Anker MagGo Wireless Charger (Pad)をレビュー|Qi2規格対応のワイヤレス充電器が登場
ガジェットブロガーのおりすさるさんです😊
今回ご紹介するのは「Qi2」に対応するワイヤレス充電器「Anker MagGo Wireless Charger (Pad)」です。
iPhoneなどQi2に対応するデバイスにマグネットでくっつき、最大15Wと高速に充電できます。
「そもそもQi2って何?」という部分にも触れていますので、ワイヤレス充電に興味のある方に参考にしていただけるかと思います。
レビューに入る前に、Anker MagGo Wireless Charger (Pad)を使ってみて感じたメリット・デメリットについてまとめておきます。
👍メリット
Qi2規格対応で最大15Wでワイヤレス充電(Qi2対応デバイスのみ)
MagSafeやQi規格との互換性あり。
高級感のあるアルミニウムデザイン。
Apple MagSafe充電器よりも価格が安い。
👎デメリット
記事執筆時点でQi2に対応するデバイスはiPhone 13シリーズ以降のみ(今後続々と増えるはず)。
25W以上のUSB-C充電器を別途用意する必要がある。
Apple MagSafe充電器よりもサイズ・重量が大きい。
現MagSafe充電器ユーザーが乗り換えるメリットはない。
AmazonでAnker MagGo Wireless Charger (Pad)をみる
※ 記事執筆時点では在庫がないようですが、そのうち復活するかと思われます。
そもそも「Qi2」とは?
そもそもQi2ってなに?という方もおられるかと思いますので、簡単にご紹介しておきます。
「Qi2(チーツー)」とは、従来からあるワイヤレス充電規格「Qi」の後継規格のこと。
Qiでは最大7.5Wでの充電でしたが、Qi2では最大15Wと充電速度がアップしています。
さらに対応デバイスにマグネットでくっついてくれるため使い勝手がよく、適切な位置に固定されるので充電効率も向上しています。
AppleのMagSafe(マグセーフ)とよく似ていますがそれもそのはず。Qi2は、MagSafeをベースにしてAppleとワイヤレスパワーコンソーシアム(WPC)が共同で開発した新規格です。
現状、Qi2に対応するデバイスはiPhone(iPhone 13シリーズ以降)くらいですが、今後Androidスマホやワイヤレスイヤホン、ウェアラブルデバイスとQi2対応デバイスが続々と登場してくるでしょう。
製品の仕様
Anker MagGo Wireless Charger (Pad)の仕様は以下のとおりです。
ワイヤレス充電規格:Qi2
ワイヤレス出力:最大15W
サイズ:約60 x 60 x 12 mm
ケーブルの長さ:約1.5 mm
重量:約104 g
カラー:ホワイト、ブラック
パッケージ内容:本体、取扱説明書
価格(税込):3,990円
Anker MagGo Wireless Charger (Pad)を利用するには「25W以上のUSB-C充電器」が別途必要です。
お持ちの方はそれを使ってOK。お持ちでなければ用意する必要があります。
市販のUSB-C充電器で25W以上となると30Wが一般的ですね。コスパのいい「UGREEN Nexode Mini 30W」がおすすめ。お探しの方はこれをチェックしてみてください。
外観・サイズ・重量
Anker MagGo Wireless Charger (Pad)の外観・サイズ・重量をチェックしていきましょう。
充電パッド部分から約1.5 mのケーブルが延び、ケーブルの先端はUSB-Cです。ここに別途用意した25W以上のUSB-C充電器を接続することになります。
充電パット部分にはマグネットが仕込まれておりQi2対応デバイスにくっつく仕組みです。
外側にはアルミニウム素材が使われており「高級感があるな」という第一印象。
ワイヤレス充電時はそれなりに熱が発生します。放熱性の向上のためにもアルミニウムが使われているのかもしれません。
充電パッド部分のサイズは約60 x 60 x 12 mm。Apple MagSafe充電器と重ねてみるとAnker MagGo Wireless Charger (Pad)のほうが厚く、直径もわずかに大きくなっています。
サイズが大きめなのでそれなりに存在感はありますが、使い勝手に影響するレベルではありません。
重量は実測で98.92 gでした(公称は約104 g)。
この程度なら難なく持ち運べますが、これにUSB-C充電器の重量が加わることになります。持ち運びには向いていない印象ですね。
ちなみにApple MagSafe充電器の重量は実測で53.28 gです。
サイズと同じくAnker MagGo Wireless Charger (Pad)のほうが大きくなっています(ただしApple MagSafe充電器のケーブルの長さは1m)。
最大15Wで高速にワイヤレス充電
従来のQiでは最大7.5Wでの充電ですが、Qi2では最大15Wで高速にワイヤレス充電できます。
きちんと15Wで充電できているかを確認するために、同じく最大15Wのワイヤレス充電に対応するApple MagSafe充電器と同じ速度で充電できるかを調べてみました。
30分間の充電でiPhone 15 Proのバッテリー残量がどれほどアップするかを確認してみると、以下の結果となりました。
Apple MagSafe充電器:5% → 37%(32%アップ)
Anker MagGo Wireless Charger (Pad):3% → 36%(33%アップ)
わずかに違いはありましたが誤差の範囲内。
Apple MagSafe充電器と同等の速度で充電できている = 15Wで充電されている、というわけですから問題ないですね。きちんと15Wで充電できています。
iPhone 15シリーズだけでなく過去モデルのiPhone 14シリーズ・iPhone 13シリーズも最大15Wで充電OK(iOS 17.2以降へのアップデートが必要)。
ただiPhone 12シリーズはQi2には対応しないため7.5Wの充電となります(Apple MagSafe充電器を使えば最大15Wで充電可能)。
iPhone 12シリーズは取り残されてしまいましたね。iPhone 13シリーズが登場する前に「ワイヤレス充電の仕様の変更があるかも?」なんて噂がありましたが、もしかするとそのころからQi2対応への準備があったのかもしれません。
iPhone以外に何を充電できる?
Qi2は従来のQiとの互換性が保たれているため、Qiに対応するデバイスの充電にも使用できます。
このようにAirPodsも充電できますし、その他のQiに対応するワイヤレスイヤホンも同様に充電できます。
Qiに対応するPixel 7aでも問題なく充電できていました。このようにQiに対応しているデバイスであれば充電可能です。
まとめ
今回はQi2に対応するワイヤレス充電器「Anker MagGo Wireless Charger (Pad)」させていただきました。
別途USB-C充電器を用意しなければならないといったデメリットがあるものの、充電性能、使い勝手、価格と製品自体には文句のつけようがありません。
Apple MagSafe充電器の価格は6,480円。Anker MagGo Wireless Charger (Pad)は3,990円です。充電性能は最大15Wと同じですし同じようにiPhoneにくっつきます。これから買う方がApple MagSafe充電器を選ぶ理由はないでしょう。
Qi2は間違いなくこれからのスタンダードとなるワイヤレス充電規格。Anker MagGo Wireless Charger (Pad)は最初のQi2対応充電器にぴったりです。
AmazonでAnker MagGo Wireless Charger (Pad)をみる
iPhoneの充電器については以下の記事でまとめています。興味のある方はこちらもチェックしてみてください!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?