フラットマシン エンドレスモード Any% ガチ攻略


なにしよう

じぃーま(@somebow_ippan)様制作アプリ「フラットマシン」のエンドレスモードにて、3年と5ヶ月の間集落を守り抜いたので記録しておく。


このゲームについて

「フラットマシン」は終末世界を舞台に、門番ロボットとして集落を守っていくゲームである。本編であるストーリーモードでは70日間集落を守りきればエンディングとなり、さらに行動によって結末が分岐するマルチエンディングが採用されている。シンプルな操作で敵と戦うだけでなく、個性豊かな来訪者やヒロインとの会話など多彩なイベントが用意されている。
おまけ要素として、ランダムでイベントが発生する中何日間集落を守りきれるかに挑戦するエンドレスモードが存在する。
本記事はストーリーモードをクリアしており、エンドレスモードにも軽く触れたことがある方向けである。ストーリーのネタバレは含まないが、未プレイの方はこの記事を読む前に一度プレイすることを強くお勧めする。

エンドレスモード前提知識

タスクキルについて

このゲームを攻略するにあたって、タスクキルを頻繁に使用している。
おそらく仕様の抜け道を突いたグリッチに近い賛否の分かれるプレイングと考えられること、またこれを是とするか否かでゲーム性が根本的に変わってくることから、何でもありでやりますよ、という意味で記事タイトルは「Any%」とさせて頂いた。
このゲームはタスクキルを行うことによりターン開始時からやり直すいわゆる「リセマラ」が可能で、戦闘で不利な状況に陥った際や敵から思うようなドロップがなかった時などに利用できる。基本的にはこれを使ってランダム要素を最善に近い形に厳選していくことになる。
具体的には、

  • 戦闘状況

  • 敵や電子レンジなどのドロップ品

  • リサイクラーの品揃え

  • 村長のDIY

が主な使用用途である。反面、

  • 磁気嵐でロストするアイテム

  • トレーダーの品揃え

  • 広告視聴で手に入るモジュール

はターン開始時に結果が確定している、もしくは固有の処理が為されているようで、これらのランダム要素に関してはタスクキルに効果はない。
またHPが0になるダメージを受けてからではリセットが間に合わないので、基本的にこちらのHPが最大被ダメージを下回った時点でリセットとなる。

注目すべきは磁気嵐がリセマラ不可な点で、これがエンドレスモードAny%を非常に奥深いものにしている。

磁気嵐とは約10ターンに一度ランダムで持ち物のうちひとつをロストするエンドレスモード限定のイベントで、お守り以外に防ぐ手段がない。そのため、この磁気嵐でどのアイテムをロストしても良いようなモジュール構成を維持することがこのゲームの要となる。
なお、なぜか磁気嵐が起きた次の日はスキップされ、2日後から再開となる。

攻撃力の仕様について

与ダメージは
(3?+エンジニア強化分)×(1+モジュール分)×クリティカル等補正×乱数幅
的な雰囲気の計算式で決定されていると思われる。モジュールでの攻撃力上昇は乗算ではなく加算で、上昇幅は小、中、大、極大の順に0.5、1、1.5、2であると推察される。
エンジニアでいくら攻撃力を積んでも、攻撃系モジュールが一枚もないとダメージは悲しいことになる。

防御力の仕様について

このゲームの防御力は防御力アップ(大)3枚相当でカンストのようで、敵からの攻撃の最低ダメージが1となる。いくらそれ以上の枚数防御力アップ系統のモジュールを積んでも日毎の最大ダメージ上昇は避けられない。超過分の防御力が低乱数の確率上昇などに効果があるかどうかは不明。体感ない。

エンジニアのステータス割り振りについて

1000ポイントにつき攻撃力+1、または最大HP+10を選ぶことになる。一見割り振りに迷うが、最大HPは90回強化して1000になった時点で打ち止めである。終盤はHP管理が命なため遅かれ早かれ最大HPはカンストさせることになるのであまり深く考える必要はない。HPカンストまでは1:1ぐらいで振っていくと良いと思う。

定期イベントについて

このゲームのイベントはある程度の周期が決まっているものが多い。前述の約10ターン周期の磁気嵐に加え、5ターン周期(固定)の誰も来ないターン、約40ターン周期のトレーダー、約45ターン周期のリサイクラー、それぞれ約45ターン、約55ターン周期のフラットマシンΣ、モジュールCの襲来などである。
特にボス戦のタイミングは把握しておくと何かと役立つのでプレイしながらメモしておくとよいが、結構な振れ幅でズレるので過信は禁物である。

アイテム解説

このルールにおいて有用なモジュール・アイテム個人的tier表(同tier内左から昇順)

S〜Aはどれも必須アイテム。A-以下は基本的にその代替や繋ぎとなる。
定数ダメージの毒系モジュールなど、エンドレスモードの攻略において有用性を見出せなかったもの、ダブルビームモジュールなど有用ではあるが構築に入ってくる機会が少なすぎるものは省いている。

S

  • 絶対攻撃モジュール

Day500手前でこのスピード感。キミはついてこれるか?

ミスがヒット扱いになる。このゲームにおいて間違いなく最重要、最強のモジュール。これだけで唯一無二の性能であるにも関わらず、2枚積みでミスがクリティカル扱いとなる隠し性能まで持ち合わせている。サイボーグでもない限りDay400辺りから目押しの概念が消滅するので、絶対に切らしてはならない。レア度がアンコモンなこともあり入手機会は少なくないのが救い。性能だけ見ればウルトラレジェンダリEX位あると思う。
こいつを失った状態のモジュールCはアンダーテールのサンズ戦のような不毛極まりない戦いとなる。

S-

  • お守り

磁気嵐を一回無効化するという、アイテム欄を一枠圧迫する痛いデメリットを覆す圧倒的な性能を持ったアイテム。実質全アイテムの代替となる。最強アイテムを守るアイテムもまた、最強アイテムなのである。

A

  • 超合金金属繊維

  • チキン+モジュール

防御力アップ(大)。上述の通り防御力が3枚でカンスト、また中盤以降のボスはHPが5桁となり長期戦は避けられないことから少なくともこれら2枚+αがないと倒せない。終盤になると全雑魚敵で被ダメージ厳選を行うため、3枚ないと毎ターン致命的なダメージを食らうこととなり相当苦しい展開になる。ボスに勝てないことは言うまでもない。枚数を多く積む関係で破壊されやすいため、序盤以外は極力4枚を保つ意識を心がけたい。

  • ドクターモジュール

1枚で最大HPの3%、2枚で7%(以降2枚セット)を敵の攻撃後に回復する。効率的には2の倍数で積むのがお得である。序盤こそハチマキや火力上昇モジュールの影に隠れているものの、こちらのHPが増え、敵が強く硬くなり乱数の厳選が必要になればなるほど頭角を表すようになる。

  • 超攻撃モジュール

攻撃力アップ(極大)を持つ唯一のモジュール。1枚積みで無積み時と比べて与ダメージが3倍となる。防御力ダウン(大)のデメリットは適切なタイミングで捨てて拾ってを繰り返せば実質的に無効化できるため、攻撃力上昇系統のモジュールの中では最強となる。このモジュールに限らず戦闘中の着脱でデメリットを打ち消せるモジュールは多い。
前述の通りモジュール上昇分は乗算ではなく加算なため複数枚の搭載は効率が悪い。反面このロボットの素の攻撃力は雀の涙であるため、全て破壊されてしまうと大変情けない数字しか出せなくなり実質的な詰みが発生する。1枚積みで磁気嵐を切るか2枚積みで他モジュールの枠を削るかの判断が問われる。

A-

  • 気合のハチマキ

致命傷を10%で耐える……
ではなく、攻撃回数+1。修行ロボが不定期で持ってきてくれる。純粋にこちらの火力が倍となるため圧倒的な快適さに加え被弾機会も減る。終盤では安定性で一歩劣っているドクターモジュールに枠を奪われることになるものの、中盤まではAの面々を上回る大活躍をしてくれる。レジェンダリなのでDIYでドクターモジュールに直接変換できたり、売値が1000ポイントであったりと最後まで何かと便利なのでBのメンツよりワンランク上に置いた。

B

  • 高次元キャパシタ

  • 超収束光線モジュール

攻撃力アップ(大)。超攻撃モジュールの下位互換となる。

  • セカンドチャンスモジュール

ミス時2回攻撃。気合のハチマキの下位互換となる。よくヒットやクリティカルになって失敗するほか、絶対攻撃モジュールが破壊されたときにクリティカルが出しにくくなるのも痛い。

  • アップグレードモジュール

攻撃力アップ(小)、防御力アップ(小)。攻撃力と防御力をどちらも上げられる唯一のモジュールということで、磁気嵐での防御2連破壊対策兼超攻撃破壊対策として一時期最終構築に採用していたが、攻撃力の上昇幅が0.5と控えめすぎてこれなら素直に防御もう一枚積んだほうがマシでは?と思いこの位置に落ち着いた。それでもあるとなんとなく安心する。

  • エネルギー分散モジュール

  • チキンモジュール

防御力アップ(中)。それぞれ超合金金属繊維とチキン+モジュールの格下。防御大2+中1だと最低ダメージが1にならないので、繋ぎとして一瞬持つのはアリだがボス前までには防御大と入れ替えたい。

  • 緊急煙幕モジュール

敵の攻撃を一定確率(体感2割程度)で無効化する。理論上最強のモジュールであり、理論は絶対でないことを教えてくれるモジュールでもある。
実際にはその発動率の低さによるリセマラの地獄さ、モジュールCのチャージターンを稼ぎにできないなどドクターモジュールに比べ理論値以外の面で劣るためほとんど採用されない。
もしも発動確率が加算であれば4〜5枚積みで防御要らずでは!?と考え検証したことがあったが、普通に4割程度貫通された。甘い話はない。

C

  • パルス整流モジュール

  • 攻撃モジュール

攻撃力アップ(中)。超攻撃モジュールの下位互換の高次元キャパシタと超収束光線モジュール…のさらに下位互換。攻撃がこれ一枚でも最悪戦えなくはない。
攻撃モジュールの使い方は超攻撃モジュールと同じだが、こんな上昇幅のために毎ターン捨てて拾ってしているとなんとなく腹が立ってくる。

  • カワチ合金装甲

防御力アップ(小)。修行ロボが不定期で持ってきてくれる。
ないよりマシ。

  • 遺骨

略奪者から確定ドロップ。持っていると旅のご婦人との戦闘を避けられ、さらにレアモジュールを1枚貰える。枠に空きがあるときは埋めるとよいが、普通に戦って倒しても500ポイントになるため無理して持っておく必要は全くない。
磁気嵐で破壊される瞬間が最も輝いている。

  • 貫通モジュール

  • 装甲破壊モジュール

それぞれクリティカル威力強化、クリティカル時相手の防御力低下と強そうなことが書いてあるが、そもそもが絶対攻撃2枚+攻撃系モジュールありきなので採用されることはほとんどない。火力を上げたいなら素直に攻撃やハチマキを積もう。

  • 臨時盾モジュール

戦闘の初撃を無効化する。ボス戦はもちろん雑魚戦にすらほぼほぼ意味を成さないが、唯一リサイクラー戦のみ1枚目、2枚目、3枚目がそれぞれ別戦闘判定なために3回発動するため終盤のリセマラが楽になる点を考慮し、ギリギリtier表入りを果たした。

  • 修復ナノマシン缶

  • 監視ドローン(小)(中)(大)

それぞれ最大HPの半分と治安を大きさに合わせて回復。どちらも基本的にはボス戦でのドロップ時にその場で使用するアイテムだが、極稀に最終盤で村長が遺骨あたりの適当なコモンをDIYしたナノマシン缶を持っていると命拾いすることがある。最終手段に。

心強い味方たち

続いてこのゲームを彩る仲間たちと、付き合い方の紹介。

フラットマシン 最強キャラランキング(同tier内左から昇順)

S

  • エンジニア見習い

ストーリーモードから想像を絶する鍛錬を積んだものと思われる。もうそこには闇雲にレンチを振り回す以前の彼の面影はない。集落防衛の要となる仕事を淡々とこなし無言で去っていくその姿はもはや「見習い」などではなく、立派な一流エンジニアだ。ここまでの技量を持ちながら「お前の体をいじらせろ!」とあくまで自身の好奇心から機械を改造しているというスタンスを崩していないある種の謙虚さは、むしろ我々が見習うべきである。

  • リサイクラー

アイテム3枚搭載、リセマラ1秒、定期的な来訪と3拍子揃った最強の味方キャラ。絶対攻撃モジュールが1枚の状況下でこいつが現れたときの安堵感はとても言葉では言い表せない。修行ロボシリーズ、お守り、遺骨などを除いた殆ど全てのアイテムをから3枚が抽選されるため、任意のモジュールを1〜2枚補充することができる。唯一の難点はDay900を越えたあたりからこちらを殺す勢いで反撃してくることだが、これは流石に「まだ役立つものを持っていそうだ」と昭和のヤンキー紛いのカツアゲを行っている我々側に非があるためとても文句は言えないだろう。

  • ゴールデン挑戦人参

挨拶代わりに1500ポイントをくれる。来訪が不定期な点もリセマラの楽さもリサイクラーに一歩劣るが、それでもやはり任意のモジュールを入手できるのは大変助かる。ノーリスクなのもありがたい。序盤に出現するとジャンクパーツ(金)を沢山トレーダーに持って行けて嬉しい。
レジェンダリはあんまり落とさない。

A

  • トレーダー

約40ターン周期でお守りに加え、たまに役立つモジュールも持ってくる。毎回1000ポイントを無償でくれるサービス付きで価格も良心的だが、リセマラができないのが痛すぎるためこのランクに落ち着いた。会うたびに死んでいなかったことに感心しているが、こちらからすれば略奪者がわんさかいる治安の中3年以上も集落を行き来する商売を続けられている方が驚きである。

B

  • 修行ロボ

不定期に来訪し、3回ごとに気合のハチマキを渡して記憶を失くし戻って来る。好感度が引き継がれていることから同一個体であることは確かなので、ハチマキに記憶が内蔵されているという説が有力である。リサイクラーと同じで終盤はお調子者キャラとは思えないマジの威力で殴ってくるため、構築が揃っているならば戦わない選択肢もある。

  • 不審者

そこそこの頻度で来訪し1000ポイントの賄賂を渡して窃盗事件を起こして帰っていく、経済の仕組みを象徴するキャラクター。治安-20などフラットマシンに集落ごと消滅させられるのに比べれば痛くも痒くもないため、住民も仕方がないと割り切っている模様。
3回目だけ謎にレジェンダリのモジュールを一つ置いて去っていくが、こんな序盤に貰っても全然嬉しくない。修行ロボを見習って欲しい。

  • 野生の電子レンジ

3回なでるとレジェンダリ、1回殴るとレアのモジュールを1枚落とす。野生というだけあって個体数が多いようで、好感度こそリセットされるものの倒してもいくらでも戻ってくるため安心してぶん殴ろう。基本的には超合金金属繊維かドクターモジュールの補充に使う。スルーしても好感度は引き継がれるため、モジュールが揃っていて2回なでた状態のときはやすむと良い。

  • 軌道上%E8%B?

忘れた頃に「おこづかい」と称して3000ポイントをくれる。他の選択肢がレアモジュール1枚(厳選不可)かばくだん3個と驚きの渋さであることから、こちらの星でのポイントの価値はあまり理解していないものと推測される。

C

  • 村長

独身らしい。頼りないキャラかと思いきや、実はDIYにはそこそこ実用性がある。捨てたアイテムより下のランク(レジェンダリのみ稀に同ランク?)のアイテムを出力してくれる上リセマラも可能なため、適当なレジェンダリ→ドクターモジュール、レアモジュール→絶対攻撃みたいなことができる。

  • 賞金稼ぎ

利用価値が出てくるのが敵をスルーする選択肢が出てくるDay900以降なので、基本的に3年近くシカトを続けることになる。1000ポイントで人格が変わるレベルには厳しい生活をしていると見受けられ、こんな需要の少なそうな事業を綱渡りで繋いできたのは評価に値する。

  • 野生の電信柱

豊富なドロップ、チャージ式の攻撃、ペラッペラな耐久と化け物が蔓延る最終盤における唯一の癒し。ドクターモジュールが揃っていればヒーラーにもなる。ドロップ率はかなり渋いため根気が必要ではあるが、粘れば絶対攻撃モジュールやチキン+モジュールもくれる。ゲーム上は敵キャラとして扱われているが、この後に紹介する人に比べればよっぽど集落に貢献している。

E

  • ヤエナ

ストーリーモードでは二丁銃やかざみどりで最終的に1ターン60ダメージ前後を出せるヤエナ。そのままエンドレスモードに持ってくるのは少々非力なため、どんな強化が入るのだろうか……
と思いきや、逆に日々戦闘力が減少していくという衝撃のナーフを食らっている。なんで?
エンジニア見習いとはどこで差が開いたのだろうか。彼女はとてもこの戦いにはついてこれない。それどころか銃を買うまでトレーダーの枠は圧迫するわ、高頻度で現れて治安維持は妨害してくるわでこのビジュアルでなければカードコレクターと一緒に敵判定を下しているところだ。トレーダーが指輪を持ってこないので結婚もできない。もしかしたらDay1000辺りにウデムシがやってきて覚醒イベントがあるのかもしれないと微かな期待を抱いていたが、そんなこともなかった。
といっても全く採用価値がないわけではなく、銃撃の間こちらの攻撃から相手の反撃までにワンテンポ挟むためモジュールを捨てる必要のある際は操作がある程度楽になる。特に超攻撃2枚みたいな構築を組んでいる場合、時間稼ぎぐらいには役立ってくれる……ということにしておく。
ちなみに、英語版だとたまに「Nothing」と消しカス生命みたいなことを喋る。

時期別立ち回り

満を持して。

序盤(〜Day250あたり)

タスクキルを縛っていなければゲームオーバーになることはまずない。敵から入手できるポイントが常に一定であるこのゲームにおいてここで考えるべきは全力でポイントを稼ぎ、エンジニアに貢ぐことのみである。ここの貯金が後々じわじわと効いてくる。
超攻撃や防御数枚など最低限のモジュールを確保したら、残りの枠は適当なレジェンダリとジャンクパーツ(金)で固めてトレーダーに売り捌いてしまうと良い。モジュールはトレーダーではなくドロップから集めるようにし、お守りもなるべく買いたくない。唯一ヤエナのライフルだけは買わないと延々と商品枠を一枠圧迫し続けるため、不本意ながらここで500ポイントを払っておかないと後悔する。
カーソルが速くなってきたらぼちぼち絶対攻撃を集め始めよう。

中盤(Day250〜800あたり)

絶対攻撃が必須となり、枠に余裕がなくなってくると同時にお守りが欲しくなってくる。まだガチガチに構築を固める必要はないが、絶対攻撃2枚、防御3〜4枚、攻撃2枚程度は維持する意識をつけておきたい。特に絶対攻撃は切らすと非常に面倒なことになるため、1枚破壊され次第リサイクラー、挑戦人参、村長、それらの周期が悪ければ電信柱や消しカス生命からでも粘って手に入れよう。
また、フラットマシンΣ、モジュールCが来た日をメモしておくと体制を整える準備に役立つ。

終盤(Day800〜1200)

ここからが本番である。防御カンストでもその辺の雑魚敵が平気で400とか出してくるようになる。特にHP、火力、出現頻度と三点揃ったマグナムホチキスと旅のご婦人が本当にしんどい。最大ダメージは体力バーの横に表示されているLEVEL-15程度を目安にしておくと良いだろう。(略奪者、フラットマシンΣはもう少し優しい)ここからはテンプレを組み、破壊されたものをなるべく早く補充する立ち回りを徹底し、そのためにほぼ毎ターン雑魚敵の戦闘結果を厳選していくことになる。

モジュール構成の分析・考察

さて、いよいよモジュール構成のテンプレを考えていく。
まず、ないと続行が現実的でなくなるのが

  • 防御力アップ(大)3枚相当

  • 絶対攻撃モジュール1枚

前者は失った瞬間に事実上負けが確定する。後者はゴリ押しできなくもないが、運良くリサイクラーが持ってきたとしてもそれを倒すのすら困難になるため事実上の詰みと言っていいだろう。磁気嵐と磁気嵐の間にモジュールを安定して補充できる機会であるトレーダーやリサイクラー、電信柱といったイベントが発生しないことも多い点、防御力アップは積む枚数が多い関係上狙われる確率が高い点、絶対攻撃は2枚で強力な追加効果を持つ点を考慮すると、それぞれもう一枚ずつ積んで絶対攻撃2枚、防御力アップ4枚の6枠は確定と見ていいと思われる。
理想的には、1枚減ってもデメリットのない防御が毎回ロストし、その都度補充を繰り返すのがベストとなる。

では、残りの4枚の構成を考えていく。

まず思いつくのが超攻撃モジュールである。これがないと雑魚敵一体一体にとてつもない時間がかかるため一枚は必ず積んでおきたい。また終盤になればなるほど雑魚敵一戦一戦の回復が追いつかなくなってくること、ボスの体力増加によって戦闘が長期化することからドクターモジュールの複数枚搭載も欲しくなってくる。

超攻撃1、ドクターモジュール3

この構成は毎ターン100回復という抜群の安定感から、雑魚敵を回復に使えたり狙われやすいドクターモジュールが1枚破壊されても十分再補充まで戦えたりといった強みがある反面、1割の確率で超攻撃が破壊されると攻撃力が1/3となり一気に戦況が悪くなるというリスクもある。

超攻撃2、ドクターモジュール2

この構成は攻撃力が上記の構成と比べ5/3倍となり被弾機会が減る。しかし回復が毎ターン70と終盤の数値を見ていると少し心細い上、2枚あるドクターモジュールのうち1枚破壊されれば毎ターン30と一気に絶望的に思えてくる。
なお、超攻撃を1枚ハチマキに変えたほうが火力は少しアップするが、超攻撃が破壊されてもある程度戦えるというメリットが弱まるため2枚積みとしている。

その他さまざまなモジュールを考慮したが、最終的にはこのどちらかであるという結論に至った。どちらの作戦も一長一短あるように思え、甲乙つけがたい。

そこで、頭の奥底に眠っていた断片的なプログラミング知識を総動員させ、仮想敵と何度も戦ってもらった結果から勝率や残HPの統計を算出してくれる装置を作成した。
名付けて…… $${\Huge\text{スタットマシンΣ。}}$$
$${\tiny\text{(stat=statistics、統計)}}$$

こんな感じで出力される

こいつを使い、ボス敵代表モジュールC、雑魚敵代表マグナムホチキスに対して上に挙げた2つの構成に加え、そこから1枚ロストした3種類の状況下も含めた計5つモジュール構成がどのような戦績を出すのかを調べた。
なお、敵のステータスや自機の攻撃力は筆者がプレイしたDay1100辺りの数値を使用している。

対モジュールC

数字だけを見ると一見超攻撃1ドクター3が一歩優れているように感じられる……が、リセマラ前提のこのルールにおいて重要なのは突破が現実的に可能であるかどうかで、多少の勝率の差に意味はない。となると注目すべきは超攻撃0ドクター3の勝率の低さである。0.24%、0.16%はまだ狙う気になれるが、1万回やって1回となるともう諦めるしかなくなる。この意味において、磁気嵐で1枚削られる→戦闘の流れを考慮すると超攻撃2ドクター2の方が安定性の面において優れていると言える。

対マグナムホチキス

思った以上に差が歴然である。超攻撃2ドクター2が生存力、戦闘後の体力、磁気嵐で1枚削れた際の勝率まで含めてすべての面で勝っている。長期戦にならない敵は高火力で殴って被弾機会を減らし、乱数の抽選回数を減らしたほうがよいという結果となった。

以上のことから、このゲームで最終的に維持すべき編成は

  • 絶対攻撃モジュール × 2

  • 防御力アップ(大) × 4

  • 超攻撃モジュール × 2

  • ドクターモジュール × 2

であるという結論に至った。

お守りの扱いだが、超攻撃とドクターモジュールどちらも2つないと苦しくなるDay1100辺りまでは超攻撃の枠を削り、頃合いを見て2連磁気嵐で防御が破壊されないことに賭けて防御を1枚削る方向にシフトすべきと思われる。
筆者は一度Day1150辺りに超攻撃を削ってお守りを買い、マグナムホチキスや旅のご婦人で地獄を見て激しく後悔した。

なお、スタットマシンΣは実戦でも大いに役立ち、「かなり上振れたと思ったけどこの確率ならもっと上目指せるな……」「残HP上位10%で欲しいモジュールドロップしたなら続行かな……」など、妥協ラインを探るのに大変重宝した。
何より、「これ無理では?」となった時に「0.3%勝率があります!!」と示してくれるととてもメンタルが嬉しい。単なるプログラムにすぎないのだが、まるで応援されているような温もりが確かにそこにあった。ありがとう、スタットマシンΣ。

最終盤(Day1200〜)

筆者は元々Day1200を最終目標にしていたこと、Day1188のモジュールC戦の時点で完全装備での勝率が約1%だったことから次のモジュールC戦は勝てないと悟り、フラットマシンΣの撃退最低限の治安維持を目指す方向にシフトした。フラットマシンΣは攻撃力の最大乱数がモジュールCやマグナムホチキスの半分程度で防御3枚と攻撃力さえあれば十分に勝てるため、ドクターモジュールを切ってお守りを購入することにした。マグナムホチキスと旅のご婦人の二体は厳しいため、適宜スルーして治安はドローンや賞金稼ぎに任せていく。
そんなこんなでDay1248、モジュールCがやってきた。

ドローンが入っているとても歪なモジュール構成になっている

モジュールCの周期にもよるが、おそらくこの作戦だと人間にはこの辺りが限界点なのではないかと思われる。

おわりに

最後は潔く防御を捨て、気持ちいいダメージを貰って幕を閉じた
最終ステータス。攻撃力の限界値は確認できていない

二連磁気嵐の事故や操作ミスなどで負けることなく自身の限界と言えるところまで到達でき、満足している。
シンプルなゲーム性に見えて、様々なモジュールに使いようがある中で取捨選択を通じて装備を最適化していく戦略性に富んだとても面白いゲームだった。筆者がまだ発見できていない有用なモジュールや思いもよらないような戦法が存在する可能性が大いにあるため、開拓が進むことがあればまた記録更新を狙いたいと思う。
敵の攻撃力がこのままのペースで上昇していくと仮定すると、被ダメージの最大乱数が1000を越えるDay2000過ぎが理論上の限界だと思われるので、根気のある方は是非チャレンジしてみて欲しい。

忘れ去られたストーリーモード限定アイテム、「老略奪者の仕込み杖」(クリティカル時強化毒付与)


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