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珍説:臭くてベタベタしたティラノサウルス

(メイン画像はAI生成)

ティラノサウルスと聞いて想像する恐竜は、どんな体表をしているでしょうか。
ほとんどは鱗、もしかしたら背中に薄い原羽毛が生えていたかも…そんな姿を想像する人が多いのではないでしょうか。

一方、昭和の本にはしばしばこんな記述がありました。
「ティラノサウルスは臭いの強い体脂を分泌していた可能性がある」

(福田芳生『図解 恐竜はどんな生物だったか その素顔と生活をさぐる』講談社、1987年1月20日、87-88頁。ISBN 9784061326750)

ーティラノサウルスは悪臭を放つ分泌物で共食いを防ぐ。
この本は、1987年、福田芳生先生によって書かれたものです。この本では、いくつかの項目で独自の想像による記述が含まれています。

では、「臭くてベタベタしたティラノサウルス」は1987年に福田先生が考えたものなのでしょうか?

(鹿間時夫『古脊椎動物図鑑』朝倉書店、1979年、64頁。ISBN 978-4254162226)

ーティラノサウルスは皮膚をなめらかにするために体脂を分泌していた。
これは、1979年に鹿間時夫先生によって書かれた本です。
ここで注目すべきは「分泌していたともされる」という点。詳細は不明なものの、79年時点でその説を唱えていた人がいたようです。

提唱者は一体誰だったのでしょうか。
ご存知の方はご一報を。

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