#27 ドラえもんに学ぶデザインとプロダクト。

今回のお題ブログは【ドラえもんといえば?】なのだけど、ちょっと違う視点で考えてみようと思う。

ドラえもんに学ぶ、デザインとプロダクトと題してみた。

ドラえもんといえば、四次元ポケットとその中から出てくる【秘密の道具】であり、それこそがドラえもんがドラえもんである理由である。

ドラえもんの道具は非現実的である。

漫画の世界なので当たり前なのだが、ドラえもん
の道具は非現実的な効果がある。

その製品としての現実性は別として、プロダクトのデザインと(あとネーミング)に対しては非常に興味深いものがある。頭を空っぽにして考えてもらいたい。

●どこにでも行ける。
●建物から出れる。
●空を飛べる。
●言語が分かるようになる。
●物を小さくしたりする。
●経年変化を逆戻りさせる。

◎ドア
◎フラフープ
◎竹とんぼ
◎こんにゃく
◎ライト
◎ふろしき

シャッフルさせてみよう。

◉食べるとどこにでも行ける、どこでもこんにゃく。
◉経年変化を逆戻りさせる、タイムライト。
◉くぐると物を小さくする、スモールドア。
◉空を飛べる、フラコプター。
◉建物から出れる、くぐり抜けトンボ。
◉言語が分かるようになる、ふろしき。

それらは、基本的には成り立たないだろう。

しっくりこないのだ。

現実世界では、製品の効果を最大限に引き出すデザインが求められる。そして、その商品が売れるようなネーミングも重要だ。

ドラえもんの世界には販売しやすさは無いが、【視聴者に覚えてもらえるデザインとネーミングと製品効果】が必要である。

では、ドラえもんの道具は製品効果とデザインのどちらを先に考え出したか??

答えは明確に製品効果にある。なぜなら、ドアやこんにゃくやマントは実在してるから。

となると、【秘密道具の本質】は【道具の製品効果】である。

⚫︎一瞬でどこにでも行きたい。
⚫︎空を飛びたい。
⚫︎どんな人や動物とも話したい。
⚫︎モノを小さくして持ち運びたい。

そんな、わくわくする夢を、視聴者に共感して覚えられやすいネーミングと、機能性と利便性を兼ね備えたデザインをくっつけて、秘密の道具として登場させる。

この【秘密道具の効果とデザインとネーミング】を決める作業を徹底して考えたからこそ、ドラえもんがドラえもんの地位を築いたのだと思ってる。

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