ジャック新規の感想と現状の評価【遊戯王OCG】
2023年4月13日に公開された新規3枚の現状での評価・考察をしていきます。新規カードの効果についてはここを参照。
筆者はリゾネーターが環境トップとまでいかずとも上位入賞するくらいのデッキパワーになってほしいと常々思っているので、評価・考察はガチ思考になります。100%肯定的なわけではないので、そこはご了承ください。
個別考察
スカーレッド・デーモン
素のレッド・デーモンズ・ドラゴン(以下、素レモン)を救済するカード。筆者自身も素レモンを救済してほしいと考えていましたし、そのためにはEXデッキのレモンを指定するカードを出せばいいとは思っていました(スカーライトは場・墓地でしかレモンにならないため)。
しかし同時に、素レモンを救済する=EXの1枠を素レモンという弱いカードに割くということであり、よほど強い動きが出来なければ救済にならないとも思っていました。
その点において、現状の基本展開(スパノヴァ1体 or ベリアル+アビス)の課題であった合計打点が8000に達しておらずリーサルを取れない点を、相手モンスターを除去しながら素レモンを出す事で解決できています。
他にも、闇ドラゴンSの非チューナーを供給するカードとして先攻展開を強めるパターンも期待できます(ただ具体的な展開ルート等は現在思いついていません。未公開の新規カード含め開拓に期待です)。
弱い点としてはEXを2枠も割く点と、素レモンの効果を無効にしないため戦闘していない自分のモンスターが破壊される点が挙げられます。特に、先攻展開で効果を使ったものの相手の妨害で素レモンが棒立ちしてしまったりすると、他のモンスターの全滅が確定します。展開過程で闇ドラゴンSしか出せない制約がどうせ付いてるので、リンク素材にして回避する事もできません。効果を無効にして特殊召喚してくれたら良かったんですけどね。
そのため現状では思考停止で採用されるようなカードでは無いのかなと思います。あと元々レッドデーモンは全体破壊ばかりだったので、破壊耐性持ちに弱いのを解決できていないのは残念です。
素レモン扱いになる効果は現状要らないのですが、恐らく新規のダブルチューニングが登場するはずなので、そこと噛み合うのかもしれません。もし居なかったらテキストの無駄です。
ソウル・リゾネーター
(背負っているのが赤き龍の紋章なのエモい)
後述のボーン・デーモンと合わせ、待望の1枚初動です(コストがいるので準1枚初動ですが)。
特殊召喚にも対応しているので、クリムゾンからリクルートしても効果を使えるのも偉い。レベル4以下の悪魔族を何でもサーチできるので、悪魔族の新規が出る度に実質リゾネーター強化になるのも将来性◎(サーチ範囲はコマンド・リゾネーターと同じですが、あちらは2枚使って1枚サーチの都合上あまり使いやすいカードではなかったので、このカードで初めて大手を振って実質リゾネーターと言い張ることができます)。
コール・リゾネーターという同名縛りもコストもない強力なサーチ魔法があるにも関わらず、サーチしたいカードがクリムゾンくらいしかないのが弱すぎたので、サーチしたいリゾネーターが増えたのは純粋に嬉しいです。EXの縛りが闇Sだけですが、主なサーチ先のボーンデーモン側に闇ドラゴンSの縛りが付いてるので、現状はそんなに関係ないと思います(開拓の余地はありそう)。
クリムゾン+ソウルを合わせて引いた場合に上振れ展開できるなら評価はさらに上がると思いますが、現状は特に思いついてません。
ただ残念な点もあり、現状クリエイト・リゾネーターという弱すぎるカードをレベル3の特殊召喚できるリゾネーターという点だけで採用せざるを得ないのですが、ソウルには特殊召喚効果がありません。展開ルートを工夫すればクリエイトを不採用にする事も出来ますが、やはり小回りが利かず展開に無駄が生じるのを避けられません。
また②の効果は現状の最終盤面だと腐る効果になってしまいます。スカーレッド・デーモンの項で新規のダブルチューニングがいるはず、と言ったのはこれも理由です。とはいえ、これに関しては普通に闇ドラゴンのSモンスターがいる時が良かったと思いますし、除外にも対応してくれると自分のモンスターがスカーレッド・レインで除外されるのを防げたので、この効果はもう少し強くしてほしかったというのが正直な所です。
余談ですが、攻撃力か守備力のどちらかが違う数値であれば、クリムゾン・リゾネーターとソウル・リゾネーターが増Gを中継地点にスモール・ワールドで相互サーチできました。炎属性だからってとりあえず守備力200にしないでください。
ボーン・デーモン
今回の新規の中だと1番強い。シンクローンやワイルド・ワインドの存在から、展開しながらチューナー(リゾネーター)を確保することは得意でしたが、非チューナーを確保できないので結局シンクロに繋がらないのが大きな問題点でした。
このカードはコストさえ払えば毎ターン蘇生できる非チューナーなので、その問題を解決できていますし、ソウル・リゾネーターでサーチできるのでピン挿しで済みそうなのも枠を消費しなくて最高です。コストには炎舞-天璣などサーチ効果を持ちつつ場に残るカードをコストにできると無駄が無いですが、このためだけに構築を歪めるのもどうかとは思うので、テーマ内にそういうカードは欲しい所です。
墓地に送る悪魔族チューナーは基本的にクリムゾンを落としてライジングで蘇生する形になりますが、既に手札や墓地に居る場合を考慮して他に落とすモンスターを採用するなら、チューニングガムが良いと思います。このデッキはライジングに対して泡影やヴェーラーを撃たれると何もできないので、それを防げます。ただ素引きした時に弱すぎるのが難点で、ボーンデーモンのコストにするくらいの使い道しかありません。
総評
11期の強化はスカーレッド・ファミリアやコマンド・リゾネーターなど使いにくいものも多く、どんな型でも採用されるような強化はスーパーノヴァ、クリムゾン、レインの3枚だけだったので、強化が複数枚くるだけでとても嬉しいです。
今回の新規はもう少し強い方が良かったと思いつつ、十分に強い新規を貰えたので概ね満足です。まだ3枚だけなので、他の新規にも大いに期待です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?