2023.07.01松谷創一郎×宮台真司×神保哲生【5金スペシャル映画特集+α Part2】ジャニーズを「サンクチュアリ」(聖域)化し、ジャニー喜多川を「怪物」にしたものとは
松谷創一郎さんがテレビ朝日のMステ出演者について明らかな忖度が働いていることを「インパール作戦をいつまで続けますか?」と喩える。松谷さんは繋がりのあるジャニーズ側へ「(テレビ朝日等は)ジャングルからいつまで経っても出てこれない日本兵みたいなものだから、どうにかしてください」と提言。
でも、ジャニーズ側は「そう言われましても…」とイマイチ響いていない感触。ただし、流石に自動忖度が働いていることはジャニーズ側も分かっていると思いますとのこと。
カウアンさんは両親がクリスチャン、松谷さんもクリスチャンという共通点があり、クリスチャン特有のある種の強迫性を帯びた「嘘をつきたくない」という感覚が強いそう。大多数の日本人は波風立ててまで…という感覚であり、ない感覚と認識されている。なので「お互い気を付けよう」という話をされた。
(ちなみに、ジャニーズ問題で同じく告発された二本樹さんもクリスチャンであるので、神を欺きたくない、嘘をつきたくないというお気持ちが強いのかなと察します)
宮台真司さんの解説によると、「お天道様が見ている」というのはアニミズム(自然信仰)を現しており、人が見ていなくてもあらゆる物(自然)が見ているという思想。ただし、アニミズムには対象となる自然が側に無ければならず、信仰者がその地を移動すると壊滅的になってしまう。
そこで台頭してきたのがキリスト教などの一神教であり、お天道様の代わりに特定の神が己を見てくれているという思想。どちらも「見られて恥ずかしくない存在として、生きているか」がポイント。
今回紹介された是枝監督の映画『怪物』に絡めて松谷さんが仰っていたのが、「損得で生きている人にとって、良心で生きている人のことは怪物に見えるのではないか」つまり、今回の告発者に対して損得を優先させる人からすると、損でしかない告発を理解できない。だから、売名やお金といった何らかの目的があるのでは?と言い出すのではないかという解釈。
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