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すゆばなし しばしの物語 001

「夏の終わりを惜しんでいるの? 冬の訪れを悲しんでいるの?」「何が?」「ハロウィンよ!」斧の髪飾りに血の涙を流した彼女は怒鳴るようにぼくに話しかけてきた。「古代ケルトの祭の話は興味ないけど、ぼくはキミに会えて嬉しいよ」全身カボチャの僕は答えた。

朗読歌劇そらのおと座付き作家・原田佳夏が書く120字小説を、女優で歌い手の日高恵が読み、作曲家で主宰の杜哲也のジングルに乗せてお届けします。【YouTubeチャンネル】https://youtube.com/channel/UCIX0DuHVDeWDufFVpi5TrkQ