【Obsidian最適化の旅 #7】プロパティにしかできないことがあるよね
どうも。趣味でObsidianを使っている者です。
このnoteを含む一連の記事は、私が新しいVaultに求めるものを明確にし、Obsidianの機能を改めて深掘りした上で、私のためだけに存在するObsidian環境を作り上げるまでの旅の記録になります。
本記事は第7弾です。興味のある方はこちらもあわせてお読みください。
前回の記事ではObsidianで環境を再構築するにあたって、改めてフォルダの持つ機能について深掘りしました。
今回はプロパティ機能について深掘りします。
どうぞお付き合いください。
機能は3つ
プロパティはノートのトップに来る部分。別名(YAML)フロントマター。
ここを上手く設計・設定できると、いろいろと捗ります。
多方面からのノートの分類
ノートの分類の仕方には様々あります。
Zettelkastenの役割ごと(Fleeting, Permanent, Resource, etc…)
PARAメソッドの役割ごと(Projects, Areas, Resources, Archives)
ワークフロー上の役割ごと(議事録、日報、レポート、など)
その他もろもろ
どれか一つの切り口だけで分類するのであれば特に困りませんが、人間とは強欲な生き物です。複数の切り口からノートを分類したいと思ってしまいがち。
これらをフォルダで実装しようとすれば、もれなくこうもり問題が発生します。
これらをタグで実装しようとすれば、タグが増えまくります。
これらをプロパティで実装すれば、比較的スッキリしそうです。
普段は畳んでおくこともできるので画面を圧迫することもありません。
ノートへのルートと検索・フィルター
このあたりはタグやフォルダと同じです。
Obsidianの検索ではプロパティを指定することができます。
検索時に補助として候補を表示してくれるので、プロパティ名を正確に記憶する必要もありません。
Dataviewでの集計用
習慣にしていることの追跡(いわゆるHabbit Tracker)やデータ収集などの際、同じ項目の記録を集計したい場合にもプロパティは役立ちます。
下の画像は私が以前のVaultで使っていた実例です。字が小さく読みづらくて申し訳ないです。
有酸素運動のYoutube動画ごとにノートを作り、その運動で自分の心拍数がどれくらい上がったかなどを、スマートバンドの記録を見て入力・集計してました。
習慣化したいことがあるなら、デイリーノートにプロパティを追加して毎日記録したり。
本や映像作品の単体ノートを作って作品の評価点数などをプロパティに記録して、まとめページに集計したり。
プロパティではなく「review::」と書いてこの右側に値を記録する形でもDataviewはデータを拾ってくれますが、せっかくプロパティという編集しやすく隠しやすい場所があるので活用しない手はないでしょう。
考慮すべき点
タグやフォルダよりノートにたどり着きづらい
フォルダ機能で分類したファイルは、ファイルペインからフォルダの階層を潜っていくことで特定のノートにたどり着くことが可能です。
タグ機能で分類したファイルは、タグペインからタグの階層を潜っていくことで特定のノートにたどり着くことが可能です。
ではプロパティはと言うと、プロパティ名までの案内で終わりです。
これらを選択すると、検索窓にプロパティ名が自動で入りますが、そこ止まりです。
例えば「topicsの〇〇」の〇〇は自分で入力することが求められます。
プロパティを使ったノートへのアクセス性はフォルダやタグに劣ります。
プロパティでの分類は直接的にノートにアクセスする目的ではなく、フィルターやソートに補助的に使うのが良さそうです。
どんなに膨らんでも隠しておけるのは正義
まさに押入れです。
どんなにたくさんの属性や記録をノートに持たせて縦長になっても、畳んでおけば普段は見えません。
プロパティの開閉はホットキーを割り当てることもできるのでなお便利です。
プロパティはテンプレートと使いたい
上で見てきた通り、プロパティはノートの分類や決まったデータの記録・集計に便利です。
属性がある程度決まっているノート、何を記録するか目的が決まっているノートであれば、テンプレート化できます。
テンプレートにプロパティをセットして、各ノートに適用する。
必要ならプロパティの特定の項目を編集する。
プロパティのキーの方をノートごとに自由に編集しているとかなりカオスになる未来が見えるので、あくまでキーはテンプレートごとに定義し、バリューの方を各ノートで編集していくスタイルが無難だと思います。
ちなみにプロパティの記事を読むとエイリアスに言及されている方が多いですが、わたしはエイリアスを使いこなせておりません!
次回予告
次回は一旦ここまでの道を振り返ってみたく。
この一連のnoteを書きながら裏では新しいVaultを使って試行錯誤していますので、その気付きや考えたことなどを共有できればなと。もはや一人雑談回。
乞うご期待。
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