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あらゆる分野にマニアは存在しうる

どんな分野においてもマニアになることは可能である。何かにこだわり、知識と経験を積めばマニアとなりうる。

 マニアといえば、コレクターやカメラマンを想像する人多いかもしれない。確かに模型を大量に集めているマニアや鉄道の写真を集めているマニアは多く存在すると思う。ただ物の収集家だけがマニアではない。知識をひたすら集める人も、ただ経験を積み人もマニアである。ひたすら100名山に挑戦する人・アニメをいっぱい観るが関連グッズを一切所有しない人も。自分の好きやこだわりを持って行動すればマニアとなる。
 
 対象範囲の、広い狭い、浅い深いも多種様々である。野球全般のマニアもいれば、高校野球に限定したマニアもいる。鉄道マニアにも、撮り鉄、乗り鉄、音鉄等の様々な分類されている。結局「なんでもあり」である。自分がこだわると決めた対象と範囲がマニアの分野である。
 
 実例を挙げると、手押しポンプ探訪録の写真集(信山社出版 大島忠剛 「手押しポンプ探訪録 写真」参照)を出している手押しポンプが好きな人やパワースポット巡りにあけくれた体験談の本を出版している開運マニアな人がいる(説話社 サリサリブックス 柏木珠希 「開運マニア」参照)。
 
 東京で開催されたマニアフェスタvol2に参加したことがあるが、変わった遊具を見て回ることが好きな人や落ちた手袋の写真を収集している人がおられて、非常に楽しかった。当然有益なんて無い。自分の基準でこだわっているだけである。だからこそ面白かった。
 
 他にも、過去の人であるが、石に関する奇談や間書きを作成、嘲る周囲の人を歯牙にかけず、生涯、収集と研究に没頭した石のコレクターである木内石亭氏、植物学に情熱を傾け、家財道具を差し押さえにきた執達吏が札をペタペタ張っていくそばで、平然と論文を書いた牧野富太郎氏等々、いろいろなこだわりを持った人が存在する。(新潮社 中江克己 大江戸〈奇人変人〉かわら版を参照)
 
 このように、いろんな分野にこだわる人が存在する。こだわり行動すれば、それはマニアになる。なんでもありである。
 
 最後に、別の章で詳しく説明する予定であるが、『趣味に優劣が無いように、マニアの対象にも優劣はない』。ただ獲得した物・知識・経験をどのように感じて、どのように使うかだけと考えている。