Anker Eufy Security SmartTrackをレビュー|Apple探すネットワークに対応する紛失防止タグ
ガジェットブロガーのおりすさるさんです😊
今回ご紹介するのはAnkerの「Eufy Security SmartTrack」という製品。持ち物に取り付けたり収納しておいたりすることで、持ち物の位置情報を確認できる「紛失防止タグ」です。
Anker製の紛失防止タグには2種類あります。
それぞれ形は違いますができることはほぼ同じ。どちらも1年以上愛用しており気に入っているので、一緒にご紹介したいと思います。
大事な持ち物に紛失防止タグをつけておくことで大きな安心感を得られます。紛失防止タグをお探しの方に参考にしていただける内容となっていますので、ぜひ参考にしてみてください。
先にEufy Security SmartTrackを使っていて感じるメリット・デメリットについてまとめておきます。
👍メリット
iPhoneだけでなくAndroidスマホにも対応。
Appleの「探す」ネットワークに対応。
アプリから位置情報を確認したり、音を鳴らして探したりできる。
Eufy Security SmartTrackからスマホの音を鳴らして探せる。
クレカサイズで財布やカード入れに収納できる(Card)。
電池交換が可能(Link)。
👍デメリット
AndroidスマホではAppleの「探すネットワーク」を利用できない。
電池交換できない(Card)。
AirTagが対応する「正確な位置を見つける」機能には未対応。
耐水性能はIPX4と生活防水レベル(AirTagはIP67)。
何ができるの?
紛失防止タグを使ったことがない方にとっては、「何ができてなにが便利なのか」をイメージしにくいかもしれません。
まずは「Eufy Security SmartTrackで何ができるの?」というところをご紹介していきましょう。
位置情報を確認できる
まずは目玉機能、位置情報の確認です。
Eufy Security SmartTrackの位置情報は、Appleの「探す」アプリまたはAnkerの「eufy Security」アプリから確認できます。
「探す」アプリを利用できるのはiPhoneなどのAppleデバイスのみ。「eufy Security」アプリはiOSとAndroidに両対応します。
紛失防止タグはいくつかのメーカーから販売されていますが、Eufy Security SmartTrackには大きな強みがあります。
その強みとは、Appleの「探す」ネットワークに対応すること。
Eufy Security SmartTrack本体にはGPSが搭載されていません。持ち主のスマホが近くにある状態では、スマホの位置情報がEufy Security SmartTrackの位置情報として参照されます。
Appleの「探す」ネットワークに対応するEufy Security SmartTrackなら、持ち主のスマホから離れてしまっても、世界中で使われているiPhone・iPadによって位置情報が更新されます。
例えばEufy Security SmartTrackを入れた財布を公園のベンチに置き忘れてしまい、それを誰かが拾い交番に届けてくれたとしましょう。
その拾ってくれた人あるいは交番にいる警察官がiPhoneユーザーなら、財布が公園から交番に移動したことが「探す」アプリで確認できるはずです。
もちろん、それらのやりとりは完全に暗号化された状態で行われます。どこの誰のデバイスによって位置情報が更新されたかは、Apple含め誰にも分からない仕組みです。
ただし、Appleの「探す」ネットワークを利用するにはiPhoneまたはiPadが必要です。残念ながらAndroidスマホとの組み合わせでは利用できません。
音を鳴らして探せる
Appleの「探す」アプリまたは「eufy Security」アプリから、Eufy Security SmartTrackの音を鳴らして探せます。
「探す」アプリの場合、「サウンドを再生」をタップするとEufy Security SmartTrackから音が鳴り始めます。
音は大きく、耳につきやすい高い音。バッグの奥深くに収納していてもソファの隙間に挟まっていても、音を頼りに探し出せます。
自宅内でよく物を紛失する私にとってはこの機能が欠かせません。「あれ、車のカギはどこに置いたっけ?」という時もこの機能で一発です。
置き忘れを防止できる
持ち主がEufy Security SmartTrackから離れたとき、その旨が通知され置き忘れを防止できます。
離れて直ちにではなく若干のタイムラグはあるものの、これがなかなか便利で個人的にもお世話になっている機能です。
飲食店に持ち物を忘れてきてしまった、必要な持ち物を自宅に置いてきて出てきてしまった、というときにいち早くそれに気付けます。
拾い主に連絡先を知らせる
拾った人にEufy Security SmartTrackの裏面に記載のQRコードを読み込んでもらうことで、持ち主の連絡先やメッセージを知らせることができます。
スマホのカメラでQRコードを読み込むと、持ち主の情報を表示させられます。表示させる内容は「eufy Security」アプリで設定可能です。
拾ってくれた人が心優しい人なら、きっと持ち主に連絡をくれるはずです。
ただ、知っている人でないとQRコードを見つけてもらうのは難しいかもしれません。万全を期すなら「QRコードを読み込んで」などとメモを挟んでおくといいでしょう。
なお持ち主の連絡先が表示されるのは「紛失モード」がオンの状態のときのみ。オフだとQRコードを読み込んでも連絡先は表示されません。
家族や友人との共有
ひとつのEufy Security SmartTrackを家族や友人と共有することができます。
たとえば家のカギや車のカギなど、家族と共有しているものに取り付ければ、自分とその家族が位置情報を確認できます。
Appleの「探す」アプリでは最大5人、「eufy Security」アプリでは最大6つのアカウントと共有できます。ただし、「探す」アプリで共有機能を使うにはiOS 17が必要です。
スマホを鳴らして探せる
Eufy Security SmartTrackにはボタンが搭載されており、このボタンを2度押しすると「eufy Security」アプリを通じてスマホから音を鳴らせます。
スマホを探し回ることが多い方にとっては便利な機能ですね。AirTagはこの機能には対応しておらず、Eufy Security SmartTrackを選ぶ理由になるところ。
この機能を利用するには「eufy Secuirty」アプリが必要です。私はiPhoneユーザーなのでAppleの「探す」アプリだけでもEufy Security SmartTrackを使えるのですが、この機能を利用するためと、拾い主にメッセージを設定するために「eufy Security」アプリも入れています。
LinkとCardの違い
Eufy Security SmartTrack LinkとEufy Security SmartTrack Cardの機能はほぼ同じですが、一部異なるところがあります。
キーホルダー型とカード型
大きな違いは「形」ですね。
Eufy Security SmartTrack Linkはキーホルダー型で、カラビナやストラップを使ってバッグなどに固定しやすい形となっています。
バッグ内の小さなポケットに収納しておきたい場合もこの形が便利です。
一方でEufy Security SmartTrack Linkはカード型。サイズは約85 x 54 x 2.4 mmとクレカ大のサイズです。
財布やパスポートケース、大事な書類を入れておくファイルに収納するならカード型が便利でしょう。
Cardは電池交換不可
Eufy Security SmartTrack Linkの電池は交換可能です。電池寿命は最大1年で内部に入っているボタン電池を交換できます。
ボタン電池(CR2032)はコンビニやドラッグストアでも売られています。入手に困ることはないでしょう。
一方でEufy Security SmartTrack Cardは電池交換できません。電池寿命は最大3年で、電池がなくなれば買い替えることになります。
購入時は「電池交換できないのか」と残念に思いましたが、実物を手に取ってみると納得。厚さ2.4 mmですからボタン電池が収まるスペースはどこにもありません。
どっちがおすすめ?
基本的にはキーホルダー型のEufy Security SmartTrack Linkがおすすめです。
バッグに固定してもよし放り込んでおいてもよし。さまざまな用途に対応できるかと思います。それに電池交換も可能です。
Eufy Security SmartTrack Cardだと、キーホルダーのように固定できないですし、バッグに放り込んでおくにしても何かの拍子にバキッと割れてしまいそうで怖いですね。
どちらを選ぶかは何に取り付けておきたいかで変わってくるでしょう。
AirTagとの違い
iPhoneユーザーからするとAppleの「AirTag」との違いは気になりますよね。違いをまとめました。
Appleデバイス以外にも対応
AirTagを利用するにはAppleデバイス(iPhoneもしくはiPad)が必要ですが、Eufy Security SmartTrack Cardは加えてAndroidデバイスにも対応します。
Androidスマホを使っているなら、Eufy Security SmartTrackになりますね。
価格が安い
違いとしては価格も挙げられます。
AirTag:4,980円(1個入り)、16,980円(4個入り)
Eufy Security SmartTrack Link:2,990円(1個入り)、9,990円(4個入り)
Eufy Security SmartTrack Card:3,990円(1個入り)
できることにわずかな違いはありますが、基本機能は同じ。ということを考えると、コスパがいいのはEufy Security SmartTrackです。
「正確な位置を見つける」機能には未対応
「正確な位置を見つける」機能とは、持ち物までの距離と方向を表示してくれる機能です。
これに対応するのはAirTagのみ。Eufy Security SmartTrackには未対応です。
iPhoneユーザーでこの機能に魅力を感じるならAirTagを選ぶといいでしょう。
ただ、個人的にはあまり出番がない機能だったりします。というのは、音を鳴らせばたいてい見つかるから。
「正確な位置を見つける」機能はiPhoneとAirTagがBluetooth圏内にないと利用できません。その距離なら音を鳴らしてしまったほうが早いですね。
耐水性能はAirTagのほうが上
耐水性能はAirTagのほうが高い仕様となっています。
AirTag:IP67等級(粉塵が内部に侵入せず、一時的な水没に耐えられる)
Eufy Security SmartTrack:IPX4(生活防水)
例えば自転車や登山バッグでの使用など、雨に濡れる可能性がある場所に取り付ける場合に安心なのはAirTagでしょう。
カード型がある
Eufy Security SmartTrack Cardの厚さは約2.4 mm。クレカサイズで財布やパスポートケースに収納しやすい形状です。
一方でAirTagの厚さは8 mmあります。財布によっては収納可能ですが、カードホルダーに収めるには厳しい厚さでしょう。
「カード型の紛失防止タグがいい」ということなら、AirTagでなくEufy Security SmartTrack Cardです。
まとめ:AirTagの代替となれる紛失防止タグ
今回はAnkerの紛失防止タグ「Eufy Security SmartTrack」をご紹介させていただきました。
Appleの「探す」アプリに対応し、「探す」ネットワークにも対応。AirTagの代替として活用できる紛失防止タグをお探しならEufy Security SmartTrackで間違いありません。
AirTagとは機能的な違いはわずかにあるものの「ほぼ一緒」と言っていいレベルですね。これでAirTagよりも安いのですから、コスパがいいのはEufy Security SmartTrackです。
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