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ゲーミングフルートを作ろう

執筆者:まさきんぐ

こんにちは。
突然ですがフルートという楽器について、印象を一言で述べてください。
「清楚」「上品」「優雅」…などなど、人間に対して発するにはなかなか憚られるような単語が並びませんか?
照れますね!!

本記事はそのような偏見を払拭し、フルートに新たな可能性を与えようという「崇高な」試みでございます。
「光らせたら面白ぇんじゃね?」という小学生低学年レベルの発想から生まれたものではありません。絶対に。

というわけで、フルートを虹色に光らせましょう🌈


補足
「ゲーミング」というのは本来「ゲーム用の」という意味だが、ネットミーム的には「虹色に光る」という意味で用いられる場合がある。本記事での「ゲーミング」はその意味である。
「人間工学的に最適化された」とか「PCに繋いでコントローラーとして使う」といった内容はここでは扱わない。
PCに繋ぐのは面白いかもしれないし人間工学的な最適化はどこかの楽器メーカーさんが数十年後くらいにはやってそうである。これは今後の諸君への課題とする。


使用する機材はこちら


・フルート
・LEDテープライト(20色切替)
・モバイルバッテリー
・紐

まずは注意事項を⚠️


私は工学の専門家ではありません。加工に際して漏電の可能性も厳密な検討はしていません。
フルートは導体です。その上内部に水が溜まります。
なるべく水が溜まらないように、こまめに頭部管にロッドを通しましょう。
人類初のフルートによる感電事故でニュースになりたくないのであれば、必ず電源を繋ぎっぱなしなどにしないように⚡️

では加工していきます

1.テープライトを切ります


長さは大体Cキー付近まで
裏の粘着テープは使わないことをお勧めします。楽器内部にくっつかれると厄介です

2.ライト部分を管に入れ、端のスイッチで折り返します


このとき、一度吹いてみて全音域で音が鳴ることを確認してください
中で縒れて音孔をにかかってしまう場合がありますが、その際は頭部管を下向きにして軽く振り、テープライトを真っ直ぐにしましょう

3.紐で留めます


輪ゴムの方が簡便ですが、フルートの素材としてよく使われる銀は輪ゴムに含まれる硫黄により硫化し硫化銀となります。変色します
使用はお勧めしません
洋銀(銅ニッケル亜鉛合金)、金、木製の場合はおそらく大丈夫でしょう

4.給電して完成


事故を防ぐため、モバイルバッテリーと楽器の間のコードに常に注意を払いましょう
バッテリーはポケットに入れると良いです

完成品


部屋を暗くするとより映えます

さて、実際に演奏しながら光らせてみましょう
楽譜はタブレットを使います。輝度を最低にすれば光量も気になりません。紙の楽譜だと部屋の照明を落とした際に見えません

聴覚だけでなく視覚的にも煩くて最高ですね!
交響曲の緩徐楽章などで光らせたら出禁間違いなしです

奏者各々の気分によって異なる色を選択するのも楽しみの1つでしょう
思い思いの色で舞台を飾ってください💡

先駆者様がいらっしゃいました

こちらはキィの動作に連動してライトのON/OFFがスイッチする仕組みのようです
左薬指が橙、親指+人差し指で青…のように回路が組まれていますね

フルートという楽器は構造が簡単なため、色々な無茶が罷り通ります
例えば
・頭部管無しで演奏
・足部管だけで演奏
・頭部管の代わりにアルトリコーダーの頭部を差し込む
・鏡写しに構えて吹く、などなど。
磨けばいくらでも光ります。現に私のフルートは七色に光りました
皆さんも是非、自分だけの「邪道」を探してみてくださいね!

番外編

実はこのLED、最高輝度だとめちゃめちゃ眩しい。サングラスないとやってられないです

ピッコロに巻き付ければ歩く音響閃光手榴弾ごっこができます
強烈に点滅させながらハイトーンのトリルをぶちかまして嫌な奴を粉砕しましょう👍

それでは

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