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母の日川柳

「もったいない」母の感謝を知る五月


遅ればせながら、母の日に寄せて。

母が八十を超えた頃から、毎年母の日に花を贈っている。

母から電話がきたが「ありがとう」とともに「勿体ないから、もういらないわ」と言われてしまった。

せっかく贈ったのに「勿体ないって叱られた」と友人に愚痴をこぼしたら「私の母もそうだったわよ」との返事。

ああ、そうか。
戦時中に生まれ育った人々にとって
「もったいない」はお叱りではない。贅沢を敵とした時代に染み付いた感覚が発してしまう言葉だったんだ。

同じ言葉でも、同じ時に生きていても、生まれ育った時代背景によって使う感覚が違うのだと、はじめて知った。

多分、母の世代の人なら「もったいないわよ」と言われたら、感謝の意と受け取るのだろう。

最高の賛辞を受け取った。そう理解しておこう。


なんかよくわからないから、とりあえず…