アクタージュ act-ageは打切り?今後の展開について法的観点をふまえた予想

アクタージュの原作者マツキタツヤさんが、2020年6月18日午後8時ごろ、中野区の路上で歩いていた女子中学生に、後ろから自転車で近づき、胸を触った、強制わいせつの疑いで逮捕されました。

そこで、アクタージュの今後について、法的観点をふまえて予想をしていきます。

過去の例からしてアクタージュは打切りの可能性が非常に高い

ジャンプ作家では、島袋光年さんが『世紀末リーダー伝たけし!』の連載中、2002年8月7日に児童買春の疑いで逮捕され、たけしは打ち切りになりました。

また、ジャンプスクエアで『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚・北海道編-』を連載中だった和月伸宏さんが2017年11月21日に、児童ポルノの単純所持の容疑で書類送検をされ、連載休止となりました。

マツキタツヤさんの容疑は、強制わいせつであり、上記2者よりも罪状が重いと言わざるを得ません。

そのため、前例をふまえるとアクタージュはほぼ確実に打切りになるでしょう。

もちろん、法的に連載不可というわけではありませんが、集英社が社会的非難を無視してまで連載を継続させるということはとても考えられません。

アクタージュの紙媒体出版物は絶版、電子出版も停止の可能性が高い

『世紀末リーダー伝たけし!』は島袋光年さんの逮捕後、絶版となりました。今回の罪状の重さから考えると、同様にアクタージュも絶版になるでしょう。

当時は電子出版というものが一般的ではありませんでしたが、現在は、紙媒体出版物だけでなく電子出版もかなり盛んに行われています。

アクタージュの電子出版物ですが、これも出版停止となるでしょう。集英社としてはケジメをつけるためにも、ぬるい措置をするということはとても考えられないためです。

なお、電子出版ですが、一般的には購入さえしてしまえば、既に購入した分については継続して読むことができる(電子出版社との契約で、契約終了後も既購入者に対するサポートのため、既購入分のみ配信継続できるとされているのが一般的です)ので、電子版がほしい方は今のうちに購入しておいたほうが良いでしょう。

宇佐崎しろさんが一人で連載を継続するのは困難

また、アクタージュの作画担当である宇佐崎しろさん単独での連載継続を望む声もありますが、これは難しいと言わざるを得ません。

アクタージュがマツキタツヤさんの単独著作物であり、それをマンガに翻案したものであるのか、それともマツキタツヤさんと宇佐崎しろさんの共同著作物であるのかという論点はありえますが、少なくともマツキタツヤさんに著作権があることは間違いないでしょう。

既刊を絶版にしたまま連載を続けるというのは困難ですし、アクタージュの内容を翻案するためにはマツキタツヤさんの許可が必要です。そしてなにより、これまでのストーリーはマツキタツヤさんが作ってきたのであり、宇佐崎しろさんが一人で連載を継続しようとしたら、『タイムパラドクスゴーストライター』の主人公のような状態になってしまいます。

そのため、宇佐崎しろさんが一人で連載を継続するのは不可能と言っても良いでしょう。

アクタージュ連載再開の可能性はある

それでは、アクタージュはこのまま終了してしまうのでしょうか。

もちろん、法的には犯罪を犯したからと言ってアクタージュの連載を終了しないといけないということはありません。連載再開に至るための条件は法的条件ではなく、倫理的に許容されうるか、倫理的に許容されうる条件をつくれるかといった点に主眼が置かれます。

私見ですが、きちんと連載再開のための条件さえ整えることができれば集英社が連載再開させることは十分にありえるでしょう。

『世紀末リーダー伝たけし!』も『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚・北海道編-』も連載再開に至っています。

アクタージュ連載再開の条件としては、

・被害者の許しを得ること

・1年ほどの期間を置くこと

が考えられます。とくに被害者の許しを得ることが重要で、これによりもっと短期での連載再開に到れる可能性も高いと考えられます。

アクタージュ打切り

予測通りアクタージュは打切りになりました

しかしながら、連載再開に到れる可能性はまだあります。

アクタージュ連載再開のための条件についてnoteで記述しましたのでよろしければそちらもご覧になっていただければ幸いです。

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