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がんピア・サポート

わたしががんになるなんて、、、。

がんを告知されかれこれ丸6年が経った。

罹患当初、自らの治療に無我夢中だったことを振り返る。

手術直前、サバイバーのママ友に自らのがん罹患を伝えたところ、「患者会も探すとたくさんあるのよ。でも、私は参加したことなかったの。だって、同病相哀れむって感じで好きになれなかった」と言われたことを、今でも鮮明に覚えている。

私は、罹患して間もない頃から、ピアサポート活動をしている。

これは同病相哀れむ活動なのだろうか。

さまざまなサバイバーと知識や情報、体験を共有し、時には複雑な感情をも共有し共感する、そんな活動である。

ピア相談窓口の来訪者も、そこにいるピアサポーターも、言うまでもなく、同等の立場である。

そんな両者の思いが一致している時、ピアサポーターと相談者との垣根は崩れ去る。

そして、サバイバーはお互いに信頼しあい、かつ、影響しあい、ひとりひとりがサバイバーとして自らの成長を助長するのではなかろうか。

つい先日の電話によるピア相談。

「再発しちゃって。入院して手術したんだけれど、退院の日に転移がわかってね。入院がだいぶ延びたのよ。余命1年って先生に言われちゃったけど、もう1年経ったの。まだ、ピンピンしているわ・・・」。

電話越しの声に、悲壮感は感じられなかった。

声の内(うち)に秘められた覚悟が感じられた。

ピアサポーターとして傾聴するわたしに何ができるだろう。

来月、オンライン・サロンでお目にかかりましょう、と結んだ彼女。

電話を切った後、ふと、微力ながらも、何かできたのかもしれない、と思った。






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