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わが子がギフティッドかもしれないと思ったら を読んで

なぜこの本を読もうと思ったのかというと、我が子が「そうかもしれない」と思ったからです。なんだか周りの子と少し違うような。自分で色々調べていた時にギフテッドという言葉に出会いました。ただ、ネット色々検索しても実際にわが子がギフテッドだと調べる方法もよくわからないし、もしそうだとしてどのような環境で育てていけばいいのかも書いていない。どんどんもやもやして行きました。そんな時にこちらの本が発売されることを知りました。「わが子がギフティッドかもしれないと思ったら」タイトルからして今の私の欲しているものでした。副題が〜問題解決と飛躍のための実践的ガイド〜となっていて、実践ガイド、まさしく私が知りたいことが書いてあるかもしれない、と思い、迷わずネットで注文しました。

届いてすぐに読みました。たくさんの情報をすごくわかりやすく丁寧に書かれていて、この本の訳は本当に大変だったろうなぁと思います。実践したいことや、何度も確認したいことがたくさん書かれているので、手元に置いて繰り返し読んでいます。

本の感想とギフテッドについて考えてたこと

この本はアメリカのギフテッド事情について書かれている本だと思うのですが、子どもに対する思いや、世間に対する思いはどこの国でも同じなのかもしれない、と思いました。「子ども世間から浮いて欲しくない」、とか「普通であって欲しい」と強く思うのは日本人の特徴だと思っていましたが、私が感じていることと同じことがこの本には書かれていました。

読み始めて、最初から「あるある」の連続でした。わが子がギフテッドかどうか、この本が診断してくれるわけではないので、そこがはっきりしたわけでありませんが、この本は私の中のモヤモヤしていたことを言葉にしてくれています。ギフテッドの子を持つ親はこんなふうに悩んだり、思ったりする、ということが書かれていて、「あ、私はそういうことで悩んだり、違和感を感じていたんだ」と思えて、それだけで共感してくれている人がいるような感覚になりました。
周りに息子のことを話しても、自慢のようになってしまいそうだからあまり話せなかったり、でもそのせいで困っていることがあって、誰かに聞いて欲しい気持ちがあったり。変わり者すぎて、息子が周りから浮いてしまんじゃないかと心配になったり。普通になって欲しいと思ってしまったり。2歳くらいから目に付く数字、ひらがな、カタカナ、アルファベットなんでも読んでいるような子で、周りから「教えているの」とか聞かれるたびに何かプレッシャーを感じていました。言葉はなんでも理解しているようですが、落ち着きのあるタイプではないので、文字の前に教えることあるんじゃない、とか思われてたらどうしよう、と。
本には、これがギフテッド児を持つ親の悩みであると書かれていて、私の思っていることはおかしいことではないのだ、どこかに仲間がいるのだ、と思えて、それだけで救われているような気持ちになりました。

息子がギフテッドかもしれないことについて、大変な部分がたくさんあると思いながら、ギフテッドであったらいいな、と思っている自分もいます。息子に人より得意なことがあるのなら、伸ばしてあげたいと思うのです。文字や数字が他の人より好きなのなら、それをもっと伸ばしていければいいと思うのです。
もしかしたら、ギフテッドでもなんでもなくて、そのうち落ち着いてくるのかもしれません。でも息子が今文字を読んだりするのが好きなこと、私がこんな風に考えたり、悩んでいることは事実なのだから、それでいいと思っています。ただ、日本の現状、「みんなが足並み揃えて」の教育だけでは、得意なことを特に伸ばせるように支援する、というのはなかなか難しいのではないかと思います。

子どもの才能をどう伸ばして行こうか色々検索していた時に「十で神童、十五で才子、二十歳過ぎれば只の人」という言葉をよく見かけましたが、私はこの言葉が好きではないです。なんだか可能性潰して、出鼻を挫くような言葉だなぁと思います。「なんだ、今は得意そうだけどきっと普通になるのね、終わり。」ではすごく悲しい気がします。その子に合った良い環境があったら、もっともっと伸びたのかもしれないのに。

本には、ギフテッドという言葉への誤解がたくさんあると書かれていました。ギフテッドなら「何でもできる」「社会的に成功する」等たくさんの神話がある、と。でも、実際はそうではなく、このことがギフテッドの認知を遅らせているということも書かれていました。ギフテッドの子は勝手にできるのだから支援は必要ない、と世間では思われているのかもしれませんが、その子たちにはその子たちに合った支援があります。
息子を見ていて、私もとても思います。息子に対して「こんなに言葉が理解できるのに、こんな簡単なことができないの」と思ってしまうことがありますが、発達している部分としていない部分の差が大きい、非同期発達というのもギフテッドの特徴のようです。そういった部分があることを理解している教育者の元でないと、学校や集団生活が辛くなってしまうことがあるかもしれない、と思います。

私は、息子に合った環境を探していきたいと思っているし、もっとギフテッドに関して誤解なく認知される社会になればいいと思っているので、まずは私自身がギフテッドについて学んでいきたい、と思います。本にはギフテッドネスを持っている子どもに対しての対応の仕方の実践的な内容もたくさん書かれているので、出来ることから取りいれていけたら、と思います。

たくさん書きましたが、なんだかうまくまとめられませんでした。読み難くてごめんなさい。書きたいことの半分もかけていないかもしれません。でも、この本については書きたいことがまだまだ山ほどあるので、懲りずにまた書いていこうと思います。

読んでくださってありがとうございました。

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