俺の食べ物回想記vol.3~アイスとジュース編~

今日は甘いものシリーズ書いちゃおうかな!

①ホームランバー

幼少期に面倒を見てくれていた祖父母が、決まって買ってくれたのがこれだった。あるいはソーダのアイス。今調べたけど多分角10棒だと思う。

下校してまずはおやつタイムで、それらを1つ食べることにしていた。ばあちゃんたちは何個でも食べて良いよという。でも学校で再三「お菓子は良くない」と教えられていたので、私は自分なりに自制していたのである。ぶっちゃけ毎日アイス食べるなんて、子供にしては多すぎると思うけどね。それでも生来の食いしん坊の私基準では、随分我慢している方だったのだ。
てか、何回かやらかしてるから懲り懲りしてたんだわ。幼稚園の頃、あずきバーと、ほかほかの大判焼きと(「大判焼き」の呼び方については今回は問わないでほしい)、あっつい緑茶と、ごま豆乳を一気に飲み食いしたら、見事に腹を壊したことがある。当たり前だ。そりゃいくら何でも食べ過ぎだ。冷たいものの直後に熱いもの食べたら、胃もびっくりするよ。リバースしちまったし、腹は痛いし、熱も出てくるし、豆乳は大嫌いになったし(なんでだよ)、散々な目に遭った。他にも似たような事を何回かやった。何回かやってようやく学習するんだから、仕方のない子供である。以来私は冷たいものと熱いものを一緒に食べないようにしている。ちなみに豆乳は今でも嫌いだし、黒ゴマ味の何かっていうのもあんまり食べたくない。嫌すぎる後遺症だ。

ううむ、なんか嫌な思い出みたいになっちゃったな。違う、ホームランバーの話だよ。節度を守って食べるアイスは美味いと思う。溶けるからさっさと食べないといけないんだけど、味わっても食べたいからそのギリギリを狙って、1本を大事に大事に食べ進める感じ。あっさりしてて、濃厚でもあって、チープな味もして、大きさもちょうどよくて。なーんか好き。
こうさ、アイスを食べたい時って言っても、さっぱりした系が食べたい時と、重い系が食べたい時と2つありません?だからいつも冷凍庫には爽・パピコ・クーリッシュ系と、mow・ガーナのクッキーサンド(これもめちゃくちゃ好き)・雪見大福系、2つ置いている。ホームランバーはどっちでもいい、てかどっちでもないわって時にちょうどいい。こないだ久しぶりに買ってみたら、こんなに小さかったかな?とは思ったけどね。とっくに成人している今は、バニラとチョコ同時に1本ずつ食べてしまう。お前、糖尿病なっても知らないぞ、と私の中の幼い私は言っている。そろそろヤバい気はしてるんだけどさ。やめらんねぇんだわ。
あのパックが自宅の冷凍庫で待っているんだと思うだけできもーち強くなれる、そういうアイスである。

②ソルティライチ

ぽまえら、初めてソルティライチ飲んだとき感動しなかったか?漏れは感動したぜ。オランジーナもそうかも。
あの頃私と母は、新しい飲み物を開拓することにハマっていた。メッツコーラとか、いろはすの甘い味とか。なんかいろいろ買っていた。というか、昔からペットボトルに付いていたおまけ集めをしていたのね。
平日の夜に隣町のスーパーに行くのが、田舎暮らしの我々の楽しみだった。隅から隅まで商品をチェックした。実家にいたときの方が、新商品に敏感だったと思う。東京って、ちょっと見るところが多すぎるし、新商品が出過ぎていると思うし、忙しすぎていると思う。
00年代のおまけかなり豪華だったよな。ソルティライチも、マグネットだかキーホルダーだかが欲しくて買ったんだ。そんで「おまけの」ソルティライチを飲んでみたら美味すぎてさ。母と顔見合わせて「なにこれ!」よ。翌週箱買いした。2012年の我々の家にはソルティライチの在庫が溢れていた。

というのも、買ったは良いが、いつ飲めば良いのかよく分からなかったのだ。水分補給にしてもおやつ補給にしても、ジュースはどうにも不足がある。飲めば飲むほど喉が渇く気がする。甘いものを食べたい欲求もあまり満たされない。かといって学校や職場で飲むものでもない。
ならば市販の甘い飲み物とは、いつ飲むものなのだろうか?ディズニーランドの限定メニューとか、居酒屋のしゃーなしソフトドリンクとかで飲むならわかるのだが。
とにかく、全然ジュースを飲まない我々を虜にするくらい美味かったんですね。また買ってみようかな~。

③ハーゲンダッツ華もち・黒蜜きなこ


地元のスーパーは、毎月ハーゲンダッツの特売日があって、私は毎月1,2個ほど新しい味を試してみることにしていた。170円とかになってたから。それで買ってみた黒蜜きなこ。美味すぎさ、ハンパなかった。2015年のことだった。忘れもしない。これは大変だ!と言って、またしても私と母は近隣のスーパー・コンビニを巡って置いてある分を買い占めた。まあそうはいっても、こんな田舎でさえ華もちシリーズはすっかり姿を消しており、近くのスーパーでどうにか黒蜜きなことみたらしを5,6個ずつ確保したくらいだった。

学生時代って友達と、昨日見たテレビの話とか、誰それの恋愛がどうとか言う話をすると思うのだが、華もちはここに並んで話題に上がった。うちの近くは全然売ってないよ!すごい美味しいらしいね!って。ものすごい話題性である。
なにせ黒蜜きなこは、特に美味かった。蜜たっぷり、アイスはもった~り、もちはのびーるとろんろん。そんであんま~~~~~いの。こんなの最上の嗜好品である。私は1個のハーゲンダッツをだいたい4,5日に分けて食べるのだが(きったねぇ)、多分1週間は食べてたなちびちび(きったねぇ)。(ハーゲンダッツって高級品なんだよ?!1回で食い切ったらもったいないじゃん!)

さて、なぜこんなに華もちのことをよく覚えているかというと、旨さ以上に印象深い思い出があるからである。
買い溜めた華もちのラスト2個、黒蜜とみたらし1個ずつ。私はどうしてもそれを食べられなかった。
そして丸一年時が経った。私は華もちを寝かせることに決めた。これはもはや宝物である。他のモノたちに隠された、冷たくて暗い奥底に眠る高級品。この字面だけみれば、ロマン溢れる伝説のナニカと相違ない。そして私に取ってみれば実際に「そう」だった。

しかしここで大問題。冷蔵庫がぶち壊れてしまったのだ。まあ、母親が一人暮らしを始めたころに買ったものだったらしいから、単純に30年近く、真っ当な寿命だったかもしれない。帰宅して冷蔵庫を開けたらすんごい生臭いのだ。これは知見だが、生臭くてぬる~い空気が冷蔵庫から出てくるのは、かなり絶望感がある。冷蔵庫ってずっと冷えてるモノだから。
絶望感を抱えて冷凍庫を開けると案の定全てが溶けきっている。私の宝物も、持ち上げてみたら、紙のカップが水分を吸ってふにゃりとしていて、悲しかった。見なくても分かる。どうすんのよこれ。どうもこうもないわな。
我々はとりあえず近くの祖父母宅に食品を大移動させ、使えるものは全て料理し、ヤバいものは全て食うことになった。

アイスは…再冷凍した。再冷凍したアイスはすごくまずい。まずいな~と思いながら食べる時間は実に不快だ。
さて問題は華もちを食べるのか、ということだった。再冷凍しても、なんだかカップはふんにゃりしたままだ。もはやいつ食べようが、美味しくないことは確定しているのだ。だからここはもう、いけるとこまでいったれ!!!と思った。新しい冷蔵庫がやってくると、私は再び華もちを引き出しの奥底にしまった。

私「そういえばそろそろ食べようかな~ハーゲンダッツの華もちw」
父「え、あれ?食べたよ」
というのが昨年の会話だ。
私「え?」「食べたの?」
父「食べたよ。さすがに冷凍庫臭くて美味しくなかった」
うそだろ?私の宝物を?とっておいたやつを?
私「まじ?」
父「そんなに食べちゃダメだった?でもさすがに食べられるようなものじゃなかったよ」
だからでしょうが!もはやそれは取っておくことに意味があるのよ。1回溶けちゃった時点でそれはもう既に”死”んでるだわ。
そんなのを取っておく私も悪いんだが、ちゃんと食べないでね、って言っておけばよかった。母に聞いてみたら、実家では「冷蔵庫を綺麗にしよう週間」を実施したため、古い食品は一掃したのだという。あー!残念だな。開封を心待ちにしてたのになぁ。