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アダムジョーンズの2年目への展望/2021OP戦レビュー

みなさんこんにちは。いっちです。
オープン戦も終わり、いよいよプロ野球開幕も秒読みとなってきましたね。開幕戦が楽しみで夜も眠れない人も多いかと思います。

今回なんですが、私がYahoo!のスポーツナビを参照して得たデータを基に、記事を書いていきたいと思います!
※独自で取得したデータですので、実際の数値と離れていることもあるかも知れません。その際はご指摘いただけると幸いです。

映えある(?)第一回にフィーチャーするのは昨年不完全燃焼に終わり巻き返しを期す助っ人、アダムジョーンズ選手です!

アダムジョーンズの2020年

アダムジョーンズ選手は
アメリカ、カルフォニア州のサンディエゴで生まれ、
マリナーズ(06-07)→オリオールズ(08-18)→ダイヤモンドバックス(19)と14年間で3つの球団を渡り、
09年と12-14年の4度のゴールドグラブ賞、
5回のオールスター出場、
13年と17年のWBCではアメリカ代表に選ばれ、
準決勝では日本と対峙し、8回表に多くの方も覚えてるであろう決勝打となる内野ゴロを打ち日本を下し、予選二次ラウンドのドミニカ戦では中堅手としてホームラン性の打球を好捕するなど随所で活躍を見せました。


2019年12月、このジョーンズが日本に来ると報道されたときは日米問わずかなりの衝撃だったと思います。

そんなジョーンズの2020年の成績は、
87試合 打率.277 12本 43打点 OPS.749

と不完全燃焼に終わり、守備でもゴールドグラブ賞の実力を発揮できず、DHで出場する試合がほとんどでした。
新型コロナウイルスの感染拡大で開幕が3ヶ月ほど延期になり、自粛期間で体型を崩してしまい、足の故障など本来の力を見せられないまま10月末に一足早くシーズンを終えました。

2021に向けて

もちろんジョーンズ本人もこの結果に納得していないでしょうし、オリックス球団もそれは同じでした。
球団はジョーンズにオフシーズン、自主トレのメニューだけでなく食事まで、徹底した管理で彼の復活をアシストしました。彼は帰国する際、佐野のような体型を目指すと冗談混じりに話していましたが、一月に本人がインスタグラムで投稿した写真では見違えるほど体型を仕上げており、ファンを驚かせました。
1月半ばに再来日し、春季キャンプでは当初C組として舞洲で調整していましたが2月15日に宮崎組と合流し打撃面では順調な調整をアピール。
そして3月に入りオープン戦が始まると最初のロッテ戦に5番DHで出場。第一打席で粘った末早速タイムリーを放ち、3月6日のDeNA戦ではホームランを決めるなど、"本物"の真価が発揮される準備が整っていることを示しました。

オープン戦の成績

11試合 25打数9安打 1本塁打 4打点 2四球 6三振 
打率.360 出塁率.407 長打率.560 OPS.967

ここでもう一度昨年の成績を並べてみると
87試合 打率.277 12本塁打 43打点 出塁率.331 長打率.417 OPS.749

と軒並み指標が上昇しており、特に長打が大幅に増えていてクリーンナップとしてランナーを返すという自分の役目を全うする準備が整っているぞ、と言わんばかりの順調な調整であることがわかります。

ジョーンズ本人に調整を任せていることもあり、最後の4試合を欠場するなど16試合中11試合に出場しました。主にDHでの出場がメインでしたが、守備もライトだけでなく自身初のファーストもこなすなど、意欲的な姿勢が目立ちました。


次に細かい数字を見ていくと
(今季OP戦/昨季レギュラーシーズン/昨季のパリーグ平均
※データが入手できなかった物は記載なし

初球スイング率 52.0%/35.4%/25.0%
ボール球スイング率 30.9%/34.1%/26.7%
コンタクト率 77.6%/---/---
空振り率 12.0%/12.9%/6.9%
三振率 24.0%/19.5%/19.8%
四球率 7.4%/9.5%/9.6%
ISO .200/.159/.131

というようになっています。

ボールを見ることに重点を置いていた昨季のOP戦や練習試合と一変してこの時期にしては初球からガンガン振っています。
それ以外の指標は三振割合が増えていますが、見逃し三振も多いことからゾーン管理の調整などを行っているのではないでしょうか。
またわずかですがボールゾーンスイング率が減少したことも注目する点だと思います。昨季のジョーンズはボールゾーンの変化球に翻弄されましたが今季は違うぞ、という兆候かもしれません。


次にコース別、大まかな球種別の成績を見てみましょう

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※1枚目が今年のOP戦で、2枚目が昨季の公式戦での成績です(データで楽しむプロ野球より引用)。
もちろん母数が少ないのですが、コース別では昨年と同じように真ん中から外寄りのコースを捉えたヒットが出ています。

またストレート系に対して打率.339、OPS.986の好成績を残した昨季に引き続き高打率をキープしながら、苦手であった変化球への対応も向上しており、これが彼本来の実力なのか、あるいは状態がいい時は何でも打てるぞ、というところでしょうか。この調子をキープしてもらいたいものです。
加えて注目したいのが150km/h超えの速球に対して、昨季は8割近いOPSを記録し、オープン戦でも菅野投手との1打席のみでしたがきっちりとレフト前へ弾き返しており、モヤやロメロなど他の外国人選手が苦手とする速球へきっちり対応できている点も見逃せません

昨季は全体の打球の75%がセンターから左方向に飛ぶなど元来からの強烈なプルヒッターっぷりを見せたジョーンズでしたが、今年のOP戦では左方向35%、センター方向22%、ライト方向22%と、打球の分布も変化が見られます。どういう意図でどのようなプロセスの結果こうなったのかはわかりかねますが、3月6日に横浜スタジアムで放った逆方向へのホームランのような打撃をシーズンでも発揮できればボールを長くみることができる分変化球へのアプローチも今の状態を維持できるのではないでしょうか。まさに愛弟子であるラオウこと杉本裕太郎の完成系のような打撃だと思います。


まとめ 最後に

ここまでアダムジョーンズ選手の昨季の公式戦と今年のOP戦を比較しながら見ていきましたが、このオフでの日本の野球に適応する努力の足跡が見て取れると感じました。このチームの上昇にはジョーンズの本領発揮が不可欠ですし、今年は丑年で36歳になるジョーンズは年男ですから、これからも期待していきたいと思います。

というわけで今回の記事はここまでにします。最後まで読んでいただきありがとうございました。

次回はオープン戦のデータを基にもう一本更新できたらなと思うのですが、時間の都合上できるかは未定です。がんばります(笑)

最後に個人的に一番好きなジョーンズの記事を貼っておきます。


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