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個人で行える広報・宣伝について〈簡易版〉

今回は美術家に使える広報についての記事を制作しました。

私は無名なのでとても関心がある広報・宣伝について。
今まで展覧会を開催してきた中で色々試したことや効果的なことを共有できたらと思います。

広報の目的は
自分と作品を知ってもらうこと + 展覧会に来てもらうこと

が一般的だと思います。

知名度があれば広報力は比例してついてくるものだと思っていますが、無名の頃はなかなか地道な労力を使う必要があると思っています。


1番伝えたいことはコストのかからないものを積極的に行うこと。
*基本的に有料のものは考えない様にします。


広報(宣伝)の例

①DM
②新聞(新聞社各社)
③雑誌(美術系雑誌や一般雑誌、フリーペーパー)
④Youtube、SNS(FB,Twitter,Instagram)
⑤美術系ポータルサイト(要会員登録、誰でもできる)
⑥TV(情報を投稿できるタイプの番組もある)
⑦ラジオ(地方局も含む)
⑧路上パフォーマンス(ライブペイントや露店なども含む)
⑨関連施設(ギャラリーなど)や関連企業にお願いする
⑩ポスター

この中で
①、②、③、⑤についてこの記事に書きます。


①DM (ダイレクトメール)

ギャラリーや美術関係の展示に行ったことがある人は見たことがあると思います。ポストカードサイズの案内はコストの点ではがきサイズが多いです。 

こんな感じのもの⬇︎

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もはや展覧会の際にはDMを作るのはデフォルトになっています。しかしDMは個人宛に宣伝目的で送られる印刷物や電子メールを指すので、DMの形態はポストカードでなくても構いません。A4のチラシやフリーメールでも問題ありません。

電子機器(スマホ、PC)が苦手な人 → ポストカードやチラシ○
電子機器(スマホ、PC)が得意な人 → 電子メールやSNSのメッセージ○

で問題ないと思います。

あとは画材屋やショップ、カフェ、ギャラリーなど展覧会のDMを店内に置いてくださる場所がありましたら、積極的に置いてもらいましょう。


②新聞(新聞社各社)

新聞にも展覧会の情報を掲載してもらいましょう。
昔に比べ新聞を読んでくださる方は減っていると思いますが、まだまだたくさんの方が購読されています。新聞社にはプレスリリースを送ることで掲載してくれます。そこから取材に発展することもあります。

プレスリリースとは報道関係のメディアに送る情報資料です。展覧会の情報掲載希望の場合は作家の事(生まれ、ヒストリーなど)、作品の事(ジャンル、画材)、展覧会のこと(場所や作品展数、販売可否など)をまとめた資料を作成して送ります。


具体的な例
*あくまで例ですので参考程度に見てください。
*制作ソフトはAdobeのイラストレーターを使用しています。

⬇︎1枚目(概要文は適当です)

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⬇︎2枚目

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このような感じで制作します。
新聞記者の方々は日々沢山の資料を見ることになるので、できるだけ少ない部数にしてホッチキスなどでまとめます。(1枚がベスト!多くても2枚まで。が良いのではと思います。)

フォントはあまり小さくし過ぎず、レイアウトはシンプルでわかりやすくします。文章もわかりやすい内容にします。

参考作品は最大でも4〜5点程を掲載で良いと思います。なぜなら多すぎると1枚1枚が小さくなりすぎてわかりずらく、少なすぎると傾向がわかりづらいからです。作品傾向や展示のイメージを持ってもらえるようにできればオッケーです。

展示歴などはあまりマニアックなものは描かずに、できるだけ理解しやすいものを選んで書くべきです。そしてあまり沢山書き過ぎずに、最新または代表的なものを選びます。

問い合わせには必ず連絡がつく電話番号とメールアドレスを記載します。記者の方が詳細の確認で電話されることが結構あります。

完成したら封筒に入れてDM(あれば)と一緒に掲載希望の部署に郵送します。プレスリリース在中と封筒に記載しても良いみたいです。
新聞社にはさまざまな部署がありますので、芸術系であれば文化部や文化芸術部の担当がおられますので、宛名で書いて送りましょう。

地方紙や全国紙など沢山ありますが、発表する会場に集客できる可能性があれば全ての新聞社に送りましょう。


③美術雑誌や一般雑誌、フリーペーパー

美術雑誌や一般雑誌、フリーペーパーにも掲載をお願いしてみましょう。

ただし先に考えておくべきことは自分の作品が雑誌の内容に適するかどうかです。雑誌社にもメリットがないと掲載はしてもらえません。(美術雑誌にもそれぞれ傾向があリます)

事前にリサーチしておくと良いです。

雑誌社にも新聞社と同じくプレスリリースを郵送します。(メールでもok。PDFファイルで送ると良いです)

あと1回以上掲載してもらっていたり、雑誌関係者と顔見知りであればより可能性は高まります。

⑤美術系ポータルサイト

あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、オンライン上の宣伝スペースです。個展ナビや東京アートビート、チラシミュージアムなど。

会員登録するだけで誰でも掲載可能です。
全国を網羅して紹介するサイトもあれば、地方ごとに紹介するサイトなどさまざまですので時間がある時に探して登録しましょう。

〈全国〉
個展ナビ
ネットTAM
チラシミュージアム
シェアアート
インターネットミュージアム
アートアジェンダ
美術手帖→ 掲載に関して審査有り
midcoro(ミドコロ)
Tokyo Art Navigation

〈地方ごと〉

東京アートビート(東京)
ART IT(東京)
kyoto art box(京都)
京都で遊ぼうアート(京都)

展覧会を開催する時には該当するサイト全てに登録することをお勧めします。



京都府在住。画家(アクリルor膠彩画)。現代社会に生きながら、人々の痕跡を見て暮らしています。人が沢山いる所に居ても、なぜか寂しくなるだけ。だから『何か』をして楽しみたい!というのが行動動機です。