― 「ところかまわずナスかじり」第307話 ナメる ―
<電車で相手にぶつかってしまった場合>
男「おいっ!てめえ!なにぶつかってんだよ!」
ナメプロ「ああ、大変申し訳ございませんでした。」
男「ふざけんな、てめえ!なに笑ってやがんだ!ナメてんじゃねぇぞ!」
ナメプロ「ん?失礼ですが、私、決してナメてはおりませんが。」
男「その態度がナメてるって言ってんだよ!」
ナメプロ「ああ、分かりました。お客様、ナメたことありませんね?それでは、‟ナメる”をお分かりになられないのもしょうがないです。」
男「な、なんだと、てめえ!」
ナメプロ「では、これが、実際に‟舐める”という行為でございます。ええ~、それでは本日は‟床ナメ”をごらんにいれましょう。ああ、すいません、すいません、ちょっとこちらに場所を作らせてもらって・・・」
男「うわっ、きたねっ!な、なに電車の床舐めてんだ、おめえ!」
ナメプロ「これが‟舐める”ということです。なので私は決してお客様を‟ナメて”はおりません、はい。」
<謝罪会見の席上に於いて>
記者「おいっ、消費者をナメるのもたいがいにしろよっ!」
他記者「そうだ、そうだ!きちんと謝罪しろっ!」
ナメプロ「ん?失礼ですが、お客様。弊社の製品をお使いでございますか?」
記者「俺も使ってるし、家族全員で使ってる!俺だけじゃない、俺の周りでもたくさんの連中が使ってる!これは簡単に謝って済む問題じゃないぞ!」
他記者「そうだ、そうだ!」
ナメプロ「それでは、お客様、失礼させていただいて・・・」
記者「うおっ!お、おいっ!や、やめろ!俺を舐めるな!うわっ、気持ち悪い!は、鼻を!や、やめろー!!!」
ナメプロ「と、このようにですね、これが実際にお客様を‟舐める”という行為でございます。ですので、私は決してお客様を‟ナメ”てはおりません。はい。」
<不良女子高生にからまれて>
不良女子高生「ぎゃあああああ!やめてぇぇぇ!か、髪がぁ~!き、気持ち悪いぃぃ!」
<借金しているヤクザ事務所で>
ヤクザ「うおおおお!やめろぉぉぉ!そ、ソコを舐めるなぁぁあぁ!・・・・あ」