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JR大阪駅のコラボポスターへのクレームに対しての広告代理店の回答は完璧である

こんにちは。
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立憲・尾辻かな子氏のツイートで炎上騒ぎに

女性キャラクターのポスターを巡り、立憲民主党の尾辻かな子氏が、11月26日に投稿したツイートが物議を醸しています。

尾辻かな子氏のツイートは、1万以上にリツイートされ、5000以上のリプライ、引用ツイートが寄せられており、大きな論争になっています。

愛知10区に出馬した藤原のりまさ氏は「これが、ジェンダーギャップ指数146ヶ国中、栄えある116位を獲得した日本の姿だ」と皮肉ったのをはじめ、千葉商科大学の田中信一郎教授、伊藤和子弁護士なども賛同し、広告に対して批判をしています。

それに対して乙武洋匡さんは相撲とか『anan』の表紙って、誰も『性的』だと言わないよね。なんで男性の裸体はいいんだろう?」と問いかけ、大田区議会議員のおぎの稔さんは「何が性的かも、男性向けや女性向けへの露出度の違いも示さず、成人向けでも無い民間企業とコラボした海外企業のイラストに性的だと難癖をつける。その短絡的な発想がッ!!すでにあなたの貧困な感性を物語っているの!!」と反論しています。

私にとっては「また下らないことで噛み付いている人がいるなあ」と思っていたので、眺める程度にしていましたが、尾辻かな子氏の声明に対して、JR大阪駅の広告を管理する「JR西日本コミュニケーションズ」の対応が素晴らしかったので、今回久々にnote書くことにしました。

具体性の乏しい声明文

尾辻かな子氏はこの後に声明をツイート。「環境型セクシャルハラスメントに類するもの」「女性の性の商品化に無自覚である」「日本のジェンダー平等が達成されていないことを示す一つのシーン」などとツイートされていました。

声明文は読みましたが、どれも抽象的なものばかりであり、具体性が乏しい内容でした。主に男女の非対称性を主張していますが、「咲-Saki-」の作者の小林立さんは女性です。

そして、この漫画は累計1000万部を突破していますが、この漫画の読者のすべてが男性だと言い切れるものでしょうか?「男女の非対称性」を主張するならば、購入者の男女比率を出したデータは当然用意しなければいけないと思いますが、尾辻かな子さんの声明文には、これといった数字は見当たりません。

そして「女性の性の商品化など女性の人権」など主張していますが、このポスター一つで「女性の人権」という言葉が出てくる事自体が意味不明です。このポスターによって、一体誰の人権を傷つけたと言えるのでしょうか?あまりにも抽象的すぎるので、尾辻かな子氏の主張には具体性は問われます。

「ジェンダー平等」の観点として批判されているようですが、データらしいデータを掲載することもなく、あたかも「女性のすべてが嫌っている」のような文章を書くのは、さすがに浅薄さを感じざるを得ませんでした。

「公共空間への広告について、男女の非対称性、女性の性の商品化など女性の人権について、議論になればいい」と尾辻かな子氏は主張されていましたが、声明文自体が漠然とした内容であり、具体性のかけらもないため、個人的には「議論する価値すらもない」と感じています。

広告代理店の完璧な対応

この後、JR大阪駅の看板の管理や運営を担当する総合広告代理店JR西日本コミュニケーションズが、弁護士ドットコムの取材を受けた記事が掲載されていました。

「複数の担当者で問題がないかを検討し、修正を重ねて出来上がった」
「11月27日に契約満了で掲示を終了した」
(騒動になったことに)「ご心配をおかけして申し訳ないです」
(尾辻氏に対して)「特にございません」

https://www.bengo4.com/c_18/n_15331/

完璧な回答ではないかと思います。

法の下では萌え絵も平等である

まず、広告を掲示する側としては、必ず守らなければならないものは、国や自治体で定められた「法律」「条例」などです。そして、管理者がが性的な表現や暴力などについて規定を定めたガイドラインがこれに追加されます。今回の場合は「広告意匠審査ガイドライン」がガイドラインとなっています。

つまり、国や自治体、管理者の指定するルールさえ守っていれば、何をやっても許されるものです。逆に法律に定められていないことで勝手に人を裁くことはできません。

「ジェンダー平等の観点で〜」など主張されていますが、根本的に「法の下での平等」である以上、政治的にも社会的にもそれぞれの趣味趣向においても、平等に扱うことが優先されます。よって「ジェンダー平等」を掲げたからといって、萌え絵を差別することは許されることはありません

よって尾辻かな子氏が主張する「女性の人権について〜」というような主張については、一切付き合う必要もないので、無視するのが正解といえます。

公共の場では「自分ルール」が規制の対象

尾辻かな子氏は「公共の空間で女性の性の商品化に無自覚で、環境型セクシャルハラスメントに類するもの」と主張されていますが、これは尾辻かな子氏の「公共の空間」の認識が誤っています。

「公共の空間を司るのは法とガイドラインのみ」です。

法治国家の日本では、国や自治体が定める法こそがルールであり、JR大阪駅では管理するJR西日本が追加でルールを設定します。1日で大勢の人が行き来する場所ですが、根本的にルールを定めるのは国や自治体、所有者であって、一個人の主観で決めることはできません。

公共の空間では「自分ルール」こそが規制されます。

JR西日本コミュニケーションズの対応は、法律や条例、そしてガイドラインに則って広告を作成したのですから、それを自信持って主張されるだけで十分です。向こうの主張には何も耳を傾けることもなく、ただ「広告意匠審査ガイドラインに合わせて作った」といえば、全く問題はありません。

公共の空間に関する認識を勘違いした人には、わざわざ付き合う必要はありません。逆に公共の空間で、自分ルールを押し付ける人こそ「人治主義」も同然で、法治国家を理解していないと言えるでしょう。

何も言うことはない

そして最後には「心配をかけさせて申し訳ありません」と、尾辻かな子氏に対して「特にございません」と回答しています。

まず「心配をかけさせて申し訳ありません」とは、広告を批判をした方々ではなく、「雀魂」や「咲-Saki-」のファンに対しての回答でしょう。法に従い、ガイドラインに則った作品に対して、広告を作成したにも関わらず、大きな騒ぎになっているとは、ファンも心配することは考えられます。

支えてくださっているファンに対する気遣いがとても良いと感じます。

そして、尾辻かな子氏に対しては「特にございません」と回答しています。

自分が覚えた不快感に対して「性の商品化」「女性の人権」「男女の非対称性」など言うような人達に対しては何も相手にすることもないでしょう。詳細を提示するならまだしも、このような具体性も全く無く、それっぽい言葉を並べただけの声明文には、相手にするだけ時間の無駄ではないかと思います。

それなら「雀魂」「咲-Saki-」を支えてくださるファンに向けて、リソースを割いた方が誠実と言えます。

多くの企業にも共有されるべき模範例

今年の4月にも、日本経済新聞の「月曜日のたわわ」の広告で騒ぎになっていたように、たびたび広告に対して、支離滅裂なクレームによって騒ぎになることが多々あります。

これまではあらゆる企業が、多数のクレームに押し負けて、謝罪することも多く見られました。支離滅裂なクレームであっても、多数が群がってしまえば大きな圧力になるため、確かに企業のイメージを考慮して、謝罪をしてしまうのはわからないでもありません。それに著名人や政治家が加わってしまえば、広告担当者からすると「ヤバい」と思ってしまうこともありうるでしょう。

しかし、今回のJR西日本コミュニケーションズの毅然とした対応は、最も適切な対応であり、多くに企業に共有されるべき回答だったと言えます。

このようなクレームは、一企業や一個人問わず、ある日突発的に攻撃されるものあり、根本的にはクレーマーの目に入るか否かで左右されるものです。よって炎上するにも、これといって基準らしい基準は存在せず、ただクレーマーの感情に左右されるものであり、それがウイルスのように伝染するものだと考えるといいでしょう。

しかし、どんな広告を掲げる人も、根本的には国・自治体が定める法、そしてガイドラインに則って作られたものであるのは確かでしょう。それ以外にルールは設定されているわけではないので、「何に従って作成したのか」を主張するだけで十分ではないかと思います。

法治国家には「自分ルール」を押し付けてくる人こそ、ご法度であります。

だからこそ、企業も個人もそのような輩には「こっちはルールに従ってやっている」「公共の場では君たちの自分ルールは適用されません」と毅然とした姿勢で突っぱねるのが、多くに広まればいいかなーと思い、この長文を締めることにします。

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