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鮭のおにぎりには鮭が入っている。男女混合相部屋には男性も女性も泊まっている。

 連休などの繁忙期は館内は混雑する。ご予約される側もそれは理解の上旅されている方がほとんどだと思うけれど、先日お泊まりになられた女性から低点でこんなレビュー(要約)をいただいた。

「男女混合相部屋で予約しているものの、男女は分けてほしい」

 女性専用相部屋が満室の際、男女混合相部屋に女性が予約されることは多々ある。場合によっては定員8人の大半が女性になるということも。この日も複数の女性が入られた。我々は上下を女性同士で使えるように、もしくは間仕切りがあるスペースを女性同士で使っていただけるように、数日前からゲストリストを見ながらできる限り対応を考える。

男女混合相部屋(畳を張り替える前の写真…)

 もちろん、お客さんの気持ちもわかるけれど、それでもお客さんは自ら "男女混合相部屋を選択し"て予約されている。部屋の選択権は予約する側にある。男女混合相部屋に予約された女性を女性専用相部屋や個室に案内することはあれど、女性専用相部屋で予約されたゲストを男女混合相部屋に移すなんてことは、我々は絶対に行わない。
 ゆえにこのレビューは、コンビニで "鮭のおにぎり" を購入したにもかかわらず、「鮭が入ってるのはちょっと…」 と言っているように理不尽に思う。

お客さんにお願いしたいこと

 2022年10月11日以降、入国者総数の上限が撤廃され、68の国・地域に対してビザ免除措置が再開された。それ以降はあっという間に海外勢が戻ってきて、とくに桜のシーズンは日本ではないような様相だった。もちろん日本の人たちも「待ってました!」と旅をしてくれて。私たち宿のひとも、この日をどれだけ待ち望んできたことか。

繁忙日の靴箱。スタッフのも混ざっているが、宿泊は14名。

 同時に、この混雑をどう回避するかにも日々思考を巡らせている。先日はスタッフルームを改装してシングルルームを作ったのでそちらに料金そのままにグレードアップすることも多い。満室になるような日取りでもあえて各相部屋にベッドを少し残した状態で満室扱いにしている。一方であまりにベッド数を抑えてしまうと「予約が取れない」とリピータが離れていくことがある。我々はその狭間のなかでどこに落とし所をつくるか考えながら営業しているので、ぜひお客さんにも「連休は混んでいる」というのを理解の上で選択していただければありがたい。

 

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