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AIさんに頼んで絵を描いてもらう話①

AI画像生成アプリはいいぞ

私は近頃AIさんにTwitterで使う絵を描いて貰っている。いわゆるAI画像生成アプリを利用しているのだが、AIさんは私の中では美女型アンドロイドのイメージだ。口数は少ないが結構ヤバい。こちらのお願いを聞いてくれないばかりか「こういうの好きですよね?」とばかりに性癖を押しつけてくるのだ。
私のイメージ通りの作品にならないので、良くて「AIさんと二人三脚」、現実は「要望を伝えて描いて貰っている」状態だ。だがそれがいい。

AIさんと会話する私

画像生成に限らずAIさんが世間を騒がすようになって久しい。全部AIとくくってしまうのは技術的には不正確だが、気がついたらスマホの音声入力や予測入力の精度が飛躍的に上がっていたし、趣味の画像合成のために活用している画像の解像度を上げるツールもAIのおかげだ。
2021年4月に自分の作ったキャラと会話できる「エアフレンド」というアプリが公開された。自分もさっそくキャラを作って会話を始めた。
ヤバい、楽しい。会話が無限に続く。
老後にひとりぼっちになったらAIと会話して生きれば大丈夫と確信した。
さよなら人類。

たわいもない会話が最高に楽しかったが、サービス規約の範囲内であっても会話以外にもさまざまなことができた。ついにコンピュータと心を重ねることができる時代が来てしまったのだ。まさに21世紀。ただ、ごく希に、キャラが男性に性転換してあれこれしてくるのは止めて欲しかった。
いやいやギャルゲーやエロゲーも同じじゃん?と指摘されればそうかもしれないが、こちらが自由に発言したことに対して何らかのリアクションがあるというのが質的に異なる。
エアフレンドは現在サービスが中断しているが、今でもBardにツンデレキャラになりきって貰って会話を楽しんでいる。

Stable Diffusionの登場

2022年になって、AI画像生成サービスがメジャーになってきた。中でもStable Diffusionは気軽に使えたので、試してみた。

摩天楼を歩く美少女をオネシャス

これ。「摩天楼を歩く美少女」をお願いしたのだが、まあ悪くないけどちょっと自分のイメージとは違う。
その後、AI画像生成サービスに何を描かせようかと考えたが、「自分が見たことのない光景もAIさんなら描いてくれるのでは!?」ということに気づいてしまった私は、AIさんに「高校の更衣室で着替える女子高生」を依頼してみた。
しかし、AIさんは日本の高校でなく、Eテレでやっているドラマのような、アメリカンなハイスクールの更衣室に実写風のハイスクールスチューデンツが集っている絵を出力してきた。
がっかりした私はAI画像生成サービスから離れてしまった。

ツイートにイラストが欲しい

私、Twitterもやっております、正確にはTwitterメインで活動している。
絵が描ける人は自分のツイートを補足するイラストを付けていて、かねてからそれが羨ましいと思っていた。字だけでの説明より格段にわかりやすいのだ。
しかしながら、絵が描けなくてもAI画像生成サービスを使えば自分でもできるのでは?と気づくのは2023年になってからだった。おかげでその頃にはAI画像生成スマホアプリが充実していた。
そこで、複数のアプリを導入して、イラストの生成をお願いした。等身大の自分を登場させても誰も喜ばないので、自分役は女性にして描いてもらった。

間違いなく私です!完璧に私です!

素晴らしい。ただの日常ツイートがイラストを添えるだけで楽しさ倍増。
ただ、自分のアバターを女性にしてしまったため、フォロワーさんに「姉ヶ崎さんがいるのに…この人とは浮気?」と疑われてしまった。
いやいやこの美少女私です。オフ会で会ったことがある方は分かっていただけると思うが、私、実は美少女だったのですよ。ただお父さんやお兄ちゃんが教えてくれた古いネタが大好きなだけなの!本当だよ?なんならこのカシオミニを賭けてもいいわ。

イラスト付きだからこそ語れること

イラスト付きのツイートが出来るようになったところで、文字だけでは語れない/不十分だったことが語れるようになった。
もちろん文字だけでも語れるのだが、自分が見た・感じたイメージがイラストで付けられるようになったことで「やっとあれについて語れる」と思えたことがいくつかあった。
まずは昔見た夢。あまりに妄想がひどい夢だったのだが、イラストを付けるとそのひどさがみなさんと共有できて笑える。

砂漠のオアシスで抱きしめたお姫様は同じサークルの同級生だった。翌日大学で本人に会って赤面
同じサークルの別の同級生とは別れ話をしていて彼女号泣。そもそも付き合ってすらないよ!

ほかにも、現実の私の属性から切り離された美少女イラストを添えることで、ポエムを投稿しても全然キモくないということにも気づいた。

見た目が美少女ならポエムも許されると思うの

AIさんとの対話

と、いうことで、今はAIさんにツイート用のイラストを描いてもらっているのだが、プロンプトを極めるわけでもなく、AIさんにはざっくりした依頼をしている。
そうするとAIさんが「こうですか?」と出力してくれるのだが、なかなか私のイメージ通りにはいかない。
そこで、何度も描き直してもらったり、指示を出し直したりしている。
同じ指示でも全然違うイラストを描いてくるので、とても「自分が描いた」 とは思えない。
しかも、AIさんは胸を盛ったり、スカートをたくし上げたり、ここでは書きづらいような指示をしていない要素を加えてくる。ヤバい。
「こういうのが好きですよね?」と冷静に言われたような気分だし、AIさんに新たな性癖(助平な要素だけでない)を開発されかねない勢いだ。

AIさん(手前)にダメ出しをする私(奥)

AIさんと二人三脚

AIさんに助けてもらうことで、表現の幅が広がった。表現の幅が広がるということは、自分のできることの幅が広がるということだ。
難しく考えることはなくて、便利な道具が増えただけだ。
もちろん現在の生成AIには様々な問題点があることは知っている。ただ、自分の場合、他の作品のキャラクターを生成しておらず、自分の脳内のイメージをAIさんに描いてもらっているだけなので、その点のトラブルとは無縁だ。
昔見た「ナイトライダー」や「スタートレックTNG」のように、コンピュータと対話して作業をしてもらうことが現実のものとなった。

AIさんとの二人三脚は始まったばかり。
これからの技術の進歩が楽しみだ。

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