鳴機みきはよい子

なるはたみきです。好きなタイプはゾルフ・J・キンブリーとハマーン・カーン。

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最近の記事

9/14 縛羅天11

鳴機みきです。 ご縁があり、凰ヒロさん主催の縛羅天11を観覧してきました。 私にとって初めてのSMショーです。期待の仕方もわからないなりに胸を高鳴らせて臨みましたが、予想を軽々と超える素晴らしいショーに魂を揺さぶられっぱなしでした。 SM歴はごく浅い(1ヶ月半)私ですが、緊縛をはじめSMという営みには、矛盾した事柄(苦痛 / 快楽、不快 / 快など)が同時に成立する不可思議な特性があるように思います。私はこの不可思議さが大好き(かつ理解を超絶した状態のあることが"いい意味

    • 東京のSMバーに行ったら身体を改造された話⑥〜改造〜

      前回の記事はこちら。 こうして私は、東京旅行の最初の二日間を、人生初のSM体験に捧げたのでした。 たった二日間の10時間に満たない、しかし濃厚な体験は、私の身体の形をすっかり変えてしまいました。 二の腕にははっきりと縄跡がついているというのに、ノースリーブのワンピースしか持ってきていません。おしりには生々しい鞭痕が残っています。身体に刻まれた痕は単なる内出血であることを超えて、魂にまで焼き付くようです。 東京滞在は、とても楽しい時間でした。SM以外にも、愉快な友人たちと

      • 東京のSMバーに行ったら身体を改造された話⑤〜彫刻〜

        前回の記事はこちらです。 入店から一時間も経っていなかったように思います。 単なる好奇心でSMバーの呼び鈴を鳴らした私は、いつの間にか縄で絡め取られ、 吊るされ、凌辱されていました。 完全に縄が解かれ身体が自由になっても、腰が抜けてへたり込んだままです。何が起きたのか、整理のつかない頭。熱い身体。初めて会った友人の前で、激しく喘いだという事実。息を整えると少し戻ってきた理性が恥の感情を呼び起こします。しかしもう手遅れです。取り返しのつかないことをしてしまった。 「もう取

        • 東京のSMバーに行ったら身体を改造された話④〜解放〜

          前回の記事はこちらです。 それからはもう、悦楽に浸るだけです。 私はまるでただの肉塊になったように、体を完全に弛緩させゆらゆらと揺れています。体の中はチラチラと点滅する一等星のような快楽でいっぱいです。 気づいたら仙骨辺りを揺らされていました。 普段そこまで意識する場所じゃないはずなのに、深いところから快感が漏れ出てくるようです。 緊縛の初めからそうです。知らない快楽、知らない悦びが、身体の中から発掘される感覚。隠されていた己の本性が人前で剥き出しにされることほど恥ず

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        • 東京のSMバーに行ったら身体を改造された話
          6本

        記事

          東京のSMバーに行ったら身体を改造された話③〜葛藤〜

          前回の記事はこちらです。 頭がぼおっとしてきます。 「痛くないんですかあ?」という夜中さんの声にも、もう言葉では応答できません。ふるふると頭を横に振って、答えるついでに自我を保とうとします。 なぜこんなことになっている? 途切れ途切れの自我が私に問います。 こんなはずじゃなかった こんなことになるなんて知らなかった 違うんだよ、私はもっとまともな人間だよ ちゃんと場所や人は選んでるんだよ だめだよこんな、会ってすぐの人に こんな姿をさらしちゃ 私はまともな人間な

          東京のSMバーに行ったら身体を改造された話③〜葛藤〜

          東京のSMバーに行ったら身体を改造された話②〜歓喜の予兆〜

          前回の記事はこちらです。 歌舞伎町とはうってかわって、その夜の西新宿は静かでした。 居酒屋から漏れる橙色の光の中を、夏の湿度の高い空気が満たしています。 Googleマップを頼りにあちこち行きながらやっと辿り着いたビルの玄関には、鍵のかかった門がありました。横にはインターホンがあります。気分の昂まりと少しの不安とともに部屋番号を入力し、「呼出」ボタンを押しました。明るい女性の声がして、鍵の開く音がしました。 門の先のエレベーターを登ると、妖しい光の中から綺麗なお姉さまが

          東京のSMバーに行ったら身体を改造された話②〜歓喜の予兆〜

          東京のSMバーに行ったら身体を改造された話①〜上京〜

          これは私(なるはた)が初めてSMバーおよび緊縛を体験した記録です。 内心とても恥ずかしいのですが、あまりに衝撃的な体験でしたので、文章として残しておくことにしました。 かなり長くなります。 お好きなところからお読みいただけたら幸いです。 最初はごく軽い気持ちだったんです。 一ヶ月ほど前、私はいつものようにX(旧Twitter)のスペース機能を使って、まだ声しか知らない友人たちと喋っていました。 そのときは「美人なお姉さんとキスしたい!」みたいな、今思えば微笑ましい程度の下

          東京のSMバーに行ったら身体を改造された話①〜上京〜