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A・ロドリゲス(オリ)ってどんな選手?

みなさんこんにちは!いちです!

いよいよ今日、待ちに待ったプロ野球の開幕ですね!

記念すべき?初投稿として、今日はオリックスの新外国人選手のアデルリン・ロドリゲス選手についてデータを交えながら紹介していきたいと思います。

昨季のオリックス

2019年シーズンのオリックスは61勝75敗の勝率.449の最下位で、チームの得点数、打率などがリーグワーストを記録するなど打撃面での低迷が見られました。中でも本塁打数はリーグ5位、長打率も最下位と長距離打者の不足が響いた結果となっています。これは主砲のステフェン・ロメロ(今季から楽天)が怪我で離脱した期間が長かったことや、クリス・マレーロやT-岡田の大不振が主な原因だったと考えられます。

そこで、19年オフに福良GMを中心とするフロントは前述したロメロとマレーロを解雇し、2017年WBCでアメリカ代表のセンターにして、メジャー通算282本塁打の大レジェンド、アダム・ジョーンズと昨季3Aで大活躍したアデルリン・ロドリゲスを獲得し、得点力の向上を目指しました。

ジョーンズがどのような選手かはメジャーに詳しい方々がよく知っていると思いますし、YouTubeなどに上がっている動画でも確認できます。しかし、3月のオープン戦や6月の練習試合では「日本の投手を見るため」との考えでまだ本領発揮しておらず、NPBのデータばかり見ている私にはどのような選手かわからないので、ここでは紹介しません。

そこで、オープン戦や練習試合でスティーブン・モヤ選手やT-岡田選手とポジション争いを繰り広げ、開幕スタメンを勝ち取ったアデルリン・ロドリゲス選手について書いていきたいと思います。(前置きが長くなってしまいました)

基本成績

OP戦&練習試合通算

16試合 52打数 16安打 4本塁打 11打点 0四球 11三振 0盗塁

打率.308 出塁率.308 長打率.654 OPS.962

というような成績になっています。

これを見ると打率は良く長打も打てるが四球はなく三振が多いという印象を持たれる人が多いかもしれません。他球団でいうと日本ハムの大田泰示のイメージに近いでしょうか。

細かい成績も見ていくと(括弧内は昨季のパリーグ平均)

初球スイング率34.6%(26.1%)

ボール球スイング率37.2%(28.2%)

空振り率17.7%(10.0%)

三振率21.2%(19.5%)

ISO.346(.140)

という感じで長打力を武器に初球から積極果敢に振っていき、ボール球も人一倍手を出すフリースインガーの傾向が見て取れます。リーグ平均値が私は探せなかったので上の一覧からは除外しましたが一打席あたりに投げさせた球数の平均であるP/PAは3.57は、2019年のパリーグに当てはめると3.42の牧原大成に続くワースト2位になり、その影響もあるのか高い空振り率の割には三振の割合は平均程度に落ち着いています。

ここから見て取れるロドリゲス選手活躍の鍵は、いかにボール球を見極めるか、もしくはボール球を投げさせないような展開を作るか、というところにあると思います。後者の例としては、後ろにオリックスでは吉田正尚選手やジョーンズ選手など、一発長打のある選手を置き「四球で塁に出したくない」と思わせゾーン内で勝負してもらう、というものが挙げられるかと思います。

球種別成績

(以下、打率=出塁率のため出塁率は割愛)

ストレート系

23打数 9安打 3本塁打 打率.391 長打率.870 OPS.1.260 2三振

ボール球スイング率33.3% 空振り率13.6%

スライダー・カット系

12打数 5安打 1本塁打 打率.417 長打率0.917 OPS.1.333 4三振

ボール球スイング率45.8% 空振り率25.0%

カーブ系

7打数 2安打 0本塁打 打率.286 長打率.428 OPS.714 1三振

ボール球スイング率45.5% 空振り率13.0%

チェンジアップ系

4打数 0安打 0本塁打 打率.000 長打率.000 OPS.000 1三振

ボール球スイング率16.7% 空振り率23.0%

フォーク系

5打数 0安打 0本塁打 打率.000 長打率.000 OPS.000 3三振

ボール球スイング率40% 空振り率28.6%

これを見るとストレートやスライダーに強く、落ちる球には弱いというように見えますね。

いかにストライクゾーン内のストレート、スライダーを叩けるかがロドリゲス選手活躍のカギとなりそうです。そうするためにも、ロドリゲス選手の前に福田選手のような足の速い選手を置き、落ちる球を投げづらくしたところを仕留める、という作戦が彼の長所をより引き出すことができるように思えます。

まとめ

以上のようにロドリゲス選手をデータの観点から分析してみましたが、

・率は残せて長打も多いスラッガータイプ

・積極的に振っていきボール球にも手を出すフリースインガー

・三振も四球も少ない早打ちの打者

・ストレートやスライダーに強く、落ちる球に弱め

ということがわかったかと思います。

ロドリゲス選手の理想的な起用の仕方について先ほど少し触れましたが、ロドリゲス選手の最適な起用法=チームの得点の最大化 とは限らないので結果を出すには前述した起用法以外にも、当たり前のことですがこれらの弱点を踏まえて、彼自身が日本の野球にいかに溶け込むことができるか、その適応力にかかっています。

ロドリゲス選手がどのような活躍を見せるのかが、オリックスの上位進出にかなり直結するはずなのでその打棒に期待していきましょう。

最後に

長くなりましたが、この辺でこの記事は終わりにしたいと思います。今後の更新頻度は未定ですが、リクエスト等があれば今後も更新していきたいと考えています。またこの記事に関して改善点やご意見などがあればツイッターの方でも構いませんので、是非お願い致します。

最後になりましたがこの稚拙な記事を読んでいただき、ありがとうございました。

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