見出し画像

ダンスパフォーマンス【ひび割れの鼓動】旅の形跡vol.2

2021年第一回ブレスト会議

2021年7月某日某場所に前川氏を呼び出し公演の概要、そして改めて今どういうことに興味があるのかというブレスト=ブレインストーミングをした。
まずは僕の方からこのギリシア演劇に至った経緯を2020年の「えんえん」のからの経緯を話し、その後で彼がオデュッセイアを題材にした「終わりのない」からの溜まっているイメージのようなものをそれぞれ語った記憶がある。
その中で「意識」というものを人間が持ったのはいつからだったかということと個の存在、発生の時期、理由などを話した記憶がある。
ちょうど2017年に捜索した「聖獣」にも精通する内容ではあるが、例えば古来まるで昆虫のように個体性未所持のいわば超個体としての共同作業や集団行動を重視し種の保存をしてきた人類が、いかようにして個性=個体性の根拠となる意識という自立した俯瞰機能を獲得したのかという点が焦点になったとメモってある。その頃はちょうどジュリアン・ジェインズの「神々の沈黙」に出会った時期で、著書では意識の発生について自身の声が外的な状態と酷似して体験するかのように聞こえ始める「二分心」という、人類の脳の進化による意識の形成を記しているが、むしろ感覚的に受け取る感性の差異のようなものをどのように表出するかという話が主だった内容だった。
そして僕その頃考えていた死後の人間の価値についての話もした。

ここから先は

1,890字 / 2画像

¥ 150

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?