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腰椎椎間板ヘルニア 専門医試験予想問題

#整形外科専門医試験対策

腰椎椎間板ヘルニアに関する予想問題を作りました

日本整形外科学会専門医試験は「標準整形外科学」や各種ガイドラインから主に出題されます。ガイドラインの勉強も兼ねて予想問題作成しましたので、興味のある方はどうぞ挑戦してください。
※「腰椎椎間板ヘルニア診療ガイドライン2021(改訂第3版)」より出題しています。

https://minds.jcqhc.or.jp/docs/gl_pdf/G0001277/4/lumbar_disc_herniation.pdf




解答:A
解説:1%前後



解答:D
解説:大きいほど吸収されやすい



解答:F
解説:スポーツが発生リスクになるというエビデンスは不十分




解答:A,C,D
解説:
MMP7により、マクロファージから炎症性サイトカインであるTNF-αを放出する。その作用によりNF-κBやTWEAKを介して基質分解酵素であるMMP-3やマクロファージを遊走するMCP-1の発現が亢進する。脱出したヘルニア塊の周囲にマクロファージが遊走され、MMP-3や血管内皮増殖因子であるVEGFにより血管新生が起こり自然退縮すると考えられている。
B 骨基質の石灰化を促進する蛋白質
E リン代謝に関わり石灰化を抑制する蛋白質



解答:C
解説:60%は受傷機転が明らかでなく自然発生である



解答:B
解説:体幹前屈制限(前屈で疼痛が誘発)



解答:A,B,C
解説:馬尾症候群(両下肢の疼痛、運動障害、感覚障害、膀胱直腸障害、会陰部の感覚障害)を示す場合、両下肢麻痺と膀胱直腸障害が重篤な場合は術後成績が不良であり、早期の手術介入が望ましい。同ガイドラインp46



解答:E
解説:ガイドラインには記載はないが、添付文書上トラマドール塩酸塩(商品名ワントラムなど)は慢性疼痛に投与される薬剤であるので不適と考えられる。慢性腰痛・・・3か月以上続く腰痛



解答:D
解説:再発ヘルニアに対する再手術率は,追跡期間が長くなるほど高くなる傾向を認める。術式間で再発率に差はないとしている。
低侵襲手術で再発率が高かったという報告もあるが、報告された時代によって再発率には幅があるため今後も検討が必要である。
同ガイドラインp72



解答:A
解説:現時点(2023/1/4)では適応は後縦靭帯下脱出型ヘルニアのみが適応となる。また、下記記載があるように、アレルギーの危険性があり一生に一度の治療となるため、Eは不正解である。

本剤はグラム陰性桿菌の一種であるProteus vulgarisから分離精製
された異種タンパク製剤です。ショック、アナフィラキシー等が発現す
る可能性が高くなるため、再投与はできません。過去に投与されたこと
がないか患者カードを確認した上で投与してください。治験(治験薬名:
SI-6603)では患者カードを配布していません。治験でプラセボ群で
あった患者には投与できますので、製造元に問い合わせてください。

ヘルニコア適正使用ガイドp9

最後の一問はガイドラインとは関係ありませんが、今後拡がってくるかもしれないヘルニコアの問題を作成してみました。

いかがでしたでしょうか。
受験生の皆様、その他医療従事者、ヘルニア持ちの方などのお役に立てたなら幸いです。
ではまた。

整形外科 はむ

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