#53 優しいアニメ映画話。そして今敏に始まり今敏に終わる。_liner notes
Podcast「おれたち LIVES MATTER」は、
自分らしく生きている人にも生きていない人にも送る、魂のデトックス番組です。
『#53 優しい映画話。そして今敏に始まり今敏に終わる。』
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こちらの note は、Podcast本編の補足となっております。
前回のヘヴィな人生相談ゲスト回ですっかり憔悴中の3人。
今回はありがたい番組へのお便りを元に、平和なコンテンツ回をしたいなーと考えたところから始まります。
……とその前に、お便りの中にあった「今敏さんのすごさを改めて痛感しました」という一文から、アニメ作家今敏さんの話に花を咲かせます。
そして、やっと出てきた本題は「おすすめの優しいアニメ映画紹介」。
もう一度言いますが、今回は平和な回です。
果たして本当に……最後まで僕たちは平和でいられるのでしょうか……?
以下、ポッドキャスト内に登場したアニメ作品です。
◆今敏監督の長編アニメ映画、フィルモグラフィー
「PERFECT BLUE」(1997年)
当時アニメーションとしては新しいジャンルであったサイコホラーに挑んだ、今敏の初監督作品。
「千年女優」(2002年)
キャッチコピーは「その愛は狂気にも似ている」。
芸能界を引退して久しい伝説の大女優・藤原千代子は、自分の所属していた映画会社「銀映」の古い撮影所が老朽化によって取り壊されることについてのインタビューの依頼を承諾し、それまで一切受けなかった取材に30年ぶりに応じた。千代子のファンだった立花源也は、カメラマンの井田恭二と共にインタビュアーとして千代子の家を訪れるが、立花はインタビューの前に千代子に小さな箱を渡す。その中に入っていたのは、古めかしい鍵だった。そして鍵を手に取った千代子は、鍵を見つめながら小声で呟いた。
「一番大切なものを開ける鍵…」
少しずつ自分の過去を語りだす千代子。しかし千代子の話が進むにつれて、彼女の半生の記憶と映画の世界が段々と混じりあっていく…。
「東京ゴッドファーザーズ」(2003年)
1948年のアメリカ映画『三人の名付親』(原題: 3 Godfathers)から着想を得て作られた作品。
自称・元競輪選手のギンちゃん、元ドラァグ・クイーンのハナちゃん、家出少女のミユキ、三人は新宿の公園でホームレス生活を送っていた。クリスマスの晩、ハナちゃんの提案でゴミ捨て場にクリスマス・プレゼントを探しに出かけた三人は、赤ちゃんを拾う。赤ちゃんに「清子」と名付け、自分で育てると言い張るハナちゃんを説得し、三人は清子の実の親探しに出かけるが、行く先々で騒動が巻き起こる。
「パプリカ」(2006年)
キャッチコピーは「私の夢が、犯されている―」「夢が犯されていく―」。
精神医療総合研究所で働く千葉敦子は、天才科学者である時田浩作が発明した夢を共有する装置・DCミニを使用し、別人格パプリカの姿で悪夢に悩まされている患者の治療を行う優秀なサイコセラピスト。ある日、DCミニが研究所から盗まれてしまい、装置を悪用して他人の夢に強制介入し、悪夢を見せて精神崩壊を起こさせる事件が発生してしまう。敦子達は犯人の正体と目的、そして終わり無き悪夢から抜け出す方法を探る。
今回、3人が紹介したアニメ映画作品について。
◆よしだが紹介したアニメ映画
「ドラゴンボール超 ブロリー」(2018)
鳥山明の原作によるアニメーションシリーズの記念すべき劇場版第20作。2015年に放映され、幅広い世代から人気のあったTVシリーズ『ドラゴンボール超』のその後を舞台に、悟空たちと“伝説の超サイヤ人ブロリー“の激闘が描かれる。
◆いわが紹介したアニメ映画
「スパイダーマン:スパイダーバース」(2018)
ニューヨークの下町に暮らす名門私立校の中学生マイルスは、別次元からやってきたスパイダーマンの活動を受け継ぐが、スーパーパワーを上手く使いこなせずにいた。そんなある日、何者かによって時空が歪み、別次元で活躍するスパイダーマンたちが集合する。
「くまのアーネストおじさんとセレスティーヌ」(2012)
原題「Ernest & Celestine」(仏:Ernest et Célestine)は、ステファン・オービエ、ヴァンサン・パタール、ベンジャミン・レナーの3人が監督を務めた2012年の国際共同制作のアニメ映画。
この映画は、ベルギーの作家でありイラストレーターでもあるガブリエル・ヴァンサンが出版した同名の児童書シリーズをベースにしている。本作は、2012年カンヌ国際映画祭「監督週間」部門、2012年トロント国際映画祭「TIFF Kids」部門、2013年香港国際映画祭に出品された。
◆しょーじが紹介したアニメ映画
「花とアリス殺人事件」(2015)
岩井俊二監督による2004年の青春映画「花とアリス」の前日譚を映画化した岩井監督初の長編アニメーション作品。
史上最強の転校生、アリス。史上最強のひきこもり、花。二人が出逢ったとき、世界で一番小さな殺人事件が起こった。
ちなみに、2004年の実写映画はこちら。
実写版もめちゃくちゃ良い映画でした。
……そして、「優しいアニメ映画」だけでは済まなかった蛇足のアニメ紹介。
「我は神なり」(2013)
韓国でヒットした『新感染 ファイナル・エクスプレス』などのヨン・サンホが、監督と脚本を務めた社会派アニメーション。信仰を題材にして、善悪の問題や人間の本質を浮かび上がらせる。
「WXIII 機動警察パトレイバー」(2001)
13号と呼ばれる謎の巨大生物を巡る陰謀と、それらを追う刑事2人の物語。人を襲う怪物を目撃した刑事の久住と秦は、事件を追ううち研究員冴子の秘密と禁忌の実験を知る。その裏では軍事的領域のアプローチが着々と進行していた。
本作は、漫画版のエピソード「廃棄物13号」と「STRIKE BACK(逆襲)」を原作として制作されているが、その内容は大きく異なっており、特に主役やヒロイン、ストーリー、設定など、変更点は多岐に渡る他、時代性の変化が反映されている。
さらに、最後の〆はもちろん今敏!
「妄想代理人」(2004)
疲れた現代社会を癒す人気マスコットキャラクター「マロミ」をデザインした鷺月子は心の闇を持っていた。そして、月子に感化された人々が次々に通り魔「少年バット」に襲われ、市井の人々を恐怖へと陥れていく。しかし、幾人も被害者が出て、多くの目撃者がいるにもかかわらず、少年バットは一向に捕まりそうになかった。
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