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カカオ生産者になることを人生の選択肢に

フランスの老舗チョコレートメーカー、ヴァローナの歴史の始まりは今からおよそ100年前の1922年まで遡る。その第一歩目を踏み出したのは、たった一人のパティシエだった。

フランスでも美食の都市として知られるリヨンの南80kmにある、タン・レルミタージュ。この小さな町に「ショコラトリー・デュ・ヴィヴァレ」をオープンしたパティシエのアルベリック・ギロネ氏は、“良質なチョコレートの基本は何よりもまず高品質なカカオ豆を使用すること”をモットーに、常に最高のカカオ豆を求め続けた。

彼の意志を引き継ぎ、ヴァローナはその後100年にわたってカカオの探究に奮励。世界各地を訪れ、未だ見ぬカカオの発見に挑み続けた。さらにこの活動は徐々に発展し、いつしか様々な分野の有識者によるカカオの未来を見据えた研究プロジェクトへと進化していく。

例えば…

▼「カカオ供給チーム」…世界各国で新たなカカオ豆の供給先の開拓活動を展開したり、カカオの種の保存のために産地で尽力するヴァローナ屈指の専門家部隊

▼「カカオ・フォレスト」…カカオの生態系を尊重し、かつ生産者のコミュニティにとって有益な栽培方法をパートナーたちと共につくっていくプロジェクト

これら一連の取り組みが一貫して目指すゴールについて、ヴァローナの「カカオ供給チーム」に在籍するジュリアン・デスメ氏は語る。

「原産地を問わず多くの若者がカカオ栽培に力を注ぎたいと思える未来をつくりたい――。ここが非常に重要なポイントです。私たちが思い描く最終的な理想形はカカオ生産者になることが人生の選択肢の一つになること。カカオ栽培という仕事が好きだから。カカオ栽培で立派に生計を立てることができるから。そういった理由でカカオの仕事に就きたいと考える人々をもっと増やしていくことが、私たちの役割だと思うんです。

美味しいチョコレートのもととなるカカオの多様性を守り、そして生産者がカカオ栽培で安定した生活を送れるシステムを完成させることで、次世代を担う皆さんにバトンを渡したい。そうして、30年後40年後も、多様性に富んだ美味しいチョコレートを皆で食べていけたらと思います」

ヴァローナ ジャポン
〒102-0074 東京都千代田区九段南2-9-4
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