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「割烹しゃらく」


お酒だいしゅきな俺のルーツは

「割烹しゃらく」

っていうデタラメな店。

この店は俺の親友のりょうちの実家で、若いときから文字通り毎日通ってたんだ。
バチクソ良い魚がメインのお店だった。
りょうちが仕事で遠くに行って一人暮らししても、俺は本当に毎日しゃらくに居たの。

りょうちも好きだけど、りょうちの両親がたまんねーほど好きで。

親父の「久ちゃん」は最高でさ、めっちゃくそ人が嫌いで、飲食やってるのに客の前にでたがらねーのよ笑

だけど、久ちゃんの作る料理ってレベルが高い半端ねー!

でも久ちゃんが前に出てくるのは常連さんがカウンターに居る時だけ。それもそんな長い時間居ないのよ!
それ以外は絶対に用事が無いのに、奥に隠れるんだよ。書いてて笑っちゃうよホントに。気に入らない客なら全く喋らないんだから。(そのぶんお母さんが接客フルパワー)

でも、お客が居なくなると久ちゃんは変わります!

「おいーもちよ!お前りょうちのどこが良くて一緒にいるんだよ?」

とか

「もちはよ知らねーと思うけどよ、りょうちはこういうとこが凄いんだぜ?」

とかはじまるわけよ。気づけば俺の隣に座っててさ笑
しばらくすると決まり文句が出る。

おいもち、今日は気分が良いから暖簾下げてこい!

はー??まだ22時にもなってないのに??笑
しかもこんなガキが暖簾下げんの?いいの??
それでも久ちゃんの言う事は絶対なので、暖簾を下げて外のライトを消します。
そこから久ちゃんと俺のタイマンの飲み会が開始ですよ。

俺の手にはクソ程濃い焼酎の水割り、久ちゃんは色づけ程度に少し烏龍茶を垂らしたウーロンハイで。つまみは

りょうちの自慢話!!

俺しか知らない、りょうちの話
久ちゃんしか知らない、りょうちの話

2人でゲラゲラ笑いながら「そーかそんな所もあるかもなあいつー笑」なんて言いながら飲んだ。世代を越えて良い酒飲んだよ本当に。

でも毎回最後にはお母さんに

「あんた達2人!いっつも同じ話してよく飽きないね!!」

って言われて


えーーーっっうそーーー??

ってなって、それがお開きの合図笑



あーなんかメチャクチャな文章だけど、これが俺のルーツ!




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