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ヌー女子

皆さんは、「ヌー」という動物をご存知だろうか。
サバンナに生息する、水牛のような哺乳類である。
ヌーは群れで生活し、YouTubeなどで動画を探すと凄まじい数の群れが渡河する映像が見つかるだろう。

なぜ僕が急にヌーの話をしたかというと、
先日とある女の子の話を聞いて
「ヌーみたいだな」と思ったからである。

先に断っておくが、外見の話ではない。
(今時の可愛らしい子です)

話を聞くに、生まれてこの方彼氏が出来たことがないらしい。
恋愛にあまり興味がない子なのかと思いきや、恋愛ドラマも大好きで常に彼氏は欲しいとのこと。客観的にみても容姿は整っている方なのに、どうして??

ここで冒頭の話に戻る。
理由は、彼女が「ヌー女子」だからである。

そもそもヌーはなぜ群れを作って行動するのか?
それはライオンなど、
サバンナの肉食獣から身を守る為である。
大きな群れに身を隠していれば、肉食獣はその威圧感に押されて襲いかかってきにくい。
万が一群れが襲われても、仲間が1人食われるだけで、そいつが犠牲になっている間に他のヌーは逃げればよい。

この肉食獣が人間社会で何を表すかというと、
当然「男」であるが、もう少し具体的に考えてみよう。

貴方はナンパをしようと思っているとする。
この時、1人ポツンと歩いている女性か4人グループで歩いている女性、どちらが声をかけやすいだろうか。
僕なら当然1人で歩いている女性に声をかける。
もしこちらが2人組なら、2人組の女性を狙うかもしれないが、基本的には自分が数的不利な状況をわざわざ作りたいと思わないはずだ。

ナンパ師の界隈では1人で2人組に声をかけることを「逆3」と呼んだりするが、中級者以上しか行わないらしい。
まず2人を同時に楽しませるトークが難しいし、話運びも自分の思い通りになりにくい。
その上恋愛は最終的に1対1の関係なので、どこかでセパレート(分離)しなければならない。

ナンパの話はこれくらいにしておくが、要するに集団でいると男は声をかけにくいのである。

圧倒的に女性の多いコミュニティで育った女性は、大人になった後も女性の集団でいることが多い。

女子校や男子の少ない学校を出て、看護師や保育士になる女性がこの「ヌー女子」のボリュームゾーンだ。
同棲の友達が多いのは悪いことではない。
ただ、彼氏を作るという意味では「群れ」の中にいることで出会うための「隙」は無くなってしまう。

では男が視認できる範囲に存在しない「ヌー女子」は、男とさえ出会うことができれば彼氏を作ることができるのだろうか。

答えはノーである。
「ヌー女子」の生態にはもう1つの特徴があるからだ。

マッチングアプリ、相席屋、街コンなどなど。
男性視点からしてみれば、現代社会は(金さえ払えば)出会いの機会に満ち溢れている。
そんな中で「ヌー女子」と出会った男性はこう思うだろう。

(全然盛り上がらない…)

「ヌー女子」と仲良くなる上での最大の障壁は、
男性陣との共通話題の少なさだ。
もちろん、共通話題がなくても盛り上がるコミュ力の高いヌー女子は存在する。
だがそんな子は大体既に彼氏がいるのだ。

「ヌー女子」は女性コミュニティの中でこれまでの人生を過ごしてきたため、
Lineのアイコンは↓こんなかんじになっているし

(なんか羽が生えてたり、カラフルなぼんぼりが映ってたりする)

マッチングアプリで出会う彼女らは
好きなもの:ディズニー カフェ ジャニーズ
こんな感じになっている。

男性に置き換えればこんな感じだ。
好きなもの:鉄道模型 TCG バイク改造

こんな2人が出会ってしまった日には、
仕事の話題が終わったらもう話すことは無くなってしまう。
この障壁は非常に厄介で、僕も何回も苦戦した記憶がある。
LINEで何かしら話しても。
「はい」とか「そうなんですね」しか帰って来なくなるパターンだ。

打開法は2つに1つ。
①相手の守備範囲内で頑張って話を広げる
②どちらの守備範囲でもない部分で、共同の体験

①は言葉の通り、ディズニーデートに付き合ったり、バイクの後ろに乗せてドライブデートしたりすることだ。
あくまでも「教えてもらう」というスタンスにすれば、自分に知識がなくても問題はないし、相手も話しやすい。
ただ、これには問題点がある。
多くの男性にとって興味のないジャニーズを暗記するのは苦行であるし、ヌー女子自身がその領域に入って来られることに抵抗感を示す場合がある。更に言えば、上記のような分かりやすい趣味がない無趣味なヌー女子にはそもそも通用しない。

そこでおすすめは②の方法だ。
例えば爬虫類カフェにいってみる。
現代美術を見に行く。
どちらの守備範囲でもない領域(ただし少しは興味のあるもの)に一緒に飛び込んでみることだ。
この方法であれば、どちらも初見なのだから、素直に感想を言い合って、キャッキャすればいい。
悪い言い方をすれば、コンテンツの力を借りてコミニュケーションを取るのだ。

そのうち相手の持っている属性ではなくて相手の価値観そのものに興味がうつり、共通の趣味など必要なくなるだろう。決して焦る必要はないのである。

このnoteで僕が言いたかったのは、
・男性に免疫のない「ヌー女子」が存在すること。
・「ヌー女子」とは無理矢理共通点を探すより、新しいものに一緒に挑戦してみよう。
・焦らず、ゆっくりと、「ヌー女子」と打ち解けていこう。

以上である。
彼女らと上手く付き合うことができる男性の前には、ブルーオーシャンが広がっている。

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