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世界のオーガニックコスメ認証まとめ

オーガニックコスメには
明確な表記ルールがない

オーガニック食品には、有機JAS認証があるので
認証を取れていない食品は
「オーガニック人参」や「有機野菜」などと
言ってはいけないルールがあります。

だから、有機食品はとても選びやすいのだけど
化粧品となると全然違ってきます。

オーガニックコスメには、有機食品のようなルールがなく
1滴でもオーガニック成分が入っていれば
「オーガニックコスメ」と言えてしまえたりするらしいです。

だから、薬局に売っているシャンプーに
「ボタニカル〇〇」とか「オーガニック成分配合」と
書いてあると、
「オーガニックコスメ💛💛」と
思って買ってしまったりするんです。

その商品はその商品で安かったり
オシャレだったりして良いところもあるのだけど
オーガニックコスメだと思って買ったのに
実はケミカル成分ばかりだったりすることに気が付いて
少しガッカリした気持ちになることもあります。

(だから私は必ず商品裏面をチェックしてから買う)

じゃあ、どうやってオーガニックコスメを選んだら
良いのでしょう。

そんな時に、海外のオーガニックコスメ認証
のマークの存在がとても役に立ちます。

オーガニックコスメ認証はこんな感じで
パッケージに印字されていることが多いです。

これ

商品によって、裏面に入っていたり正面に入っていたりして
プラマークの横とかに入っていると
何だろう?このオシャレなマーク。
位な扱いに見えてしまうのだけど
実はとても重要なマークだったりします。

オーガニック認証があると、
品質に対する安心感がある

基本的に、その商品が
オーガニック認証団体の基準をクリアしていないと
そのマークをつけることはできません。

証団体により、ルールは異なるけれど
「天然由来成分100%であり、オーガニック成分95%以上」だったり
「石油系合成成分の使用は不可」などのルールがあるので
認証が取れているものは、
ルールをしっかりクリアした商品であるという安心感があります。

世界のオーガニック認証と認定ルール

では、世界にはどんなオーガニックコスメ認証があるのでしょう。
2021年の段階で情報を調べてみました。
(ただ、団体がくっついたり離れたり、日進月歩らしく
 また変わってしまう可能性がある。)

一般社団法人 日本オーガニックコスメ協会によると全部で10個ある様子。
下記に各認証のマークと表記ルールをまとめておきます。

<石油及び石油系合成成分の使用NGの認証>

合成成分を使ってはいけない、厳しめのオーガニックコスメ認証

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USDAオーガニック(政府機関・アメリカ)
●石油及び石油系合成成分の使用「不可」。
●加工食品認証にほぼ準じた基準でコスメ認証をしている。
●オーガニックコスメ認証は、水分と塩分を除き、95%以上がオーガニック原料であること。

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ACO(民間機関・オーストラリア)
●石油及び石油系合成成分の使用「不可」。
●加工食品認証にほぽ準じた基準でコスメ認証をしている。
●オーガニックコスメ認証のみ。 95%以上がオーガニック原料であり、残り5%も自然原料であること。=つまり自然原料100%でなくてはならない

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デメター(民間機関・ドイツ)
●石油及び石油系合成成分の使用「不可」。
●コスメ認証は、植物原料について、バイオダイナミック農法によるものを90%以上使用。

<石油及び石油系合成成分の使用OKの認証>

合成成分の使用を一部認めている認証、やや緩め


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BDIH(ドイツ)
●石油及び石油系合成成分については一部、使用「可」。
●オーガニックコスメとナチュラルコスメ認証の2つがある。
1.オーガニックコスメ認証は、天然由来原料の95 %以上がオーガニック原料であり、完成品のオーガニック原料は、20%以上であること。ただし洗い流すアイテムは完成品の10%以上。
2.ナチュラルコスメ認証には、オーガニック原料の規定なし。

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エコサート(フランス)
●石油及び石油系合成成分については一部、使用「可」。
●オーガニックコスメとナチュラルコスメ認証の2つがある。
1.オーガニックコスメ認証は、天然由来原料の95 %以上がオーガニック原料であり、完成品のオーガニック原料は、20%以上であること。ただし洗い流すアイテムは完成品の10%以上。
2.ナチュラルコスメ認証には、オーガニック原料の規定なし。

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コスメビオ(フランス)
●石油及び石油系合成成分については一部、使用「可」。
●オーガニックコスメとナチュラルコスメ認証の2つがある。
1.オーガニックコスメ認証は、天然由来原料の95 %以上がオーガニック原料であり、完成品のオーガニック原料は、20%以上であること。ただし洗い流すアイテムは完成品の10%以上。
2.ナチュラルコスメ認証には、オーガニック原料の規定なし。

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イチュア(イタリア)
●石油及び石油系合成成分については一部、使用「可」。
●オーガニックコスメとナチュラルコスメ認証の2つがある。
1.オーガニックコスメ認証は、天然由来原料の95 %以上がオーガニック原料であり、完成品のオーガニック原料は、20%以上であること。ただし洗い流すアイテムは完成品の10%以上。
2.ナチュラルコスメ認証には、オーガニック原料の規定なし。

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英国土壌協会 ソイル・アソシエーション(イギリス)
●石油及び石油系合成成分については一部、使用「可」。
●オーガニックコスメとナチュラルコスメ認証の2つがある。
1.オーガニックコスメ認証は、天然由来原料の95 %以上がオーガニック原料であり、完成品のオーガニック原料は、20%以上であること。ただし洗い流すアイテムは完成品の10%以上。
2.ナチュラルコスメ認証には、オーガニック原料の規定なし。

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コスモス(民間団体・ベルギー)
BDIH(ドイツ)、Cosmebio(フランス)、ECOCERT Greenlife SAS (フランス)、 ICEA(イタリア)、SOIL ASSOCIATION(イギリス)の表記ルールを合わせるためにできた認証。

●石油及び石油系合成成分については一部、使用「可」。
●オーガニックコスメとナチュラルコスメ認証の2つがある。
1.オーガニックコスメ認証は、天然由来原料の95 %以上がオーガニック原料であり、完成品のオーガニック原料は、20%以上であること。ただし洗い流すアイテムは完成品の10%以上。
2.ナチュラルコスメ認証には、オーガニック原料の規定なし。

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ネイトゥルー(民間機関・ベルギー)
●石油及び石油系合成成分については一部、使用「可」。
●オーガニックコスメ、オーガニック&ナチュラルコスメ、ナチュラルコスメ、3種類の認証がある。
1.オーガニックコスメ認証は、自然原料の95%以上がオーガニック原料であり、完成品のオーガニック原料の割合は、20 %以上。
2.オーガニック&ナチュラルコスメ認証は、自然原料の70 %以上がオーガニック原料であり、完成品のオーガニック原料の割合は、15%以上。
3.ナチュラルコスメ認証は、オーガニック原料の規定なし。

オーガニックコスメ選びに
認証マークをチェックしよう

合成化学成分を配合していないものが良ければ、
USDAやACO,デメター認証のマークがついているものを
選ぶと安心。

でも、合成化学成分にも防腐効果や
美肌効果が高いものもあるので
ゆるめのオーガニック認証がついているもので
安心と効果のバランスを見て選んでも良いかもしれません。

メーカーさんには、消費者が選びやすいように
オーガニック認証マークをパッケージの正面に
入れてもらえたりすると
みんなが選びやすくて良いと
声を大にして伝えたいです。

それでは、今回はこの辺で。

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