成長と分配の好循環はからくりがある!?成長と分配はどちらが良いかよりもどちらにするかが重要!

岸田政権がかかげる「成長と分配の好循環」の政策ですが、簡単にいうと、どっちつかずの政策です。
このコロナ禍に中途半端な政策は機能しないのではないでしょうか。
政策をたてるなら成長の方なんか分配の方なのかどちらかを重点的にして一気にやらないと「二兎を追う者は一兎をも得ず」
になるでしょう。

それどころか、実質には「成長」という言葉をかかげながら、重要視しているのが「分配」の方というところにからくりがあります。
なぜならどこに「成長」のための政策があるのでしょうか?
私にはわかりません。

金融所得課税強化は分配政策です。
金融所得課税を本格的に議論する方向で、22年以降に方向性を決めるそうです。
また、10万円給付も分配政策です。
成長の促進を止める政策といいかえても良いでしょう。

ガソリンが高騰し、170円を超えたら元売り会社に補助金を出すのも分配政策です。
価格変動にこのような補助金を出しても良いものでしょうか。

●分配なのか成長なのかのどちらが良いかの問題よりもどちらにする、と明記すべき!
分配するなら分配する。
成長するなら成長する。
それを分配が本当はしたいのに「成長」という言葉をかかげることによって、「分配」という言葉がくもります。

分配するのであれば一気にすぐに中途半端にせずにすべきです。
いつ誰にどのようになぜ分配するのか。

その中でTSMCの工場誘致のための補助金は成長のための政策だったと思います。
もちろん、厳密的にはアメリカが批判しているように自国産業に発展してもらうようにすべきでしょう。
でも、現時点では台湾企業には全世界がかないません。
盗めるだけ盗んで次にいかす投資とすべきでしょう。

今回の選挙では分配紅一色でしたが、なぜ「成長」という言葉はかかげられながらも議論されなかったのでしょうか。
新しい資本主義というのが全く私の中で浸透していません。
これも同じからくりでしょう。

本来的には資本主義ではないのかもしれないのですから。

#成長と分配の好循環 #新しい資本主義 #補助金

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