#29【業界研究】鉄鋼業界編
はじめに
こんにちは。
オレたちコロナ入社組のリョウです。
今回は鉄鋼業界についてです。そもそも業界研究や企業研究をこれから始める方は、目的や考え方についてこちらの記事で紹介しているので是非読んでみてください!
鉄鋼業界とは
鉄鋼業界は鋼鉄を生産し加工した鉄製品を自動車や家電、などの業界に提供して収益を得ており、車や鉄道の部材から私たちの身近なところで言うと包丁やスプーンなど私たちが生活して当たり前に使用するものを製造に関わるような業界となります。
仕組み・構造
鉄鋼業界は鉄を作る方法が高炉メーカーと電炉メーカー(特殊鋼メーカー)に分類されており、各メーカーが自動車や建設に使われる鉄を生産し製鉄加工業者(自動車や建築業者)に販売しています。
高炉メーカーとは
原料(鉄鉱石、石灰)から鋼鉄を生産して販売することで収益を得ているメーカー。
高炉は熱などの発生をさせたりと巨大な装置や設備が必要となり企業の規模も大きくなっています。
※高炉とは鉄所の主要な設備で、鉄鉱石を熱処理をして鉄を取り出す業務
電炉メーカー
高炉メーカーとは異なりくず鉄などを溶かして建物や乗り物などの骨格部分などに使われる銅材を製造するメーカー。
市場規模
2020年から2021年の鉄鋼業界の業界規模は13兆9161億円となっており、近年は増減を繰り返す状態となっております。
2019年は東京五輪関係で自動車や建築などの需要で好調で現在では一段落しましたが、
今後も都市再生開発やインフラの老朽化対策、災害復興の建設や設備関連の需要を見込んでいる業界にもなります。
業務内容
鉄鋼業界の業務内容は多岐にわたり、さまざまな業務があるので一部ご紹介をさせて頂きます。
営業
営業は、市場のニーズや動向を把握し顧客から求められる製品の性能や供給のスケジュールや金額など調整を行う業務をになっております。
国内営業と輸出営業があり顧客のニーズに合った製品を制作する為に生産管理担当者や製造技術者などと連携をとる重要な役割をになっています。
生産管理/原料購買
製品の生産計画の立案や管理。製造工程の管理など現場での業務が中心となります。
また、世界中から鉄鉱石や石灰などの買い付けなども行い、手配状況や進捗の管理など、営業部門や製造技術担当などと連携をとり納期に間に合うかなど調整や効率向上する為の生産計画を立案する重要な業務を行っています。
製造技術/研究開発
こちらは技術職の分類に入り、さまざまな製品に関して顧客の要望に応じた機能や性能、品質で制作を行います。機能面だけではなく低コストで高効率で製品の供給を実現する技術開発を担当しております。
新商品の開発や、プロセス開発といった技術の開発も行っており、自動車、建築、電機などの多分野の研究・開発を行っている業務を行なっています。
代表的な企業3選
日本製鉄
平均年収536万円
粗鋼生産量年間4920万トンと国内で生産量1位、世界3位と企業規模が大きく、海外事務所や生産拠点、販売拠点43カ所とグローバルな生産体制が整っており企業規模が大きい事が特徴です。
会社の特徴としては、女性の働きやすい環境づくりに力を入れており、育児休業制度やキャリアリターンなどのさまざまな取り組みをしている企業になります。
JFE HD
平均年収966万円
JFEは技術力に強みがあり、お客様のニーズを捉えた鉄鋼製品を生み出し、国内だけでなくベトナムやミャンマーなどのアジア圏での需要も増加しています。
グローバルな拠点で生産を伸ばしているのも特徴的ですが、鉄鋼業界の課題でもあり、現在世界的に注目されているエネルギー消削減や環境対策など、排ガスを利用した発電の実施などに注力をしている企業となります。
神戸製鋼所
平均年収614万円
銅・アルミ・産業機械・エンジニアリングなどの複合経営が得意な企業で鉄鋼産業の比率が低いものの規模だけでなく、製品の付加価値や商材の開発に注力をしている企業になります。
鉄鋼業界は、大量に生産をし出荷をしている企業も多くありますが、神戸製鋼所は大量に生産できるだけでなく、自動車や家電などの高品質な商材へのニーズに合った製造ができる
技術がある企業になります。
おわりに
いかがでしょうか。
鉄鋼業界は私たちの身近にある製品を作る上で大切な役割をになっている業界となっています。
もし興味がある人は深ぼってみてください。
また、この記事などにいいなと思った方や実際に鉄鋼業界に勤めている方がいましたら「スキ」「コメント」お待ちしております。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
リョウ