自分がわからなくなってしまったこと
大学生のときに、あきらかに自分を見失ってしまったことがありました。
自分は何者で、なにをしたいのか?
おそらくですが、両親の期待に応えたい、両親の望みを叶えてあげたい、と思いすぎてしまったのだと思います。
ひとことでいえば、アイデンティティをどうやって構築していくか? ということだったのでしょう。
しかし、アイデンティティの問題は、若い人だけのものではありません。
石川達三の「四十八歳の抵抗」は、中年男性が退職を意識したことで、自分自身の価値観を再構築する必要に迫ら