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奥さまは、あほ?

わっしょい、わっしょい、お祭りだ♩ わっしょい、わっしょい、お祭りだ♫

今日はあるさんの企画「あほあほ祭りin 2021 暮れ」に参加させていただきます。よろしくお願いします。


♡    ♡   ♡

2012年1月1日に入籍し、主人との結婚生活はもうすぐ10年になる。(書きながら思い出した)

最近、主人とは顔を合わせれば喧嘩ばかり。「もう、やだ」「こっちだってやだわ!」。

ほんとうは初々しかったあの頃のように、いつもいつでも仲良くしていたい。なのにわたしは、感情表現や愛情表現がヘタすぎる。

好きだよとか、一緒にいられてうれしい、とか、可愛げのある言葉を口にしたのは、いつだったろう。何に対しても素直になれなくて、自分にとっても周りにとっても、ほんとめんどくさい性格だ。


夕飯の支度をしている時のこと。その日のメニューは、白菜と豚肉のミルフィーユ鍋だった。

カットした白菜と豚肉を鍋に並べて重ねていく。そのうえにスライスした生姜をパラパラとまぶし、そして仕上げに焼酎をかけて、ゆっくりと蒸すのだ。
焼酎…たしか事務所にあったはず。わたしはそそくさと主人のいる仕事場へ向かった。

「何(しにきたの)?」主人は相変わらずむすっとしていた。わたしは気にせず冷蔵庫から焼酎を取り出し、そして自分を鼓舞するようにひとこと

「焼酎、オレ!!」と叫んだ。

そう。サッカーの試合でサポーターがチームや選手を応援するように。

オレ!

リビングへ戻ろうとすると、主人がわたしを追いかけてくる。「そういえば、匂いがきつくて全然飲めない焼酎があるからさ、料理で使っていいよ。」「うん、わかった。」

ん? もしかして、このまま一緒に料理の支度をしてくれるのかな。

ちょっとだけ期待して、またもやわたしは「しょーちゅー(焼酎)、オレ♩」 足取りが軽くなる。

あっ、そうだ。
ひらめいたわたしは、追いかけてくる主人の目の前で、がに股ぎみに足を開き、フローリングをちょこまかと踏みしめて、歌った。

「オーレー、オーレー、ちゃちゃちゃ! おりちゃんサンバー♡ オーレー、オーレー、おりちゃんサンバー!!」

片手にはカップの焼酎、そして大げさにぷりんぷりんとおしりを振りながら、サンバのリズムをとる。ワンピースの裾は膝上まで持ち上がる。

踊りながら、求愛ダンスをする鳥のようだな、と思った。


主人は渋い顔をして「わかった、わかった(´-ω-`)」。

鼻息荒く踊るわたしをよそに、主人は手を洗い、キッチンの引き出しから焼酎の瓶を取り出す。そして、計量カップへうつして手際よく鍋へ入れた。

こうなると、キッチンは主人のもの。わたしは、主人のすぐ後ろから顔を出して、鍋をのぞいたり、後を追いかけたり。懲りずに求愛ダンスをする。

手伝いもろくにせず、ただうろちょろするだけ。とうとう「どけ( *`ω´)」とぴしゃりと言われた。

怒られたって、めげないぞ。
わたしはにこやかに両手を上げ、大きな声で


「どけ♬ (オレ!)ヽ(´▽`)/♩」


わたし、結婚生活をどこで間違えたんだろう。


♡   ♡   ♡

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


さ、お祭りお祭り、みんなで一緒に踊りましょ(((o(*゚▽゚*)o)))♡   
オーレー、オーレー、おりちゃんサンバー♡笑笑

なんと、マツケンさん今年の紅白歌合戦に出るってよ!

ではまた!

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