見出し画像

終わりを思い描き、独自のストーリーを想像して、仕事を達成する


1.はじめに


 社会には多様な仕事が存在しており、企業には幅広い年齢・キャリアの方々が仕事に従事しています。そのような世界に、アルバイトであったり、新卒入社であったり、中途入社であったりと、様々な形で加入し、勤めることになります。

 我々は、義務教育の中で勉強に励み、勉強の仕方は学びますが、働き方について学ぶことはあまりありません。私の記憶では、中学生の時にあった、1週間ほどの職場体験くらいです。このような仕事について知る機会が少ない中で、高校および大学を卒業する頃には、就職をしていかなければなりません。もともと、就きたい職がある方がまれで、流れに身を任せ、就職していくパターンが多いのではないでしょうか。

 仕事を学ぶ機会というのは、自分で見つけるしかありません。例えば、日本各地で様々な工場見学を行うことができます。うなぎパイ工場や明太パーク、日清食品の工場から、白い恋人パーク、アサヒビール工場など。大切なのは、将来を見据えて、早い段階で、情報を収集して、自分の目標を設定することです。工場見学以外にも、インターンシップで企業を見学したり、職場体験を得ることが出来たりします。また、図書館に行けば、業界地図や、四季報など仕事に関する本は無数に存在することでしょう。

 自分から情報を取りにいく姿勢が、自分の人生を切り開く大きな武器となります。

2.仕事のコツ


 学校では、仕事について教えてくれないものですから、皆、就職後に上司に鍛えられて、仕事の勘所を掴み、コツというものを学んでいきます。本記事では、私が、上司に鍛えられて学んだ仕事のコツを周知し、ご自身の仕事に活かしていただくべく、筆を執りました。

 仕事はトップダウン方式に与えられる場合が多く、自分の元に降りてくる頃にはある程度詳細なものとなっています。

例えば、
・大阪エリアの売り上げを拡大する
・既製品の宣伝を行い、売り上げを拡大する
・既製品の作り方を改良し、利益率を拡大する
・既存の市場をひっくり返す、新規製品を開発する
・新規市場の開拓

など、仕事には無数の種類があり、自分の所属する部署が担う業務が割り当てられていきます。どの業務に関しても、共通する仕事のコツは、

「終わりを思い描くことからはじめる」

です。与えられた業務が最終的にどのような状況になっていればよいのか、イメージしていきます。ここで、具体的に最終ゴールとその理由を考え、数値化しておくと、自分が今、ゴールからどの位置にいるのかを把握することができます。これは、仕事だけでなく、あらゆる物事を進める際に役立つ思考です。ドジャースの大谷選手が実践していたマントラチャートが話題となっていましたが、大谷選手もまた、早い段階で、ゴールを設定しています。とはいえ、どのような状況がゴールといえるのか判断が難しい場合があります。そういった場合は上司に確認をとり、ゴールを共通認識化しておくことが大切です。そして、次に大切なことが、

「ゴールを達成するまでのストーリーを想像する」

です。この過程で、皆さんそれぞれのオリジナル性が生まれることになります。どういった戦略・方法でゴールを達成するのか、どういった困難が待ち受けていて、どう乗り越えていくのか。事前に想像できることを絞り出し、あらゆる想定を立てておきます。大きな困難が待ち受けている仕事の先には、その分の成果が待っています。人は大抵、大変そうなことからは身を引き、簡単なものに手を付けます。それだからゆえに、困難な仕事を達成することに重要性が生じてきます。客観的に考えてみると、分かりやすいかもしれません。プロジェクトXは非常に魅力的な番組だったと思います。それは、前人未到の仕事に挑戦し、多大な失敗に追い込まれ、そこから奮起して成功へと繋げているからです。物語性があるとも言えます。自分を主人公にして、こういった困難に立ち向かい、このようにして解決した、という風に自分のワクワクするような物語を想像し、仕事に取り組むことで、モチベーションを高く維持することが出来ます。また、あらかじめイメージ化しておくことで、やることが明確になっているので、ゴールに向かってサクサク行動できるようになっています。時折の、修正はしつつも、上記2点を意識して、仕事に取り組むことで、大きな成果を得ることが出来るのは間違いありません。

3.数値化の重要性


 地図を見ると、現在地から、ゴールまでの距離を知ることが出来ます。そして、何時間かかるのかさえ知ることができます。もし、地図が無かった場合はどうでしょうか。自分がどこに向かっているのかも、どのくらいで着くのかも分かりません。砂漠のど真ん中で、このような状況に陥ったときの恐怖は計り知れません。なんとなくで、仕事をはじめると、どこに向かっているのかも、どのくらいで達成するのかも分からない、地獄の連鎖へと繋がっていきます。


①こんな感じにしたらうまくいきそうだから、やってみよう
②とりあえずやってみよう
③最近はうまくいっていませんが、もっとがんばります

このように仕事を進めてしまうと、相関関係や因果関係もつかまぬまま、ポジティブっぽい言葉を述べて仕事に取り組み、出口の見えないトンネルに入り込むことになります。うまくいく方向なのか、駄目な方向かもわからぬまま物事を進めることは当事者も見ている上司も辛いものがあります。

 どこに向かうべきかは「2.仕事のコツ」で述べました。それでは、ゴールまでの距離をどう測れば良いのでしょうか。私は、ここで、数値が重要となってくると考えています。

ゴールやプロセスなどあらゆる物事を数値化しておけば、達成までの距離感を掴むことが出来ます。そして、量をこなしているうちに、傾向を見れたり、比較したりが可能となり、方向性の正しさや、近道の発見など、軌道修正にも繋がっていきます。

最もゴールへの影響が高そうなことから取り組む意識が大切です。データサイエンティストが話題となっていますが、仕事を進めるうえで、データを収集して数値化し、最短ゴールを見つけて目指す、これが、カーナビとなります。

上記、意識で変わる仕事のコツを実践してみて下さい。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?