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月10万安定収入があったとしたら?底辺イラストレーターが収入の柱を作る話

今回は、少し変わった趣旨ですが僕の友人の話をしようと思います。

【こんな人向けに書いています】
・副業を始めたはいいが、なかなか収入に結びつかない人
・イラストで稼ぎたいが、受注がとれないイラストレーター
・受注案件に疲れてきたイラストレーター
・受託案件に飽き飽きしてきたクリエイター
・バイトの収入の方が多いフリーランス

僕の友人のプロフィール

僕の友人の女性の話です。仮名ですが彩花さんと呼ぶことにします。

僕が彩花さんと出会ったのは22歳くらいのころ。もとからイラストレーターのフリーランス志望でした。出会ったときにはすでに就職は考えていなくてバイトをしてた気がします。

当時は僕も今みたいな仕事をしていなかったので、ただの知り合い程度でしたが、イラストレーターの女性特有ののんびりとした感じの人で「本当にこの人大丈夫か?」と思っていた気がします。

フリーランス志望。でも現実はバイト・派遣三昧

一気に時間がすすみますが、去年の話。
僕と彩花さんはたまに誕生日でラインを送るとか、飲み会でたまに会うとかそれくらいの仲でした。

ただ、ある時たまたま仕事の話になって、僕の今の仕事スタイルを伝えると急にアドバイスを求められるように...

『正直、知り合いから聞かれるのが一番めんどくさいんだよなあ...』と思う反面、なんとなく可哀想になってしまって話しを聞いていました。

簡単に当時言ってた事をまとめると

「イラストの依頼は月に2件あれば良い方。クラウドソーシングサービス経由だから取り分もほとんどない。5000円くらい」
「依頼を受けたはいいけど、リテイク(いわゆる描き直し)が多くてすごい時間がかかる。バイトしたほうが簡単じゃんと思ってしまう」
諸々の支払いがきつくて、バイトの時間が増えてしまっている。派遣も追加でいれてたりする」
実家住みなので、そろそろ親の目線が痛い。周りも会社勤めが普通なので不安になっている」

こんな感じで悩んでいる人多いよな...と聞いていましたが、とてもつらそうに話すのでついつい相談に乗ってあげることにしました。

ここで、普通に「〜な感じで大変なんだよね。どうしたらいいかな?」とか言われてたら完全に無視してましたね。もっと死ぬ気でやってから言えと笑

イラスト受注の難しい!面倒くさい!ポイント

イラスト関係って結構無名からやっていくのって難しいんですよね。

難しくなる理由が結構あるんですけど、まず「単価が安い・相場が低い」こと。ココナラとかが出てきてから相場はどんどん下がっています。ここが元凶。

そして、単価が低いにも関わらず描き直しが発生すること。僕の業界でいうと、ギリギリでの仕様変更ってのが近いですかね。

「豚の生姜焼きが食べたい!」と言われて生姜焼きを作って出したら、「やっぱ鶏肉がいい!」って言われるような感じ。それ、初めから作り直しじゃん!みたいな。

イラストは生産物なので、描くには時間が必要です。となると、1ヶ月に何百件もこなせない。30件くらい同時進行した時点で夜も眠れない日々が続くと思います。
(僕が自分自身で描いたことがないのでここは想像です)

となると、数押しで収入を増やすことができない。薄利多売ってやつができないわけですね。

結局、最終的には「どうやって単価をあげるか」に行きつくんですが、相場より高くするには付加価値が必要になります。ここが非常に難しい。

プロジェクト系案件は危険がいっぱい

なかには、イラストに初期費用を払いたくないばかりに、「〜で成果が出てきたら売上から〜」みたいな感じでレベニューシェアを持ちかけてくる人もいます。

いわゆる成果型報酬ってやつですかね。ちなみに、これは基本受けないほうがいい。

きつい言い方をすると、「イラストに初期費用も払えないくらいの経営力・資金力」の人に、「売上を上げる」というリスクをすべて委ねることになるからです。

売上を上げる実力のある人は、わざわざ(そこまで高くもない)イラスト代を節約しようと思いません。何千万するシステムとかであれば別ですが。

何故かこういう人に限って口達者で身振り手振りが激しいひとなので、話されたときは行ける気がしますが実際はそんなことないです。

あなたがこれから稼いでいこうという段階であれば、できる限り「決まった金額」で「先払い」を心がけてください。

小さくても数字や固有名詞で公開できる実績をつけよう

そこで僕から彩花さんにアドバイスをしたのが、「まずは数字や固有名詞で公開できる実績を作ること」です。プロフィールに書けるようなもの。

イラスト関連で言ってもいろいろありますよね。

・「累計何件描いた」
・「いくら稼いだ」
・「〇〇ダウンロードされた」
・「〇〇のアプリで使われた」

などなど。プロフィールに具体的に書けるものを作るんです。

イラストの場合、著作権問題とか公開NGとかがあるので、正直受託の場合は難しいかもしれないですね。

今回、彩花さんはたまたまLINEスタンプをやっていて、ダウンロード数がすぐに分かったので、そこを活かしていくことにしました。

自分のポジションを確立しよう

さて、LINEスタンプのダウンロード数がわかったとして、どう使うかって段階です。

ちなみに、このときはダウンロード数も何万とかではなく、20とか30くらいでした。ちなみに収入にすると500円いかないくらい。

そんな状態ですが、「LINEスタンプをこれから出そうか迷っている」というイラストレーターにとっては、この彩花さんの持つ情報や経験は非常に有用ですよね。

この時、彩花さんには同時に画像ダウンロードサイトにも画像をアップして稼いでいくように伝えました。
こういうLINEスタンプとかダウンロードサイトは「半自動収入」になりやすいので、目指すイラストレーターも多いジャンルです。
※この画像のダウンロードで稼いでいくのを「ストックイラスト」って言うそうです。

しっかり調べてみると、このジャンルの経験や知識を共有している人がかなり少なかったんです。

そこで僕は、「LINEスタンプとかをこれから出して稼いでいこうと思っている人にアドバイスできる人になろうね」って伝えておきました。

ポジションの取り合いはスピード勝負

ここからは彩花さんの頑張りですが、実際にその後にLINEスタンプを何セットか公開し、ダウンロード画像も数百件出して、急に収益が月2,3万になっていきます。

と同時に、Twitterでやっていた収支公開やブログに描いていたイラストの作成方法がプチバズりし、業界のインフルエンサー的な人にリツイートまでされる状態に。

一気に「LINEスタンプやストックイラストを聞くならこの人」というポジションを確立しました。

その後も同じようなポジションを狙って運用している人を何人か見かけましたが、やっぱ彩花さんほどの影響力にはなってなさそうです。どうしても他の人からすれば二番煎じ感が出てしまいますからね。

ポジションの取り合いってのは、スピード勝負なんです。最初にガーッと加速して取ったもん勝ちです。

ファンの為に情報発信・アドバイス

こうなってしまうと展開は早くて、「質問に答えているだけ」で情報発信になっていきます。

彩花さんを見て、「私もLINEスタンプで稼ぎたい!」って思った人が、彩花さんに「〜みたいなものを作りたいのですが、どうですか?」と質問をして、それに「〜〜ですね」と回答をする。

それ自体がコンテンツとして、他のユーザーも見たい情報になるんです。
さらには、累計収支を書いただけの情報がnoteの有料コンテンツみたいな感じで販売できるという...
(これが意外と人気。みんなどれくらい稼げるのか気になるんだね。)

人が集まれば自然と収入も増える

これは昔から言えることですが、人が集まると自然と収入が増えます。ファンがついてくれば自然とお金も集まってきます。

彩花さんの場合、スタンプを出せば売れるし、イラストのツールを紹介すれば誰かが使います。(そして紹介料が入ります)

自分が関わった案件の宣伝をすれば、勝手に拡散されるので、イラスト受託の付加価値も抜群です。半年前は収入は月15万程度だったらしいですが、今はもっと増えているかもしれません。

彩花さんの場合はすごくスムーズにうまく言った例ですが、これから稼ごうと思っている人は、まずポジションを確立すること、その後ファンをつけていくことを意識してください。

ポジションを確立するコツは、「まずは数字や固有名詞で公開できる実績を作ること」です。

どの分野なら自分は書ける実績があるのだろうか?
どの分野なら自分は実績を作りやすいだろうか?

をまずは考えるところから取り組んでみましょう。


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