GPの測定が苦手な人向けに、GPが上達するコツを教えます。
以前、GPが少し早く測定できるコツについてお話ししましたね。
たくさんの人が見てくれて、参考になるとの声もいただけたので、今回はGPの測定が上達する私なりのコツをお伝えしようと思います。
(あくまで私個人の意見なので、教科書と違うようなことがあるかもしれませんがご容赦下さい)
と、その前に身も蓋もないようなことを言っちゃいますが、GPは経験を積まないと上達はしません。
だけど、施設によってはあまりGPを測定する機会が少ない、GPを先輩に教えてもらう機会がない、そんな視能訓練士もいると思います。
私がGPを測定する上で意識していることが、GPの測定で困っている視能訓練士の助けになれば嬉しいですね。
GPを測定する前に、できる限り多くの情報を入れておく
え、そんなの当たり前じゃんと思われた方。
そうなんです、当たり前なのですが非常に大切なことなのでここで書かせてもらいました。
私は今までにGPだけのバイトを行ってきました。
そこでは、予約が入っているだけで会ったこともない患者さんのGPを測定しなければいけません。
大切なのは、カルテの中にある情報からGPのヒントになるところを見つけだすことです。
例えば
自分でGPを測定する患者さんの視力を測定できれば、顔をどの方向に動かしているかで、GPを測定するヒントになりますね。
GPのバイトでは、GPを測定している間に他のスタッフが次のGPの患者さんの視力屈折検査をしてくれているので、その情報はありません(笑)。
ですので、カルテの中身からできるだけヒントになるような情報を読み取って検査をします。
例えば
GPを始めるまえに、出来るだけ情報を取り入れておおまかなGPのイメージをつくるのです。
大事なことはイメージであって、それを決めつけてはいけません。
決めつけてはいけませんが、必要な情報があるだけでGPの測定は本当に楽になります。
どこに注意を払って測定すればよいのかわかるだけで、全然違います。
GPの前に情報を取り入れるのも、GPの大切な技術の1つですよ。
過去のGPを参考にしすぎない
あれ、さっきと言ってること違うじゃんと思われた方。
正解です。
正解ですが、しすぎないというところがポイントです。
よく新人さんにありがちなのが、過去のGPのデータを気にしすぎて、視野に変化があるとパニックになる。気持ちは凄くわかります、私も昔はそうでしたから。
大切なのは、過去のGPはある程度のイメージで細かく見すぎないことです。
でも新人の視能訓練士さんだったら、視野が変化したらやっぱり不安になりますよね。
だから変化したらこう思ったらいいのです。
視野は変化するものだし、変化を正しく測定することがGPの目的。変化を見つけてあげることこそが、患者さんの診断・治療に繋がるのだ、と。
要は変化しても慌てないことですね
Ⅴ/4eを見やすい方向から出す
皆さんはⅤ/4eの指標をどこから出しますか?
私が学校を卒業するとき、何も考えずに上方から出していました。
皆さんにちょっと質問です。
GPの最初の指標を出したとき、反応遅れることありませんか?
特に高齢の患者さんやGPが初めての患者さん。
私は基本、最初の指標はプロットしません。
検査の要領がよくわかっていない状態での反応は、遅れることが多々ありますからね。
質問を変えます。
反応が多々遅れることのあるGPのスタート、皆さんはどこからスタートしますか?
私は疾患にもよりますが、耳側or下方からスタートします。
一番反応が良いところですからね。若くて反応が良い人は、上方からスタートすることもありますが。要は一番反応が良さそうなところからスタートすると、検査への慣れも早くなるので、わずかですが検査時間の短縮に繋がりますよ。
まとめ
GPは視能訓練士にとって、技術を習得するのが難しい検査の1つです。
私の経験がGPで困っている視能訓練士の方の助けになればと思いますので、これからも役に立ちそうな技術を書いていきますね。
最後まで読んでくれて、ありがとうございました。
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