【Obsidian最適化の旅 #5】タグにしかできないこと
どうも。趣味でObsidianを使っている者です。
このnoteを含む一連の記事は、私が新しいVaultに求めるものを明確にし、Obsidianの機能を改めて深掘りした上で、私のためだけに存在するObsidian環境を作り上げるまでの旅の記録になります。
本記事は第5弾です。興味のある方はこちらもあわせてお読みください。
前回の記事では不意に出会ったHeptabaseというサービスについて調べ、そこから得たObsidianに活かせそうな学びについて思うまま書き連ねてきました。
今回はObsidianの持つ能力を最大限に引き出すにあたって、タグ機能を使うと何ができるのかを深掘りしつくしたいと思います。
どうぞお付き合いください。
機能は3つ
たぶん。
他にもあったらコメントをお願いします。
ノートの分類
世の中的にはフォルダを使って行われることが多いと思われる、ノートの分類をタグでできるのがObsidian。
ノートの中にタグを書いておくと、特定のタグがついたノートを抽出することができます。
プロパティ内に書いてもタグとして機能します。お好みでどうぞ。
タグの何が便利かって、
ノートのどこにタグを書いてもOK
キーボードから手を話すことなくノートを分類できる
この2点がフォルダによる分類以上の使い勝手を生み出していると感じます。
(フォルダ移動だってホットキー次第だけどね!)
さらには階層構造にもできてしまう。
ノートの分類には複数の切り口が生じうる。
Zettelkastenの役割としての種類(Fleeting, Permanent, Resource, etc…)
Projectごと
ほか、用途に応じて
タグが階層構造を取れるメリットがここにあります。
タグが全て同列だと、どんどん縦に長くなり管理が難しくなっていくのに対し、タグを階層構造にして同じ種類をまとめておくだけで管理の難易度がグッと下がります。GOOD。
検索とフィルターとノートの呼び出し
タグが付いたノートは検索によって呼び出します。
検索窓をクリックすると「file:」「tag:」など、何を検索するかを指定する選択肢が自動で現れる
「tag:」を選択するとその時点で使用されているタグが一覧で選択できるようになる
あるいはタグペインからタグをクリックすると一発で検索窓にそのタグでの検索結果が表示される
ので、アクセス性は悪くありません。
文章の抜き出し
タグのユニーク(おもしろい&独特)な機能がこの文章の抜き出しです。
タグもフォルダもプロパティもその他も、検索できるものは検索結果をノート内に埋め込むことができます。
この時、タグは同じ行に書かれた文章を一緒に抽出してきてくれます。
これとプロパティなどを組み合わせると、自分のツイートを一覧表示する感覚で週や月単位のメモを振り返ることができます。
Periodic Noteなどで過去のノートの内容を振り返りたい人には特におすすめできる部分だと思います。
改行すると上下の文章は抽出してきてくれないのが玉に瑕。
考慮すべき点
タグの運用方法を考える上でネックになりそうな部分を以下にまとめます。
Dataviewではノートの抽出のみ
言わずとしれたプラグイン「Dataview」ではクエリによってノートの抽出やテーブルの作成が可能です。
タグの付いたノートも抽出してくれます。
多くの場合、上の検索窓の埋込よりも見た目がスッキリするので活用されている方が多いと思いますが、文章のみの抽出はできません。
メモを抽出できるようにするにはタグではなく以下のような表記をノート内に残すことで対応します。
// メモを残すノート内
genshin:: ダイヤが溜まった。ガチャ引きたい。ナヴィア。
// Dataviewクエリ
LIST genshin
WHERE genshin
Graph Viewでのタグまわりの挙動は不安定
Graph Viewではタグを表示させることもできますが、若干使いづらいです。
フィルター後のノートに他のタグが付いていたらそれも表示されてしまう
タグが紐づいたノートはすべて同列
ネストしててもタグ同士がリンクして表示されることはない
Graph Viewでタグを活かすのはまだ先になりそうです。
Graph View自体、鑑賞物でしかないという人も多そうですが。。。
タグ特有の機能を活用したい
個人的に注目しているのはやはり文章の抽出。
それ以外の機能についてはフォルダでもプロパティでも実装が可能です。
その時々で毎日のように取り組んでいることをタグ化して、週や月・年ごとに抽出してみたり
特にテーマやプロジェクトではないが気づいたり学んだりしたらメモを残してタグをつけたり
一年を振り返ったときに「これは思い出したいな」というものにタグをつけておいたり
あとはノートにクエリを埋め込んでタグを呼び出すだけです。
次回予告
次回は機能の深掘りの第2弾、フォルダ機能についてです。
フォルダにしかできない機能がちゃんとありました。
乞うご期待。
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