08「誰かの幸せの小さなきっかけになりたい」

「あなたの座右の銘は何ですか?」
生きている上で、誰しもがこの質問を1度はされるだろう。

そもそも座右の銘とは、その人が生きていく上で大切にしている言葉で、おそらくその人の本質を表しているんだと僕は思う。

なぜそんなことを聞いたのか。
それは今回紹介する歌詞の一節が、僕の座右の銘になっているからだ。

槇原敬之38枚目のシングルとして発表された
「Firefly〜僕は生きていく」

タイトルにもついているFirefly(ホタル)から主人公が勇気をもらう曲。
主人公は人生に疲れ、生きる意味すら見出せないでいた。

そんな時、目の前に現れた一匹のホタル。
彼は自分の前に颯爽と現れた。

だが季節は夏も終盤にさしかかる頃。
彼の命はもはや風前の灯。
今にも命のロウソクは消えかかっている。

だが彼は何も恐れずにただ空に向かってがむしゃらに飛んでいく。
その先がどうだろうと構わない。
ただ必死に生きていた。

「彼は自分がどんな状態でも必死に生きている」
「彼からもらった勇気を誰かにも分け与えなくては」

誰かの幸せの小さなきっかけになりたい

そして生まれたこのフレーズ。

僕は自分にめっぽう甘い。
「金欠だから外食は控えよう」「今日の夜は頑張って課題を終わらせよう」
そう考えてはいるが、なかなかうまくうまくいったことがない。

ただ他人に頼られた時はほんとにその人の力になりたいと思う。
秘密にしておいてほしいと言われたらもちろん誰にも言わないし、友達の様子がおかしかったり悲しんでいたらどこまでも飛んでいく自信がある。

僕は他人に対して貢献したい気持ちが人より強いのだろう。
(それは父と母を見て育ってきたからではないかと何となく思う)

そこには僕がした行為で誰かに喜んでほしいという気持ちが大前提としてある。

自分がしたことで他の人が喜んでくれるのは、自分の人生にとって最高の喜びだと感じる。誰かの幸せのきっかけに僕自信がなりたいのだ。

そしてこの歌詞のフレーズで好きなのが
「小さな」幸せという部分。


誰かの幸せのきっかけではない。

誰かの「小さな」幸せのきっかけだ。

この謙虚な言葉遣いがこのフレーズの中で一番好きだ。
「人のために献身したいけど、それは大きなものでなくてもいい。その人が少しでも喜んでくれたらそれでいいんだ。」そんな心優しい主人公の「こころ」を、この形容詞で絶妙に表している。

この曲が僕に及ぼしてくれた影響は本当に大きい。
この曲自身は僕にとっては「大きすぎる」くらいだ。


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