でもよくわからないが、おそらく長年のMacへのあこがれが蓄積されていのだろう。ここで買わなかったら多分一生買わない。一度は使ってみたい。気づくと連日Mac bookの評判を検索し、Mac book Proの見積もりを出す自分がいた。

社会人として仕事を開始して約10年。そんなに毎日全力投球せずとも、それなりに仕事ができるようになり、余裕が出てきた。いまならWindowsとかなり異なるMacという異分子が自分の生活に入っても問題なくやっていけるのではないか、そう考えて最終的に購入に踏み切った。

あれから一年。

MacBook Proは素晴らしい。しかしながら、期待していたほどではないかな…というのが自分の感想である。最初にMacに憧れを持った時期がWindows Vistaをつかっていて、これがかなりクソなOSだった(終盤にはかなりいいOSになるのだが)。だからMac凄い!Windowsクソ!が自分の中で強調され、ネットでもそのような声をよく聞いてしまい、期待が高くなったのか。結論を言うとWindows 10に比べるとMacはやや使いにくい。以下にいくつか使いにくい点を述べる。

・iPhoneとの連携はいいが、クラウドサービス微妙

→Air dropを利用したデバイス間の連携や、Sidecarを使ったディスプレイ共有などは本当に素晴らしい。しかしながら、クラウドサービスはDropboxに比べて確実性に劣る。クラウドにUpしたと思ったファイルが別デバイスでダウンロードできなかったりと、意外と良くない。

・立ち上がり遅いときあり

→スタンバイからの復帰はMacになってかなりストレスを感じることが多い。毎回ではないが、安定感にかける。

・OFFICE系のソフトが安定しない

→仕事で使うのにこれはきつい。Macのソフトだと提供されていない重要な機能もある。しかも起動が遅い。

・バッテリー持たない、重い

→最近のWindowsだと一日充電なしで過ごすのが当たり前なので、そこそこ使うとすぐに充電が必要なのはストレス高い。だから充電一式がマストだが、本体が普通に重い上、荷物が増える。

例えるなら、Macは美人でスタイルのいい秘書だ。仕事はそこそこできるが、それほどスピードも確実性もなく、完全に任せられる感じではない。Windowsは外見は機種にも依るが、Macに比べるとやや劣り、しかしながら仕事はバリバリできるタイプだ。全て任せて全く問題ない。どちらを取るかは自分の仕事次第だが、事務系の仕事ならMacを選ぶ理由はないだろう。3-4年後に迎える買い替えのときにはおそらくWindowsに戻ると思うが、社会人10年を超えて新しいシステムに触れるのは面白い経験なので、もう少しいい関係を築いていきたいと思う。

でもこれからMacにしようかと考えている社会人の多数は多分Windowsのほうが合うんじゃないかな。

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