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響け!ユーフォニアム3 8話考察 真由の決断

ユーフォ3期8話。
黒江真由は決断しました。

なぜ黒江真由はソリをしようと思ったのか
8話を20回以上見返した私なりの考察をしていきたいと思います。
原作未読のため外れているところもあるかと思います。

8話のあらすじ
3日間の合宿がスタート。1日目に関西大会メンバーを決めるオーディションがあり、2日目に発表される。緊張感の漂う中、風呂場で一緒になった真由と久美子は・・・。


ソリが久美子から黒江真由に変更

8話は7話の答え合わせみたいなところがありましたが、オーディションの結果発表がされ、ユーフォのソリは黒江真由になりました。
麗奈と黒江真由本人はわかっていた感じですが、久美子は非常にショックを受けている描写です。

ショックをうける久美子
だから言ったのにみたいな顔している麗奈

滝先生から結果が発表されたことに不思議がっていた久美子ですが、どこか他人事のような感じ。部長としての役割、合宿を成功させないといけないプレッシャーなどが久美子にのしかかっていたのか、練習中でも滝先生から注意が受けることが多いと麗奈の発言があります。

対して黒江真由は本気でソリを狙いに行ったのかバスに乗っているときも譜面を見て厳しい表情。合宿中も集中していたようで麗奈も勘が良いと評価していました。

譜面を見る黒江真由。つばめちゃんとは仲がいいみたい

そして脱衣所での久美子と黒江真由の会話。
初めて本音で話しができたのでしょうか。久美子が黒江真由の発言にいらだっている様子がわかります。

声を荒げる久美子。もっとこういうのみたい

黒江真由は登場時から久美子が認める実力のあるユーフォ奏者です。
ソリに選ばれてもおかしくない実力だと思いますが、なぜ府大会では久美子が選ばれて、関西大会では黒江真由が選ばれたのか。

私は音楽の知識はさっぱりなので有識者がSNSで発言していたのをもとにまとめてみます。

黒江真由が選ばれたのは音量?

合奏において音量が重要というのは作中で滝先生も言っていました。
チューバの初心者である釜屋すずめをコンクールメンバーに入れた理由でもありました。

この音量ですが、特に低音パートで重要になるようで、低音の音量が大きいとダイナミクスレンジというのが広がり合奏全体がより良いものになるそうです。

関西大会のメンバー発表ではチューバが3人から4人に、ユーフォが3人から2人に編成が変更されました。
黒江真由がいればユーフォは2人で十分で、低音をより強化しようという狙いのようです。
久美子が1年時に全国に行った時もユーフォはあすか先輩との2人でしたし、黒江真由もユーフォは2人くらいじゃない?と言っていたので筋が通っています。

問題はなぜ黒江真由がいればユーフォは2人でいいと判断したのか。
その理由が音量のようなのです。

私の耳ではさっぱりわかりませんが、黒江真由はユーフォの音量が大きいようです。
対して奏は音量より質のタイプのようで、すずめが最大音量の練習中でも音が汚すぎると言っているのが印象的です。
奏がメンバー落ちした理由はこれでしょう。

すずめの音に嫌がっている奏

全国に行くためには関西大会で金を取り、その中でも上位3校に入る必要があります。そのためにはこの編成が必要だったということですが、なぜ黒江真由は選ばれたのでしょうか。

それは黒江真由が久美子の願いを叶えるためだと私は思っています。

黒江真由の狙い・願い

黒江真由はソリにはこだわっておらず、みんなと楽しく演奏したいと言っています。これは本当だと思います。
しかし、結果としては久美子からソリを取り、奏をメンバー落ちさせることになっています。
部長がソリ落ちしみんな動揺してますし、奏は呆然としています。
全然みんな楽しそうじゃありません。
この言っていることとやっていることが違うじゃないかと思っている人は多いのではないでしょうか。

黒江真由は久美子の助けになりたいと思っています。8話でも久美子ちゃんのためならなんでもするからと言っていますし、本心だと思います。
久美子の求心力はさすがと言えます。

相変わらずあざとい黒江真由

その久美子の願いが「北宇治の全国金」。この目標に向けて頑張っているんだと言っています。
本当にそれでいいのか?ソリを吹きたいんじゃないのかと何度も久美子に聞いていますし、8話の風呂場でも1対1で対面で聞いています。

ここで少し立ち止まって考えてみてください。
例えば、実力がそこまで無いけど部長をしている人もいると思います。
そういう人が自分より全員の勝利を目指すんだというのはおかしいことでしょうか?
部長は実力を求められることも多いですが、部をまとめるのが仕事のため、まとめるのが上手い人がなることもあるかと思います。
そういう場合は黒江真由のような上手いプレイヤーに頑張ってもらうのは合理的です。

もちろん、久美子は実力あるプレイヤーです。
しかし飽くまでも目標は「北宇治の全国金」。そのために黒江真由のソリが必要であればそれは当然必要なことなんだという、完全に割り切った性格をしていたら特に問題なかったと思いませんか?

その本心を聞いたのが風呂場での黒江真由のセリフである「それは建前でしょう!?」だと思います。
ぶっちゃけると黒江真由は今のままの北宇治では全国金は無理だと思っているのでしょう。
自身が全国金常連の強豪校から転校してきた黒江真由だからこそわかる何かがあるのかもしれません。

それは建前でしょう!?

今のままでは全国金は無理。
久美子ちゃんは全国金にこだわっている。
そのための見本を見せたる。
ワシが全国に連れて行ってやる!
そんな覚悟が黒江真由にはあったんじゃないでしょうか。

久美子は黒江真由から吸収すべきだったんでは?

音楽についてはさっぱりなのですが、上手い人から技術的なものを盗むのは難しいのでしょうか。

というのも合宿中でチューバのすずめとさっちゃんが仲良しになっているのは面白い描写だと思いました。
2年であるさっちゃんと1年であるすずめちゃん。一応上限関係がある関係だけど二人は楽しそうに練習しお互いを高めているように見えます。

楽しそう

アンコンでも嫉妬しない性格は長所なのか短所なのかと久美子は言っていましたが、これは長所に働いたということでしょうか。

久美子には貪欲さが足りなかったんだと思います。
1年の時にはあすか先輩がいて、その背中を追うように実力を伸ばしていきました。
2年は後輩も入り、実力的には久美子がトップだったのでそこまで伸びなかったのでは?

そして黒江真由の登場です。

黒江真由は実力あるユーフォ奏者です。
久美子が見習うべきところもたくさんあったのではないでしょうか。
しかし久美子は自分の居場所を取られることに危機感を覚え黒江真由とは一線を引いて近づこうとしません。

最初から黒江真由の実力を認めてお互いを高めるようにしていれば、すずめとさっちゃんのような関係だったらまた違った未来があったのかもしれません。

黒江真由は最初から協力的です

黒江真由の覚悟が報われてほしい

突然やってきた転校生が、今まで部のためにがんばってきた部長のソリを奪ったら・・・どうなるんでしょうか。どうなっちゃうんですか?

なんか、こう、わかりませんが、陰口とか?
なんか調子乗ってるよねーとか
ブサ〇クだよねーとか
あの髪長すぎない?とか
そんな事いわれたり
無視?とか
敵意の目?みたいな
そういうのに晒されると怖いなと思います。
そりゃ楽しく演奏したいだけって言いたくもなります。

いじめとかイヤですよね?

だけど、黒江真由は決めました。

久美子ちゃんのために全力でがんばって北宇治を全国に連れて行くと。
この結果でよかったってみんなが思ってくれるようにと。
いつぞかの奏のようにならないことを祈ります。

もしかしてだけど、黒江真由は関西大会まで?

これはマジでふと思っただけだけど、黒江真由は関西大会までしか参加しないとないですよね?全国まで参加しますよね?

関西大会は8月にあるようですが、全国大会は10月にあります。
受験がある3年生にとって10月まである全国大会はかなり荷が重いです。

楽しく演奏したいと思っている黒江真由ですが、3年の時に転校してきたことから親の影響力が強いと推測されます。
もう部活はやめて受験勉強をしなさいとか
部活は夏までと言っただろみたいな
あすか先輩みたいなことが起きないといいなと思います。
そのための覚悟の関西大会のソリだったとしたら・・・
黒江真由の印象がガラッと変わりますね。

いずれにしてもみんなが笑顔で終わりを迎えられるといいですね。
9話がどうなるのか楽しみです。


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