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ROSE GATE1の5 織末彬義【創作BL小説・18禁】

※婀娜ると回でございます。18禁にておねがいします(>_<)

第十五章
 
「身体のことだから、恥ずかしがらず答えて毎日?、それとも」
「…ほぼ毎日でした。あ、でも緊張するとダメですね…。」
 言い始めてしまえばもっと腹が決まる。
「緊張しても一日くらいで、大体は毎日ちゃんと」
 医師は大仰に見事な金色の頭を大きく振る。
 外人はもっと金髪が多いかと思っていたが。
 海外に来て見るとそうでもないと知る。
 これほど見事な金髪は珍しい。
 蓮華はしっかりして豊かな金色の髪と青い瞳から流暢な日本語が紡がれるのを興味深く観ていた。
「海外旅行は初めて?」
「いえ、学生の時に南の方へは何度か」
「南?」
 南の島とか、南国イメージで明確に方角が南かは蓮華も判らない。
「え~と、グァムとか、一回だけハワイに。」
 医師は大きく頷く。
「ならば、ヨーロッパは初めて、それも仕事でということか‥」
 医師は状況を丁寧に解きほぐして本人に確認する。
 蓮華は医師の言葉に頷いていた。
 見た目に反して、流暢なばかりじゃなく、なんやら古風な言い回しも使うほど日本語に堪能だ。
 本当に外人なんだろうかと疑わしくなる。
 いぶかしく眉を寄せながら、その恩恵で蓮華は素直に首を縦にしていた。
「それでは、さぞや緊張の連続なのだろう」
 頷きかけ、蓮華は激しく首を横にする。
「それは無い。海外に慣れないのと、食事のせいで、専務には凄く良くして貰ってます。」
「だそうだ。」
 本音を言ってしまったが、それは暴露すべきじゃなかったかと、カッカッした蓮華は、首を傾げてから力なくうつむいた。

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