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脳力は衰える?

  記憶が定かでない、あいまい、なかなか人の名前が思い出せない。

え、ひょとして? こんな経験ありませんか? もう年だからと

思うようになりかけたところに朗報。

「脳は加齢で衰える」は誤解 何歳でも「脳力」は成長する

 これはうれしい。私たちの脳は一定の発達を遂げたあとは、脳細胞が徐々に減り、萎縮していく。脳の体積も減っていき、機能も低下してくる。こうした加齢による脳の変化は避けられない事実。

しかし、脳の機能はいくつになっても高められることが近年分かってきた。

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原画=(C)Peter Lamb-123RF

脳は大きく大脳、小脳、脳幹にわけられます。

大脳:大脳の外側は神経細胞が集まった皮質があり、大脳皮質とよばれます。内側は色の違いによって皮質と髄質にわけられ、中心部は運動を調整する大脳基底核と感情を司る大脳辺縁系があります。

小脳:運動機能を調整する働きがあります。

脳幹:体温や呼吸、血圧などの生命維持にかかわります。

大脳皮質は大きく4つにわけられ、それぞれ前頭葉、側頭葉、頭頂葉、後頭葉にわけられます。それぞれ細かくわけられ場所によって違う働きをしています。

ものを見る視覚機能を司る「後頭葉」、音を聞く聴覚に関連する「側頭葉」、触覚や運動機能を司る「頭頂葉」、そして、思考や判断、感情や理性、コミュニケーションといった高度な働き(高次認知機能)を担う「前頭葉」になります。このうちの「前頭葉」の大部分を占めるのが「前頭前野」です。

人間と動物の脳を比べたときに大きく違うのが、この「前頭前野」。人間の「前頭前野」は大脳の中の約30%を占めていますが、動物の中でもっとも大きいチンパンジーなどでも7~10%くらいしかありません。

「前頭前野」は、「考える」「記憶する」「アイデアを出す」「感情をコントロールする」「判断する」「応用する」など、人間にとって重要な働きを担っているため、人間が人間らしくあるためにもっとも必要な存在といえます。

逆に「前頭前野」が衰えるということは、もの忘れが増えたり、考えることができなくなったり、キレたり、感情的になったり、やる気の低下などにつながります。また前頭前野は大脳の中でも最後の最後に発達し、完成した直後から、真っ先に老化し始める領域だといわれています。

 前頭前野を鍛えることが、活性化につながる。

勤務していた施設でも利用者の方に料理作りを手伝ってもらう、会話を楽しみながら行う、笑うことを一緒に行っていたのはこのことがわかっていたからです。

今回はさらに、

画像=(C)decade3d-123RF

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脳の細胞は脳が完成した後に新しく生まれることはないと考えられてきたが、少なくとも記憶を司る「海馬」は、何歳になっても神経細胞が新生していることが近年分かってきました。

海馬は、記憶力に関係する脳の部位。情報を短期記憶として保存し、長期記憶にしたい情報を大脳に送り込む役割があります。

海馬はいわば、記憶に関する司令塔といえます。海馬で新たな神経細胞がつくられることに加えて、外部の刺激によって脳の体積を増やせれば脳は何歳からでも変えていくことができるという希望が出てきました。

コロナ禍で外出が減り、外部の刺激が少なくなっていると年齢にかかわらず脳の健康状態が悪くなっている可能性もあります。

 具体的にどうやって海馬を刺激するのか? 

次回は実践している方法をお伝えします。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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