元カノ・元カレという幻想との向き合い方
これは自分の彼女と元カレの話である。
もちろんノンフィクション。
この話を読むと、いかに元カレや元カノの存在が幻想に近いのかよく分かる。
実は彼女は以前から度々、元カレとのことで、うなされることがあった。
寝てる時に突然泣き出したり、急に声を出したりとか。
翌朝に「めっちゃうなされてたよ」とかいうと「なんか、変な夢見てた気がする」とかって言ってて、まだ傷が癒えてないんだな、って思うことも多々あった。
なぜうなされている理由が元カレのことなのかと分かるのかというと、彼女にそれを言ったら、多分そうだというのであながち間違ってはなさそうだというだけの理由だ。
彼女と元カレのおもひで
うなされるくらいってどこまでヤバい元カレだったんだよって話になるが、自分が彼女から話を聞く限り、元カレは自分以上に彼女のことを大切にしていたように思う。
語弊がないように補足したいが、自分も彼女のことは好きだし大切に思っている。
ただ彼女曰く、元カレは（自分よりも）優しくて褒めてくれて甘やかしてくれる人で、悪く言えば、（自分よりも）束縛が強くて過保護な人だったようだ。
そして彼女は初めて顔がどタイプという理由で好きになったのもその元カレだったと言っていた。
（当時はほぼ毎日ビデオ通話と携帯の待ち受け画面に元カレの写真を設定していたとのこと。）
元カレの方も彼女を初めて見た時から、顔がどタイプだったとよく言っていたそうだ。
元カレは仕事終わりに往復2時間かけて彼女に会いに行き、家まで送迎したりするのは当たり前。その後夜勤の仕事に行くことも普通だったそう。
デート代も彼女に一回も払わしたことがないという。
彼女が申し訳なくて、ガソリン代とかを出すと「男がお金出すのは当たり前だから。俺が会いたいから会いにきてるし、お金も出したいから出してるだけだから気にしないで。」と言って断っていたそうだ。
それを聞いて、その元カレすげぇなぁ、って思うのと同時に、俺はそこまでできないわぁと思う。
ここまで聞くと、そこまで彼女のことを大切にしていたのになんで別れたんだ？と疑問に思うかもしれない。
自分もそう思った。
彼女と元カレが別れたのには理由があって、実は彼女と付き合っていた期間に元カレは自分の元カノとずっと同棲していたようだった。
もちろん彼女もそのことは知らないまま、付き合っていたらしい。
ただ、元カレが同棲している元カノの方は、彼女と元彼が付き合っていることを知っていたようで、元カレに対してあーだこーだ文句を言っていたよう。
ここまでですでにいくつかツッコミどころがたあるから少し補足する…。
元カレがなぜ別れた彼女とずっと同棲していたのか、とか、そのことを言わずに彼女と付き合っていたのか、などについてだ。
元カレのほうは長年付き合った面倒くさい元カノとなかなか縁が切れず、精神的に疲弊した時に彼女と出会って、彼女のことが好きになったようだった。
彼女に同棲している話を言い出さなかった理由は、元カレ自身が今は元カノのことを異性として何とも思っていないのと、向こうがちっとも家を出て行かないのと追い出したらストーカー化しそうなのもあって家に住まわせ続けているらしかった。
彼女は元カレと付き合ってしばらくしてからペアリングを作ったそうだが、そのペアリングを元彼が無くしたのを（実際は同棲している元カノに捨てられたのだが）問いただした結果、以上のことをカミングアウトされたらしい。
その後、元カレ・元彼の元カノ・彼女の3人で話し合うことになり、元カレは長年付き合ってきている元カレのほうが自分のことを必要としてくれていると思って、彼女に別れを切り出してそう。
別れ際に「本当に彼女ちゃんのことが好きだった。今でも大好きだけど、彼女ちゃんは俺がいなくても1人で生きていけそうたけど、元カノのほうが俺がいないと多分無理なんだよね。」みたいな、よくわからないメンヘラ発言をかまして、それを聞いた彼女は納得もいかないまま、別れることになったらしい。
ここまで書いてきてなんだが、正直な話、そこまで特別に思う人ならじゃあ、より戻せば？って思った。
俺は誰かのセカンドやキープになるつもりはないし、そんなしょーもないいざこざ（三角関係的な？）に巻き込まれたい訳じゃない。
それを彼女に伝えたら、「今は何とも思ってないし、よりを戻したいとかも思ってない」と言っていた。だけど、うなされていること然り、なんとなく元カレのことに囚われている気がしたので「少しでも相手のことが気になるなら、また連絡してみたら？」と提案してみたのだ。
彼女は迷っていたようだが、久しぶり、元気？と元カレにSMSを送った。
そしたら向こうからすぐに返信があって、そのまま電話する流れになった。
今の私は元カレと合わない
彼女「元カレと電話して思ったけど、やっぱ、私、あの時の私だったから元カレと一緒にいて楽しかったんだろうなぁ…」
自分「なんでぇ？」
彼女「元カレと話していてもところどころ噛み合わんなぁって思うところが多かったし。
向こうは今でも私と別れたこと後悔してて不幸そうだけど笑。
私は今、おりごくんと一緒にいて幸せだから、今不幸な元カレとは波長が合わないよね。
当時の私とは違った考え方とかになってるし。元カレからも（今の彼女ちゃんは幸せそうだねとか、なんか前よりもはっきり具体性のある自己主張をするようになってて、魅力的な女性になったんだなっていうのが伝わってくる。）的なこと言われて、それでなんかスッキリした。」
彼女は元カレに対して、あの時私を振ったことを後悔して欲しかったようで、後悔している様子が元カレから感じ取れたらしくて嬉しそうだった。
元カレは電話越しに、「今でも彼女ちゃんのことが気になるし、今後彼女ちゃん以上に好きになる人とは出会わないと思う。」といったことも伝えてきて聞いてるこっちが恥ずかしかった。
ただ、自分は彼女にこうも伝えた。
自分「今後こうやって元カレとかと連絡とったり、会ったりすることを制限したりはしないけど、一度会ったら向こうはホテルとかにも誘ってくるだろうし、2回、3回と会う関係が続くのは自分でも想像つくと思う。だから、もしそういう選択するなら俺は彼女ちゃんとは別れるけど、好きなように元カレとかと仲良くすることは止めないよ。俺は元カレさんと彼女ちゃんを取り合うみたいな、三角関係的な恋愛ごっこをしたいわけじゃない。自分の行動に責任持って選んでな。」
彼女はこう伝えたら、「私と別れるつもりなの？」とすごい悲しそうな顔をしたけど、そうではなくて、俺は自分が傷付く場所にわざわざ身を置きたいわけではないのだ。
少なくとも、元カレとかと関係を持っている女性を今まで通り抱いたりはできないし、元カレがまだ私に未練を持ってるって状況に悦に浸っている彼女を見るのは、あんまり良い思いはしないからな。
所詮、元カレや元カノといった存在は思い出の中の人だ。
自分も元カノとかに連絡をした時、別れてから会ったりしたとき、話もあんまり噛み合わないし楽しくはなかった。
復縁もしたことがあるが、結局同じことに不満を抱えて、同じことに悩む。
結局、過去の思い出に浸り自分が勝手に美化しているに過ぎないのだが、でもあるよなぁ。
今何してるんだろう…って過去に付き合ったら恋人のこととか気になっちゃうとき。
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